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妄想女子の・・・(ry 小野瀬さんの場合 捜査本部が立てられた所轄の会議室前の廊下から見える鈍色の空。 嫌な雲行きになって来たと思っていたら、大粒の雨が降り出した。 ・・・雨。 どうして、こんな時に雨が降り出したりするのだろう。 身元不明の女性の遺体が発見され、捜査室が担当することになったのが、つい5時間前。 初動捜査で、状況がだんだんと解明されてきた。 推定年齢、20代前半。 ナイフのような刃物に刺されたことによる出血死の可能性が高く、強姦殺人事件の疑いが濃厚。 死亡推定時刻は、昨夜12時〜今朝4時ごろとされる。 まだ解剖も終わっていないから、すべてが状況判断によるものだ。 これから確実な物証や証言を集めていかなけらばならない。 なのに、無情にも雨が降る。 大事な大事な証拠が、雨水とともに、洗い流されて消えてしまうのだ。 彼女の無念を思うと。 家族の悲しみを思うと。 どうして、天は味方してくれないのか。 悔しくて悲しくなって、空を睨みつけてしまう。 小野瀬 「櫻井さん」 翼 「あ、はい!」 小野瀬 「どうしたの?捜査会議がはじまるよ」 翼 「今行きます。・・・雨が降り出したので、鑑識の方も大変ですね」 小野瀬 「そうだね。テントを張って、雨合羽着て、今夜は夜中までねばるよ」 翼 「・・・」 小野瀬 「泣きそうな顔をしないの。鑑識は優秀だ」 翼 「小野瀬さん・・・」 小野瀬 「君がやるべきことは?」 翼 「・・・室長の指示の元、捜査し事件解決に向けて全力をそそぐことです」 小野瀬 「うん、そうだね。そして、俺が科学的に証明する。俺が雨なんかに負けるとでも?」 翼 「そう・・・ですよね!」 小野瀬 「・・・俺が弱いのは、君の心に降る雨のほうだよ。大きな瞳から溢れて止まらなくなるのは困るな」 翼 「小野瀬さんたら」 恋人としてだけではなく、仕事の上でも、私の欲しい言葉を、さり気なくかけてくれる。 まだまだ、小野瀬さんに認めてもらえるほどの力はないけれど、私は警察機構の一員だ。 精一杯頑張ろう。 小野瀬 「さあ、行こうか」 翼 「はい!」 やまない雨など、無いのだから! 〜なんちゃって捜査もののフリでした〜 <探偵せつな>Σ(・ω・ノ)ノ 賢史君が調達した傘は、コンビニの300円透明タイプとみた!
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