愛≠狂気
□幼少と決意
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まだ小さい沖田は、走って走って、自分より背が少し高い、黒い長い髪を揺らす麗に近寄った。
「麗ー!!今日こそ負けないからな!!」
「ははっ総悟は元気だね。」
「笑ってんじゃねェーやィ!俺より強いからって調子に乗るなよ!
いつか俺の方が強くなるんだからな!」
「楽しみにしてるよ、そのいつかはいつ来るんだろうね。」
「てめェ!」
「総ちゃん?喧嘩は駄目よ?」
「ごめんなさい!お姉ちゃん!」
「ミツバ!身体の調子はどう?」
沖田が唯一生意気な口を聞かないで素直になるのは、唯一の肉親である沖田と同じ亜麻色の肩までの髪を結った、姉のミツバだ。
そして、麗の親友である。
「大丈夫よ、有り難う麗。」
「このあいだね、新しい人が来たから紹介するね!」