Ib trip

□近づいていく青
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ブーケを渡すべく、お花ちゃんの元へ行ってみる

目の前で立ち止まると、私の方をじーっと見て

『へへへ、へへへへへ……おはないいなぁ…』

お馴染みの台詞を言ってきた

『えへへ…お花ちょうだい?』

「じゃあこのブーケあげる」

『えへへ ありがとう……

いいにおいだなぁー…えへへ

それじゃ いただきます』

口にポイッとブーケを放り込むと

ムシャムシャと食べ始めた


『あー おいしかった えへへへ』

(本当に花って美味しいのかな…)

『ありがとう ありがとう 約束だからね ここ通すよ』

「あ、待って!聞きたいことがあるんだけど」

苦笑いしてると、お花ちゃんが扉になろうとしていたので

慌てて止めて問いかけた

『えへへ どうしたの』

「小さい女の子2人此処通ってない?」

『ここは君しか通ってないよ えへへ』

「そっか、ありがとうね」

『えへへ きっともうすぐ会えると思うよ』

「…え?」

『このドアで 奥に行けるよ それじゃあね えへへへへ』

「ちょっ…待っ…」


お花ちゃんは私に意味有りげな言葉を残し

扉になって何処かへ行ってしまった

もうすぐ会えるって事は

この先にいるって事なのかな

え、でも次のフロアが攻略された後なら

皆動き回ってるよね

それってすごく危ないよね

「あぁ…この先いくの嫌だなぁ…」

溜息を着いて肩を竦めた

「でもまぁ、行くしかないよね

メアリーとイヴが待ってるんだから」

頬を両手でパチパチと軽く叩いて

気を引き締める

「まずはマネキンの道だったよね…

リアルだろうから下向いて歩いていこう」


薔薇をしっかり握ったのを確認し


扉を開けた
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