非公式☆Twitter〜2000



こちらは、アブ☆恋の登場人物たちとTwitter風に対話してみよう!という企画から始まったコーナーです。

現在は不定期更新、のはずが、ほとんど毎日更新中。

誰が登場するかはその日の気分次第です。

書き込む方は当番のキャラの呟きにツッコミを入れたり、質問したり、他のキャラを乱入させたりしてお楽しみください。

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非公式☆Twitter2001〜
 
◆如月さんと年末年始〜番外編「新年も彼といっしょ」より〜 


終業後、私は如月さんと待ち合わせをして、二人でよく行くレストランで食事をする事にした。



「初詣警備がなけりゃ、オレ休みだったのになあ」



「そういえばそうだったね」

先に着いていた如月さんは、初詣警備のせいで休みの予定が潰れたと不満顔。

如月
「……じゃあさ、警備の後、一緒に初日の出見ない!?」

「うん、構わないけど」

如月
「やった! 約束だよ」

「うん」

如月
「翼ちゃんとの約束があれば、オレも仕事頑張れそうだよ」

如月さんは私の手を愛しそうに見つめ、指先にそっと唇を寄せた。

「こ、こーちゃん……っ」

如月
「大丈夫。ここは、他の客から見えないようになってるから」

「そういう問題じゃ……」

如月
「小春ちゃんの困った顔も、照れた顔も好きだから。ついからかいたくなるんだ」

「もう…」

すっかり機嫌が直った如月さんは、笑みを浮かべてワインを一気に飲み干した。


*****


そして、時は過ぎ……12月31日。

初詣警備で私と組むのは、藤守さんだ。

藤守
「あまり俺と離れるなよ。ごちゃごちゃしてて歩きにくいからな」

「はい。確かに……すごい人ですよね」

軽く話しながら歩いていると、遠くから何やら声が聞こえてきた。

藤守
「ん? 向こうが騒がしいな」

「本当ですね。何かあったんでしょうか」

藤守さん先導で駆けつけると、境内の脇で数名の若者が酒を飲んで暴れていた。

藤守
「……おい、お前ら!」

若者
「あれ、……もしかして、藤守さん?」

若者たちは、藤守さんの顔を見て態度を一変。

若者
「藤守さん!」

「その節は、大変お世話になりました!」

全員整列して、深々と頭を下げた。

藤守さんが私を振り返る。

藤守
「こいつら、俺が少年課にいた時に補導した連中や。十分反省してたし、鑑別所送りはやめといたんやが……」

藤守さんの鋭い視線が、若者たちに向けられる。

藤守
「今度は、しっかりと痛い目見た方がええみたいやな」

若者
「ひっ!そ、そんなこと言わないで下さいよ〜」

「あ、謝ります! もうしませんから!」

藤守
「俺に謝っても意味ない。……まずは、お前らが汚したところの掃除。あと、神主さんに謝れ」

若者
「はい!」

藤守
「それから……櫻井、何かあるか?」

「でしたら、私たちの仕事を手伝ってもらいましょうか?」

藤守
「それはええな!人手不足って室長もボヤいてたしな」

若者
「でも、何を?」

「酔っ払いの人を見つけたら、救護室まで連れていって下さい」

藤守
「後、ケンカしそうなヤツらを仲裁する」

「ちょっと危ないですけど、大丈夫ですか?」

若者
「了解です! 姐さん!」

「あ、あね、さん?」

その後、若者たちは、それぞれ散らばっていき、そして、しっかり働いてくれた。

藤守さんの解散の声がかかると、若者たちは頭を下げて去っていった。

藤守
「俺たちもそろそろ戻るか」

「そうですね」

藤守
「早く戻って、あったかーい甘酒飲みたいわ〜」

寒そうに身体を震わせ、私たちは待機所へと戻った。


*****

続きはまた後で…

2016/01/13(Wed) 08:43

by 冬子

藤守さんの格好よさ、こーちゃんの優しくって可愛らしいとこが伝わりますね

お願い事はなにをしたのかな?

まさか、かみ‥

イヤイヤ、大吉だから大丈夫だよ!

冬子なんて大凶連続だけど雄々しく生きてるよ!

