親世代
□汽車
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ふわっと足元に風が通る
「…え………??」
真友は目の前の光景に目を疑う
散らばった紙は微かに浮き上がりまるで意思を持つかのように動いている
紙は少女の手の中に収まっていく
真友はぽかんと、アイリーは目を輝かせながらみてると紙を抱えた少女が二人の元へ歩いてくる
「どうぞ。これで全部だと思います。」
「(今の……魔法??)」
「ありがとう!!今の魔法か!?」
アイリーが目をキラキラさせて尋ねる
「あ、いえ。私は新入生ですし魔法はまだ使えません。いまのはわが家に伝わっている忌々しい能力です。」
「「(……忌々しいっていったよ、この子。)」」
「それより汽車、出ますよ?」
時間をみると発車五分前
「う、まじだ。」
「急がないと!!お前、名前は?」
「…リマといいます。よろしくお願いしますね。」