Ib trip

□舞台の幕開け
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「うーん…何も起こらない」

絵空事の世界の前に来てみるが

電気が消えたり、音楽が消えたり

アクションが変わらない

一周してきても何も変化がなかった

どうしようかな、と思って悩んでいると

服を引っ張られたので振り返ってみると

「お姉さん、この絵の名前わかる?」

「ちょっとイヴ!いきなり何言ってるの!」

そこにいたのは、イヴとメアリーだった

小さい2人を眺めてポカンッとした

(可愛いすぎる…)


「お姉さん…?」

「あ、ごめんね?これは絵空事の世界っていうんだよ」

「へぇ…すっごく大きいね」

ニコッと笑うイヴ、ヤバイ本当に可愛い幸せ

でも見た感じ、イヴは記憶が全くない見たいだった

それもそうだろうなぁ

出たときの記憶なくなっちゃって

思い出すきっかけも何もなかったんだから

レモンキャンディは食べられちゃったし、ね

「ふぅん…」

そして、メアリーは興味なさそうにその絵を見た

きっとメアリーには記憶があるんだろうな

美術館にいたときの記憶全て

でも、どうして又来たんだろうか

リピーターになっちゃったのかな両親


「今日はパパとママと来たんだ

前にも来たことがあったんだけど

また見たいって言われて」

「わたしは反対したんだけどね

どうしてもって言って聞かないから…

渋々ついてきたんだけど」

今正に聞こうとした答えが返ってきた

なるほど、そういうことか

やっぱりメアリーは来たがらなかったみたい

それもそうだよね、もし来たら

又戻ってしまうかもしれないんだから


「そういえばお姉さんの名前は…?」

「私?私はルチアっていうの」

「ルチア…!可愛い名前…!」

「そう?ありがとうね」

「イヴ、っていうの」

「わたしはメアリーよ!」

「イヴ、メアリー宜しくね」

不機嫌だったメアリーもニコッと笑ってくれた

(2人とも本当可愛いんだから)
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