愛≠狂気

□花見と殺意
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真選組のお花見。

それは毎年やるもので、恒例行事だ。
ぞろぞろと花見に向かう、強面の集団。
皆嫌そうに道を開けてくれる。
その一番後ろに並んで手を降る女性に手を降りかえす。
男の格好をしているのに男にも手を降られる僕はなんなんだろう。
市民には男で知られているからあれか、ホモとかいうやつか。

なんて考えていれば集団が止まる。
前の方で騒ぎが聞こえるけど、なんかあったのかな?隊士がこっちを見て困った顔をしている。やれやれ。


「土方くんどうしたんだい?瞳孔開いて。」


「自ら開いてんじゃねーよ、おい山崎どうした?場所取りいかせたんじゃなかったのか?」


「あっちでミントンやってますぜィ。」


「山崎ィィィ!!」


あれ?なんで場所取りしてた場所に違う人が?
ていうか、これが銀さん?確かに銀髪だ。
なんか死んだ魚のような目をしている人だな。
ん?こっちの人達は誰だろう。
山崎を思わせるような地味さに眼鏡。
まだ16といったところかな。
幼さが残る。

あの緋色の髪の女の子は‥‥可愛いな。
なんだあの愛らしさ。

で、近藤さんがさっき殴られてた女性。
うっわ、綺麗な子だなぁ。
これが噂の近藤さんが想い
を寄せてる子かぁ。
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