非公式☆Twitter〜2000



こちらは、アブ☆恋の登場人物たちとTwitter風に対話してみよう!という企画から始まったコーナーです。

現在は不定期更新、のはずが、ほとんど毎日更新中。

誰が登場するかはその日の気分次第です。

書き込む方は当番のキャラの呟きにツッコミを入れたり、質問したり、他のキャラを乱入させたりしてお楽しみください。

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非公式☆Twitter2001〜
 
◆藤守さんと年末年始〜番外編「新年も彼といっしょ」より〜 


終業後、私は藤守さんに電話して、迎えに来てくれた彼の車に乗った。

藤守

「俺ら、今年の年末年始は休みなしやな。大晦日から初詣警備、年明けすぐに地元の交通安全講習」

そう。

私と藤守さんは、室長から、年始イベントに含まれる交通安全講習の担当に指名されていたのだ。

でも、そこは藤守さんだから、「でも相手がお前ならええわ」とか「終わったら一緒に初詣でも行こか」「おしるこ食おか」などと言って笑わせてくれる。

「私、賢史くんと一緒なら、どこへでも行くよ」

私がそう言うと、藤守さんは照れたように苦笑した。

「あのな、今日はお前から電話くれたけど、いつもは、俺からお前に電話するやろ。それ、お前に会いたいって気持ちを、止められんからや」

「え……?」

「俺は、お前が思ってるよりも、ずっとお前のことが好きなんや」

藤守さんの気持ちに、胸が熱くなる。

藤守
「何か、こういうのって言葉にすると照れくさいな」

「でも、すごく嬉しいよ。賢史くんからこんなに愛されてるんだって……すごく伝わってきた」

「そっか。やっぱり、お前と一緒にいると、すごい幸せ」

呟きながら、藤守さんは片手をハンドルから離し、私の手を握った。

「絶対、この手は離さんからな」

私が頷くと、そのまま軽くキスされる。

「もう……運転中なのに」

「赤信号だから大丈夫」

子どもっぽい笑みを浮かべ、またキス。

恥ずかしいけどそれ以上に、藤守さんが唇に触れるのが嬉しい。

「続きは食事の後でな」

信号が変わる瞬間、藤守さんはもう一度、頬にキスをくれた。


*****


大晦日。



「今日はよろしくね」

私の相手は、小野瀬さん。

「こちらこそ、よろしくお願いします」

小野瀬
「境内に向かって、かなりの人が来てるな……」

「毎年、こんなに参拝客が来てたんですね」

「初詣は本来、その家の長が我が家の無病息災を祈願するため、大晦日の夜から元旦の朝まで、氏神の社にこもる習慣のことなんだけど」

「そうだったんですか!?」

「ああ。それが次第に、大晦日の夜と元旦の朝、別々に参るようになってきて……」

小野瀬さんの初詣の話はとても詳しくて、ついつい夢中になってしまう。

気付けば、いつの間にか私たちは、参拝客に囲まれていた。

小野瀬
「あ、あれ?」

それでも、周りから次々と発せられる質問に、小野瀬さんは丁寧に答えていく。

「小野瀬先生ですね」

「こーら。年上をからかうんじゃありません」

でも、小野瀬さんはどことなく嬉しそうだ。

けれど次の瞬間聞こえた声に、私たちは固まった。

穂積
「アンタたちの仕事は、仕事中に話し込んで、人だかりを作る事だったかしら?」

現れたのは、室長。

「す、すみません」

「彼女は悪くないよ。ごめん、ごめん」

「ごめん、で済むか!」

怒り心頭の様子の室長に、小野瀬さんはゆっくりと逃げる体勢。

(もしかして……)

そう思った矢先、小野瀬さんは室長に背を向けて走り出した。

穂積
「おい、待て!」

小野瀬
「お説教はまた今度な」

穂積
「小野瀬ー!」

室長の叫び声は、夜の闇に響き渡った。

*****

続きはまた後で…
 

2016/01/12(Tue) 06:53

by 冬子

「俺は、お前が思ってるよりも、ずっとお前のことが好きなんや」

ひゃーっ、カッコいい

さすがthe彼氏!

冬子も愛されたいわあ

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by 澪

こんばんは。

小野瀬さんの素敵な声で色々ご教授いただけるなら初詣警備も苦じゃないだろうなぁ(* ´ д ` *)

そして室長から二人で愛の逃避行(* ´ д ` *)笑

餅つきでみんなを盛り上げてくれるなんて藤守さんらしい!

