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アニさんにおいていかれた直後はしくしく泣いていた冬子。ご飯を食べさせてもらったり、小さなお仲間が増えたりしている間にすっかり元気になってしまった。 でも、今日くらいはアニさんと一緒がいいなあとお迎えを待つ冬子。気がつくと舟をこいでいる。小さな体は疲れやすいみたいだ。 何かが体にかけられる気配ではっと目が醒める。 「ごめん、起こしちゃった?」 小笠原さんが自分のハンカチをかけてくれていた。 「私寝てたんですか?皆んなは?」 「澪さんは小野瀬さんのラボの見学、ジュンさんとエミさんは藤守さん、室長と夜食の買い出しに行ったよ」 夜食か……、もう食べられないかも。ぽこんっとなったお腹を冬子が小さな小さな手でなでていると 「夕ご飯、たくさん食べてたもんね。お腹痛くない?」 小笠原さんがかすかに微笑みながら、心配してくれる。 ちょっと頬が赤くなる冬子。 「あの、もしかして、私の面倒見るために残業になったとかですか?」 「違うよ。警察の仕事は24時間営業。いつも誰かが働いてる。冬子ちゃんは気にしなくていいんだよ」 「でも、アニさん遅いですね」 「まあ、あの人の仕事も忙しい仕事だから」 冬子にハンカチをかけなおすと、小笠原さんはナナコに向かってやりかけの仕事を始める。 翼ちゃんが小笠原さんのそばにおいてくれた、冬子用クッションの上で小笠原さんの横顔を見ながら、アニさんも大変なんだな、夕飯は食べたのかな、まさかお迎え忘れて帰っちゃったとかじゃないよなあ、等々考え事にふける夜中の冬子なのでした。 ↑↑も〜、アニさん迎えにこないから、小笠原dayになっちゃったじゃん。 早くお迎えプリーズ
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