親世代

□汽車
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ざわざわざわ


人の溢れかえるホーム

親との別れを惜しむ者

友人と再会を祝う者


そのどれにも当てはまらない少年は早々と汽車に乗り込みコンパートメントを確保していた


「(……つまんねぇの…)」

はぁ、と外を見ながらため息をついたときだった




ガタンッ


何かがぶつかるような音がして少年はそちらをみる

閉まっていたはずの扉はあいていて、そこには荷物がおいてある
それも大量の荷物、さらには蓋があいており何やらあさった様な形跡すらある

そしてばさばさと暴れる梟


「…………。」

少年はしばらくそちらを睨むと視線を窓の外へと戻した


「あれ?失敗かな?」

声がし、そちらをみると少年が一人立っていた

ぴょんぴょんとあちこちにはねた髪に眼鏡をかけた少年は大きな布をたたみながら呟いた

「……何やってんだ、お前。」

「ん?いやぁ、実はさ。誰か驚かそうと思って!!思ったより上手くいかなかったけどね‼君、新入生だろう?僕もさ‼で、ここ入ってもいい?」

「……いーけどさ…」

「ん?なんだい?静かにしてろとかは僕できないよ??」

「…後ろ。人の邪魔。」
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