親世代
□罰則
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私とシリウスが打ち解けたのをきっかけに他の皆とも仲良くなれた
正直、避けられるだろうと思ってたから嬉しい
監督生からきいた話では、やはり他の3つの寮とスリザリンではどこか違うらしい
「まぁ嫌いとは言えないんだけどな、偏見になるし。ただ好きにはなれないかな。いい奴も全くいないわけじゃないんだけど。ごく稀に。」
それ以上に嫌な人が多いんだろう
それはよくわかる
宴会が終わり、監督生に率いられそれぞれの寮へと向かっているときだった
「失礼。お時間を頂こうか。」
冷たい声
そんな印象だった
「いやぁ……是非お二人と話がしたくて…」
二人、とは私とシリウスのことだろう
後ろにいる生徒の緊張した空気が伝わってくる
「俺から話すことは何もねーよ」
話したけりゃ勝手にしろ、とシリウスが言えば相手の顔が歪む
「……年上に対する礼儀を教えてやろう。」
すっと杖を向けられる
後ろにいたスリザリン生もそれにならう
「(……ちょっと多いな…)」