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by 澪

こんばんは。

藤守さんはやっぱり情に厚いですね。

翼ちゃんを姐さんって(*´艸`)

おみくじを半分こって斬新だけど素敵ですね。

そんな風に言ってくれると嬉しいだろうなぁ。

如月さんと翼ちゃんとの同年代カップルらしい空気が可愛いです。

[コメント編集]

by ジュン

こんばんは。

うーん、賢史くん、格好いいなぁ。

「俺と離れるなよ。」言われてみたい(〃∇〃)

ちょいワルの若者たちにも信頼が厚いし、素敵(*≧∀≦*)

こーちゃんは一緒にいてホッとするなぁ。

おみくじを半分こなんてこーちゃんらしい。

小悪魔だけど優しいんだよね。

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by 小春

しまった、この話すっかり忘れてて1月6日のtwitterでおみくじネタやってしまいました。

しかも如月さんに末吉引かせてしまいましたm(__)m

ごめんねこーちゃん。てへぺろ。

[コメント編集]

by 櫻井翼

初詣警備が解散になって間もなく、みんなと別れた私と如月さんは神社の境内から、初日の出を拝んでいた。

如月
「……ねえ、翼ちゃん。誓わせてほしいことがあるんだけど」

「何?」

如月
「オレ、頼りなく見えるかもしれないけど……これからも、翼ちゃんのことを守っていく」

「こーちゃん……」

如月
「寂しい思いはさせない。幸せにしてみせる。だから、来年も、再来年も…毎年一緒に、初日の出を見てくれないかな?」


「うん。もちろん!」

如月
「よかった!」

照れ笑いを浮かべる如月さん。

その笑みにつられて、私も笑顔になる。

如月さんは、私の手を引っ張り、そのまま唇を寄せた。

如月
「翼ちゃんの唇、冷たくなってるね」

「ずっと外にいたから……こーちゃんもだよ」

如月
「そっか。そうだよね」

熱を分け合うように、キスを繰り返す。

軽く、時に深く。

初日の出を浴びながら、私たちは何度もキスを交わした。

如月
「これ、初キスだね」

「そうだね」

如月
「じゃあ次は、2回目のキス、しよっか」

「もう……」

身体が火照り、吐き出す吐息にも、熱が帯びる。

如月
「翼ちゃんの目、すごくやらしい」

「え!? み、見ないで……」

如月
「嫌だ。もっと見たい」

「こーちゃん。もっ、ダメ……っ!」

明るくなってきたので、今度は初詣に向かう。

並んで境内まで行き、それぞれお金を投げ、チャリン、という音を聞いてから、手を合わせた。

(願い事は……)

いろんなことを浮かべ、1番大切なお願いをした。

誰にも言えない、私だけの願い事。

如月
「翼ちゃん、ずいぶん長いこと手を合わせてたけど、どんな願い事したの?」

「それは、秘密。言ったら効果がなくなるって言うでしょ」

如月
「それもそうだね。じゃあ、オレも言わない」

「叶うといいね。こーちゃんの願い事」

如月
「うん。あっ、せっかくだし、おみくじやってみる?」

「うん、やりたい」

如月
「こういうの得意なんだよね。オレ、いっつも大吉引けるんだ」

「いつも!? それは、すごいかも」

如月
「でしょ」

嬉しそうに笑みを浮かべ、如月さんが先におみくじを引いた。

如月
「ほら見て! 大吉!」

「本当だ。すごい、こーちゃん。…私、末吉…」

力なく笑う私の手から、如月さんが突然おみくじを奪って、自分の分と重ね合わせる。

如月
「半分」

「え?」

如月
「ほら、これで丁度いい運勢になる」

ふたつを合わせたおみくじを見せ、笑みを浮かべる如月さんの姿に、胸がキュッと痛いくらいに締めつけられる。

大きくうなずいた私に、如月さんは満面の笑みを浮かべた。

如月
「あれ?でも大吉のおみくじって、自分で持ってるんだっけ?」

「そういえば……」

如月
「うーん……じゃあ、こうしよう!」

如月さんは、重ねた二つのおみくじをを、半分に破った。

「おみくじって、破っちゃっていいの?」

如月
「大丈夫だよ。ようは気持ちの問題。オレと翼ちゃん、半分ずつ持っていよう」

「ふふっ。そうだね」

如月さんはおみくじをポケットにしまい、また私の手を取った。


〜終わり〜

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