愛≠狂気
□愛してる
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なんて話せばいいか、わからなかった。
どんな顔をすればいいか、わからなかった
。
ただ、あいつの近くにいる奴ら全員が気にくわなかった。
いつからか顔に笑顔を張り付けたあいつ。
俺と距離を置いているような態度に、ひどく苛ついた。
なんなんでィ‥‥。
俺は、こんなにも、好きなのに。
いや違う。
好きなんてもんじゃない愛してる。
殺してやりたいくらい。
どうしようもないくらい愛してる。
いつから?そんなの知らない。
小さい頃から一緒に居た。
あいつの隣にいるのが当たり前だった。
これから先も、当たり前に隣にいると思ってた。
当たり前に、俺に笑いかけてくれるんだと思ってた。
でも、そんな夢みたいな事は、続かなかった。
あいつと俺は、話さなくなった。
そのうち、目も合わさなくなった。
俺は、あいつを見る度抑えきれなくなるこの想いを誰にも悟られたくなくて、そうするしかなかった。
そうじゃなかったら、あいつを壊してしまうと思ってた。