あのキネ、私も子供の頃行事で触って以来なので記憶が曖昧ですが、すっごく重いんですよね?

女の子とはいえ警察官の翼ちゃんでも上手くいかないくらいだし、相当難しそう。

それを上手につく藤守さん、カッコイイ(((o(*゚▽゚*)o)))

しかもラストはオトナ風味!

翼ちゃんはドキドキしっぱなしですね♪

[コメント編集]

by ジュン

賢史くん、賢史くん、賢史くーん。ぎゅう←抱きついた

賢史くんと新年を一緒に過ごせるなんて幸せ(*´∀`*)←脳内変換済み

お餅つきしてる賢史くんは格好いいんだろうな。

賢史くんはいつも好きって気持ちをストレートに伝えてくれるのがいいですよね。

でも、小野瀬さん、室長から走って逃げちゃうんですね。

若いなぁ(笑)

[コメント編集]

by 櫻井翼
年も明け、私と藤守さんは、近所の公園で行われた小さなイベントに参加していた。

公園にはお正月を楽しむたくさんの人が集まっていて、藤守さんからの交通安全の講話が終わると、みんなが拍手をした。

藤守
「ありがとうございました。では、次は皆さんお待ちかね、餅つき大会ですよ!」

そこから町内会長さんから挨拶があって、餅つきが始まった。

「楽しそうでいいですね」

「だな。町内が仲良しなのは、全体の防犯にもつながるしな」

町内会長
「どうです? よければおふたりも、参加しませんか?」

こういうのは大勢の方が盛り上がるから、と勧められて、私も、湯気の上がるウスの前へ。

ところが、餅を搗く為のキネは思ったよりもずっと重くて、持ち上げるだけでもフラフラしてしまう。

「えい!」

ゴスッ

「あ、あれ?」

私のキネは餅ではなくてウスの縁をつく。

周りに励まされて、もう一度やってみるけど……。

ガンッ

結果は同じ。

「む、難しい……私、これでも力はある方なんですけど……」

藤守
「よっしゃ、俺が代わる」

腕まくりをし、ネクタイを緩めると、藤守さんは、キネを軽々と持ち上げた。

「せーの!」

私とは違い、藤守さんはちゃんと餅をつけている。

ペッタン、ペッタン、小気味良い音が、公園内に響き渡る。

藤守さんの威勢のいい掛け声に、町内のみんなも楽しそう。

楽しそうに餅をつく藤守さんは、すごくかっこいい。

(こんな人が私の彼氏なんて……自慢だよ)

見てるだけで、私まで楽しくなってくる。

「賢史くん! 頑張って!」

「よーし! ますます気合い入った!」

それから、楽しい雰囲気のまま、餅つきは終了した。


つきたてのお餅が乗った皿を持って、私たちは町内のみんなから少し離れた場所へ腰掛ける。

あんこの乗った餅を口に入れると、ほんのり甘さが広がっていった。

藤守さんは大根おろしと醤油をかけたおろし餅。

二人で、お互いに自分のお餅を相手に一口、あーんと食べさせあう。

「すごく美味しい!」

「だろ」

口元に笑みを浮かべた藤守さんが、すぐに目を丸くした。

「お前、口の端にダイコンついとる」

「え?どこ?」

「ん? こっち」

藤守さんはそう言いながら、突然顔を近付ける。

「え……?」

何だろうと思ったのも束の間、藤守さんの舌が、私の口端から大根おろしを舐め取った。

「け、け、け……」

「ん? どうした?」

「こ、こんな場所で……な、なめ…」

やられたことが恥ずかしくて、上手にしゃべれない。

そんな私に、藤守さんは笑顔で、また顔を近付けた。

「怒ってる?そんなお前も可愛いな」

「もう!」

「お前のほっぺた、餅みたいに美味しそう」

藤守さんの唇が、すぐ触れそうなところで動く。

「なあ、よかったら、初詣を後回しにして、このまま俺の家に……」

「う、うーん……」

「ええやろ?」

ねだるような声で言われたら、私の身体は拒否出来ない。

(賢史くんは、分かっててやってるのかも)

熱っぽい息を吐き出すと、藤守さんは口元に笑みを浮かべた。

「今年はじめてのお前を、感じたい」

「!」

藤守さんの言葉に、私の心臓は爆発しそうなほど、高鳴った。


〜終わり〜

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