〜掲示板ひだまり≪リレーSS『アブナイ☆恋のウェディング・ベル』2023/3/19更新!≫〜
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いつか大人になる日まで
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08/09(Sun) 23:16
JS&紅花ちゃん登場♪
小春
ジュンさんありがとうございまーす(´ 3`)ちゅー
祭り会場。
るい
「太郎!小春!こっちこっち!」
会場の入り口、まだ灯の入らない祭り提灯の下で手を振る、るい、あおい、まさおみ、けんじ、りょう、こうへい。
小春
「みんなー」
待っていた仲良したちに呼ばれて、小春が手を振り返す。
その間に、翼と泪、それから太郎の三人は、困惑した顔を見合わせていた。
桜小学校探偵クラブ改め、『桜小きんきゅうとくめい捜査室』を引率していたのが、意外な人物だったからだ。
???
「泪くん、翼さん、久し振り。太郎がお世話になっています。僕の事、覚えていますか?」
そう言って微笑んだのは、……太郎にそっくりな顔をした……長い黒髪の、美青年だった。
ちびっこ捜査室のメンバーたちは、露店や祭の雰囲気に目を輝かせながら、少し先を賑やかに歩いている。
太郎はこちらが気になる様子で時折振り返ったりしているが、それでも、小春にしっかりと手を握られ、さらに、会場を歩くうちに出会った、近所に住む幼馴染みの紅花にもう一方の手を握られて、身動きとれずに歩いてゆく。
翼は泪と、謎の青年ジョン・スミスとに挟まれて、子供たちの後をゆっくりと追っていた。
翼
「(この人……)」
翼には、遠い記憶がある。
およそ十年前、櫻井家の小春が、一歳の誕生日を迎えたのと同じ頃。
隣の藤守家に、やはり一歳になったばかりの男の子が預けられた。
太郎、という名前だったけれども、緑色の目をしたその子を抱いていたのが、ジョン・スミスだった。
不思議なことに、年を経ているはずなのに、その姿は翼の記憶と全く変わらない。
いや、むしろ、もっと若くさえ見える。
大学生の泪と比べても、少しも違和感が無いほどだ。
翼
「(太郎くんのお父さんか、お兄さん……なのかな)」
その姿は正しく、小学生の太郎が成長したらこうなるだろう、という姿なのだが。
翼
「(不思議な人……)」
泪
「太郎を引き取りに来たのか、ジョン・スミス?」
不意に泪が発した言葉に、翼はハッとした。
泪
「太郎はしっかりした子で、頭もいいし何でも自分で出来るし、いつもニコニコしている。俺も、他の兄弟も、あいつを実の弟のように思っている。だが、あいつにすれば、それでも、寂しいに決まっている」
一息に言った泪の声は硬く、底に怒りを含んでいるのが翼にも分かった。
けれどジョン・スミスの方は、軽く肩をすくめただけだった。
JS
「僕にも事情があるんです」
泪
「事情って、お前っ……!」
JS
「一年待ってください」
泪
「は?」
翼はハラハラした。
泪と、ジョン・スミスの会話は、噛み合っているようで噛み合っていない。
JS
「実は編入試験を受けましてね。今年から僕、あなたの大学にいるんですよ。学部は違いますけど」
泪
「は……?!」
JS
「というわけなので、太郎はもうしばらくお預けします。翼さん、よろしくお願いします」
翼
「は……?」
泪と同じ、間の抜けた声を出してしまった翼に笑ってから、ジョン・スミスは翼の手を持ち上げて、右手の甲にキスをした。
泪
「!」
JS
「では、子供たちの事は、まとめて全部お願いしますね」
翼
「えっ?」
泪
「何?」
その時、ざあっ、と音を立てて、風が、祭り提灯の列を揺らして吹き過ぎた。
泪も翼も、思わず目を瞑る。
風がおさまった時、ジョン・スミスの姿はどこにもなかった。
翼
「……何だったんでしょう、あの人?」
泪
「……あの野郎!」
呆然としている翼の傍らで、泪が吐き捨てるように言った。
