親世代
□帽子
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(side:リマ)
さっきブラック家の人がグリフィンドールだったけど……
私も資質があればなれるのかな……
「(というより背中への視線が痛い……)」
帽子を掴みぐ、と深くかぶる
視界は帽子の内側だけ
『……ストーウェン家の子だな。』
ぐ、と縁を握りしめる
『……ふむ。そんなにスリザリンは嫌か……』
直接頭の中に響き渡る声に小さく頷く
『君のもつ能力を最大限に発揮できるのはスリザリンだろう。それでも嫌かい?』
小さく頷く
「私は……純血主義に縛られたくない。」
帽子の気が緩む
少し縁をあげると大勢の人の視線が入る
「全く……変な年だねぇ、今年は。」
帽子が息をすう
「グリフィンドール!!」