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アニはまともな人なんです空気読めないだけ(笑) *** 穂積 「……あ、やっぱりここにいた。小野瀬!張り切るのはいいが、昼飯ぐらい食え!」 袴姿で道場の床に正座していた小野瀬が、響き渡る穂積の呼びかけに振り返った。 小野瀬 「探してくれてたの?」 小野瀬は嬉しそうに笑顔を浮かべたが、穂積は律儀に板張りの上で靴下を脱ぐ事に集中していて、小野瀬の問いには答えない。 穂積 「腹が減っては戦に勝てぬ、って言うだろ?ほら。ヤキソバパンだけど食えよ」 小野瀬 「……穂積、俺に勝って欲しい?」 穂積は苦笑いする。 穂積 「あのなあ。もっと周りをよく見ろよ。……お前に勝って欲しいと思ってる人間が、他にいるだろ?」 小野瀬 「……誰?」 真顔で首を捻る小野瀬の隣にあぐらをかきながら、穂積は、その誰かを思い浮かべるような顔をした。 穂積 「俺は、そいつの為に……お前の事を本気で心配しているそいつが笑顔になってくれるように……お前に頑張ってもらいたい、と思ってるよ。勝ち負けは二の次だ」 心なしか、穂積の頬が赤い。 小野瀬 「その誰かが喜んでくれたら、穂積も嬉しいか?」 穂積 「そうだな、嬉しいよ。……さあ、食い終わったら早く着替えて、午後の授業に出ろ。サボるなよ」 照れ隠しのように早口でそれだけ言うと、穂積は靴下を手に、道場を出ていった。 穂積を見送った後、のろのろと立ち上がりながら、小野瀬はまだ首を傾げていた。 俺のことを、本気で心配している人間……? 俺が頑張れば、そいつも、穂積も喜ぶ……? 小野瀬 「…………諏訪野の事かな?」 小野瀬の胸が、嫉妬でちくりと痛んだ。 *** 違うよ!! 翼ちゃんが不憫過ぎる(涙)
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