言い終わると同時に、泪は翼の手の甲を自分の手拭いで拭い、そこに、唇を押し付けてきた。
泪
「消毒」
翼
「!!」
次から次へとビックリする事ばかりで、翼の心臓は破裂しそうだ。
さらに、そこへ。
とも・公平
「ひゅーひゅー♪」
葵
「おや、お邪魔だったかな?」
アニ
「るるるる泪!つ、つ、つ、通路のど真ん中で、貴様、なんと破廉恥な!!」
誠臣
「……だが少し羨ましい」
諒
「誠臣兄さん、心の声が漏れてるよ……」
部活を終えた、ともと公平、そして、藤守兄弟も到着していた。
出すだけ出しておいて←
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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08/10(Mon) 20:49
教師は夏祭りも見回りとかあるんじゃ…と思ったけど、無視( ̄▽ ̄)
澪
セツナ
「澪、ちょっと、帯見てくれる?」
浴衣を着付けたセツナが澪に近付くと、何やら熱心に書類を見つめていた澪がハッと顔を上げた。
と同時に書類を床に伏せる。何の書類か気になって口を開きかけたセツナを遮り、澪が大げさに溜息を吐いた。
澪
「も〜。セツナ姉、裾引きずってる。帯曲がってる」
セツナ
「えっ、ええっ?」
ほらじっとして、と澪が立ち上がり、セツナの浴衣を整える。
セツナ
「ありがとう。でも澪、あなたも早く用意しないと間に合わないんじゃない?」
もう既に祭りは始まっている時間だ。
誘ってきた友人が着るあてもないのに浴衣を買ったとかで、付き合いで浴衣を纏ったセツナは時計を見て言う。
だが、澪はさらに大げさに眉を顰めてヘアオイルを手に取った。
澪
「も〜、髪もツヤがない!テキトーなまとめ髪!ちょっと待って、すぐだから」
テキパキとセツナの髪をセットする澪を、セツナは鏡越しに怪訝そうに窺う。
澪
「はい出来た!うん、これでバッタリ葵に会っても大丈夫。どこからどう見ても浴衣美人!」
セツナ
「なっ、ななっ、なななな何を…!」
澪
「はいはい忘れ物ない?」
急かされて玄関に置いた荷物を確認したセツナが頷くと、澪はよし、と笑って早々に見送ろうとする。
何でもハッキリ物事を口にする従妹の何か隠した様子に、セツナは違和感を感じて口を開いた。
セツナ
「待って。ねえ澪、お祭り行かないの?」
澪
「うん」
アッサリと返ってきた答えに少々面食らいながらも、セツナの疑問はますます大きくなる。
セツナ
「なんで?だってあなた、賑やかなの好きでしょ?」
澪
「え〜、そうでもないよ〜」
セツナ
「嘘おっしゃい。…あ!もしかして、一緒に行くような友達が」
澪
「いるよ!大丈夫だから、安心して」
セツナ
「でも、じゃあ、なんで……あ、浴衣?浴衣がないなら私のが」
澪
「浴衣なんか死んでも着ない!」
突然声を荒げた澪に驚いてセツナが言葉を詰まらせ、一瞬、時が止まったようにシンと静まり返る。
澪
「……ごめん。暑くて歩きにくいでしょ。私はホラ、動きやすいのがイチバン!」
そう言っていつも通り笑う澪の姿に後ろ髪を引かれながらも、その澪に急かされ、セツナは仕方なく外に出た。
澪
「いってらっしゃい。気をつけて楽しんできてねー!」
澪の声を背に、セツナは友人との待ち合わせ場所まで歩を進める。
澪が中学生の時日本に帰国してからの付き合いだけど、あんな澪は初めて見た。
外国育ちでハッキリした子だし、感情表現も豊かだと思う。
映画を見て感動したと言っては泣いているし、感動屋な分喜び方だって派手だ。育った環境とはいえ、すぐハグしてくることには、未だに馴染めない。
高校の頃出場したスピーチコンテストでは準優勝で猛烈に悔しがっていたらしい、と親伝いに聞いたし。
……小野瀬先生のことでウジウジしていた時には、思い切り怒られたこともある。
だけど、あんな悲痛な表情と声は──浴衣を、なぜ、あんなにも?
