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結局みんなで大部屋に一緒に雑魚寝することになった今回の旅行(小春さんとJSは覗く、いや、除く) 本日の主役の泪さんのまわりには沢山の人が集まっている。 そんな様子を少し離れて見る翼。彼が人気者なのは嬉しいけどちょっとだけ寂しいかな…。 その時翼の目の端に、抜き足差し足で部屋を出て行く冬子が見えた。 冬子さん!またですか? 皆さんの楽しい会話を中断しないように自分もそっと冬子の後を追いかける。 角を曲がったところで、待ち構えていた冬子とぶつかりそうになる。 「冬子さん!どこ行くんですか?」 「翼ちゃんさー、私のことアル中とか思ってない?」 「いえいえ、そんなことないですよー」 「まあ、いいけどね」 後ろに隠していた綺麗にラッピングを施された包みを差し出す冬子。 「中に室長の鹿児島のご家族からのビデオレターが入ってる。これ翼ちゃんから室長に渡してあげて」 「ええ?冬子さん、そんなのどうやったんですか?」 「んー、私もやる時はびしっとやるってことで」 ごにょごにょ言いながら翼に包みを押し付ける冬子。 「じゃー、頼んだわよ」 さっさと部屋に戻ってしまう。包みを見ると、可愛くラッピングされていてハートのシールがついている。 冬子さん、もしかして泪さんが追いかけてくるの待ってたんじゃ…… 「冬子さん!これやっぱり自分で渡したほうがいいです!」 冬子を追って大部屋に飛び込んだ翼が見たものは 泪さんが大事に大事にしまっておいた森伊蔵をかばんから出して、封を開けようとしていた冬子であった。 「冬子!てめー、俺の森伊蔵に何してやがる!」 ↑いや、ほんとにアル中じゃないから。ただちょっと幻のお酒なめてみたかっただけなの。
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