そこまで考えて、セツナはハッとした。
浴衣。
澪が高校に入った夏休み。時々突然やって来たけれど、夜中に来たことがあった。
真っ赤な目をして泊めて、とだけ言って、何かあったのかと聞いても答えず、しつこく聞くと、ただの喧嘩、と小さく呟いた。
そういえば、あの時。澪はサイズさえ合っていなさそうな、ちぐはぐなTシャツとパンツ姿だった。
確か、それを問うた時、
「浴衣で転けて着崩れたから、テキトーに買ったの」
浴衣はどうしたのかと聞くと、
「破れてたから捨ててきた」なんて言ってお風呂に入ると、あっという間に眠り翌日にはケロッとして帰っていったのだ。
──そう、あの時、たしか着崩れたと言ったけど、澪は浴衣の着付けは出来る。
──本当に、喧嘩だったのだろうか。
思いを巡らせているうちに友人と合流を果たしたセツナは、何とか気分を切り替え、祭り会場へと向かった。
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08/10(Mon) 20:52
安定の連投wスミマセン。。
澪
セツナを見送って玄関を施錠し、部屋に戻った澪は伏せていた書類をファイルに戻す。
ファイルを仕舞ってから気分を切り替えるように息を吐き、何とはなしに家事をしていた澪の目に、ふと見覚えのあるスマホが目に入った。
澪
「セツナ姉、スマホ忘れてるじゃん!」
思わず手に取ると暫くの逡巡の後、澪は家を出た。
祭り会場は多くの人で賑わい、誰もが皆笑顔だ。
浴衣姿の可愛らしいグループやカップルが溢れる中、Tシャツにショートパンツのまま一人でいる自分が妙に場違いに思えて、澪はキョロキョロと辺りを見回した。
澪
「迷子放送してもらった方が早いかな…」
思わず呟いた、その時。
少し離れた屋台の前、見えた浴衣姿に澪は急いで足を向けた。
澪
「セツナ姉!」
呼びかけると、セツナはわかりやすく驚いた顔で振り返る。
セツナ
「澪!あなた、来ないんじゃ…」
澪
「これ届けに来ただけ。もう、忘れないでよね」
澪が差し出したスマホに、セツナはさらに驚いた様子で鞄を探る。
セツナ
「えっ、やだっ!私ってばっ」
澪
「じゃあね、気をつけてよ」
ありがとう、と言うセツナの手にスマホを握らせ、連れに会釈をして踵を返した澪は、早々に祭り会場を出ようと人混みの中を縫って歩く。
と、建物の影でしきりに浴衣の襟元や裾を気にしている少女の姿を見つけ、思わず足を止めた。
澪
「どうかした?大丈夫?」
顔を上げた少女と澪は、お互いを認めてあ、と声を漏らす。
澪
「この前の!えっと…泪の弟の彼女だっけ?」
とも
「なっ、ちちち違います!誠臣先輩とは、その……あの、澪さん、でしたよね。桜中三年の、白河ともです」
澪
「 そう?とも、ね!よろしく〜」
顔を赤くしたともが慌てて顔の前で手を振るが、澪は意外そうにしてからニッコリと笑ってその手を握った。
それからともの姿を見て、ちょっとごめんね、と言うと浴衣を整え始める。
とも
「あ、あの……?」
澪
「襟元はここに手を入れてこうするとね…で、裾はほら、ここを持ち上げて腰紐をこうして…」
とも
「わ…すみません、トイレ混んでて急いだら乱れちゃって…着付け、上手なんですね」
澪
「まあね、親に習ったクチ…と、はいっ出来た。ホラホラ、早く誠臣先輩のとこ戻ったら〜?」
とも
「なっ……!」
再び顔を真っ赤にしたともの背中を優しく押してやると、ともは礼を言って頭を下げてから、下駄を鳴らし小走りに駆けて行った。
その背中を見送って、澪は再び歩き出した。
何とはなしに俯きがちに歩き、人の流れに逆らって会場出入り口近くまで来た時だった。
どこかから聞き慣れた声がして、ふと振り向く。
そこに見えた、薄暗い中でも目立つ長身の金髪に目を留めた。
浴衣姿の泪は、同じく浴衣姿の先日会った女子生徒と、仲睦まじく手を繋いでいる。
微笑み合う二人の横顔を見て、澪は思わず目を逸らした。
セツナを迎えに行った藤守家での様子を見て、何となく気がついてはいたのだ。
あの雰囲気は、どう見ても──
澪
「……お似合い、か」
微かな声で呟くと、今度こそ俯いて歩き始める。
すれ違いざまに掛けられる「パツキンのネーチャン、一人〜?アローン?」なんて下世話な声に、今日は久しぶりに胸を抉られる気がして、澪はぎゅっと胸を押さえた。
お風呂に入って、さっさと寝よう。
さっさと寝て、それで、明日にはまた笑うんだ。
笑って、全てはそれから。
念じるように頭の中で繰り返す。
足早に会場を出た澪は締め付けられるような胸を押さえ、帰路を急いだ。
*
お久しぶりですー!
すっかり家庭訪問編の波に乗り遅れてしまいましたが、澪もお邪魔させてもらえて嬉しかったです♪
せつなさん、いいんですよぅ!どんどんいいように書いちゃってください*\(^o^)/*
せつなさんのイイオモイも小野瀬先生とのお話も楽しみにしてますからね!
と、流れに乗って急に夏祭りに入ったと思ったらちょっと重めですみません。
〜澪の恋〜へと進むために、助走を…と思ったら勢いで書きすぎて結構本番失恋っぽくなってしまった(笑)
ともさん、勝手に出してすみません。年下組に絡みたかったんです( ̄∇ ̄*)ゞ←
ほんとは小春さんはじめ小学生組に絡んでわちゃわちゃしたかったけど澪夏祭り行きたがらない設定にしちゃった。失敗。
さ〜皆さんの夏祭りはまだまだ青春な展開期待してますよ!のパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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08/10(Mon) 23:57
澪さんありがとうございます。
小春
今回は澪さんとせつなさんがシリアス担当で、私は楽しくツナギだけ書かせていただいてますね。
なんかすみません←
夏祭り堪能組は、小春&ちびっこ捜査室と夜店を冷やかしたり、花火を見たり、藤守兄弟と仲良くなったりいたしましょう。
*****
小春
「うわあ!」
メイン会場である盆踊り広場にほど近い大通りに、ひときわ明るい照明と、大勢の人が集まっている一角があった。
人垣の隙間からそこを覗き込んだ小春が、目を輝かせた。
小春
「うわあ!」
小春が何に反応したのかは、一目瞭然。
金魚すくいの屋台の前に飾られていたそれは、体長約150cm、大人の腕でも一抱えはありそうな、真っ赤な金魚の縫いぐるみだった。
『金魚すくい王決定戦』と銘打たれた看板の下には、通常の金魚すくいの店にもある、青く四角いポリエチレン水槽が、通常の数倍の規模で置かれていた。
もちろん、そこに張られた水の中には、赤、金、黒、白、斑、色とりどりの金魚が泳いでいる。
小春
「ねえ『金魚すくい王』だって。何時からやるのかなあ、勝った人がこれ貰えるのかなあ」
小春は金魚の縫いぐるみと、無数の金魚とに目と心を奪われている。
もちろん、ちびっこ捜査室のメンバーたちや、そして藤守兄弟も、同じ事を考えながら、金魚すくいの店の前に佇んでいた。
店頭に貼り出された案内を読んでみると、まもなく、本日何回めかの『金魚すくい王決定戦』が開催されるらしい。
参加費は100円。
時間無制限、5枚のポイが全て完全に破れるまでに、何匹の金魚をすくえるかを競うというものだ。
中学生以下の子供部門、高校生以上の一般部門がある。
太郎
「小春さん、あれ欲しいですか?」
太郎に尋ねられて、小春が頬を染めた。
小春
「うん……でも、私、もう五年生だし」
太郎
「小春さんは、縫いぐるみも、生きてる金魚も好きですもんね。僕、挑戦してみましょうか」
太郎と小春の間に、いつの間に来たのか、公平が割り込んできた。
公平
「ふっふっふ、甘いぞ太郎。子供の部には俺がいるんだよ?」
とも
「ふっふっふっふ、藤守こそ甘いで。この私の存在を忘れてへん?」
けいじ
「ふっふっふっふっふ、お前ら、揃いも揃ってこの俺様の引き立て役になりたいのだな」
太郎
「引き立て役になる気はありませんよ」
ばちばちばち、と、中学生組と太郎の間に火花が散った。
ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○
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08/11(Tue) 09:25
おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
とも
澪さん、ともを登場させてくれてありがとうございます(^-^)
そしてあの人も登場させちゃいます(笑)
子供組が火花を散らしている頃、隣のスペースにはたくさんの人だかりができていた。
小春
「あっちも何か盛り上がってるみたいだね」
太郎
「そうですね。たしか、隣は大人の金魚すくい大会をやっていたはずですが」
2人が話していると、わぁっと大きな歓声があがり、人だかりの中心にいたと思われる人物が大量の金魚を入れたビニール袋を手に出てきた。
???
「いやぁ、今日は調子悪かったな〜。ポイ2つもつこてしもたわ」
客
「あのおじさん、ポイ2つでタライの中の金魚全部すくっちゃったよ!」
客
「凄いよ! あっという間になくなっちゃって、こっちはすくってるヒマなかったんだから!」
一緒に参加していた人の言葉を聞き、一体何者なんだろうと顔を見合わせていると、その本人が小春と太郎のもとへと近づいてきた。
???
「そこの嬢ちゃんたち、浴衣よう似合ってるなぁ。この金魚、ぎょうさん取れたからよかったら少しもろてくれへんか?」
小春
「えっ、でもおじさんがすくった金魚なのに…」
???
「ハハ、遠慮なんかせんでええ。 ホラ、こうして小分けにしとるやろ? 他にもあげよう思ってるから大丈夫や」
そう言われて断ることができなかった小春が差し出されたビニール袋を手にしようとした時、後ろでともが呆れた様子でその男性に声をかけた。
とも
「ちょっとおとん! また金魚全部すくったんやて? 金魚屋のおっちゃんが嘆いとったで。 …小春ちゃん、ウチのおとんがゴメンやで。無理にもらうことないから、気にせんでええよ?」
太郎
「どこかで見たことがある人だな、って思ったんですが、ともさんのお父さんだったんですね。 それにしても凄いです!」
とも父
「いやぁ、照れるわ。褒めても何もでーへんで?」
ここでパース( ´ ▽ ` )ノ⌒◯
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