〜掲示板ひだまり≪リレーSS『アブナイ☆恋のウェディング・ベル』2023/3/19更新!≫〜

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07/13(Wed) 02:57
ジュンさんありがとうございます
小春

小春
「あっ、セツナ先生!」

式場に到着し、順次受付を済ませた大勢の招待客たちが、ロビーから披露宴会場までの間に人の波を作っている。

小春はその中に、高校時代の担任だった空間セツナの姿を見つけて手を振った。

大好きな姉の結婚を祝福する言葉をかけてくれる人たちに律儀に挨拶しながら、小春は空間の元に辿り着いた。

セツナ
「本日はおめでとうございます、小春さん。お招きいただいて、どうもありがとう」

小春
「ありがとうございます。セツナ先生、来てくださって嬉しいです!」

セツナ
「こちらこそ。可愛い教え子の花嫁姿を見せてもらえるなんて、感激だわ」

小春に言いながら、セツナはもう、少し目を潤ませている。

美人で落ち着いているので冷たいと誤解されがちだが、セツナは繊細で感受性も豊かなのだ。

セツナ
「小春さんの時にも、ぜひ…」

そこでふと、セツナは気付いた。

ニコニコと話を聞いている小春の後ろに、いつの間にか、太郎を筆頭にるいやまさおみ、りょう、けんじ、こうへい、あおいやけいじが集まってきている。

高校時代、「そうさしつ」と名乗る探偵クラブに入っていたメンバーだ。

全員が幼馴染みで、現在は、小春以外の全員が大学に進学しているはずだが、どうやらまだ「そうさしつ」は解散していないらしい。

太郎
「お久し振りです、先生」

礼儀正しくお辞儀をする太郎にセツナは微笑んで、そっと囁いた。

セツナ
「(ライバルが多いみたいだけど、私はあなたを応援するわよ、太郎くん)」

一瞬きょとんとしてから、セツナの言葉の意味に気付いたのか、太郎の顔が、微かに赤くなった。

この子も、だいぶ人間らしくなったなとセツナは思う。

館内に、披露宴会場への入場を促すアナウンスが流れた。

小春
「先生、このあと『さくら庵』での二次会にも、来てくださいね」

太郎
「僕からもお願いします。両親が、先生にご挨拶したいと」

セツナ
「ええ、ぜひ」

小春
「わあ、嬉しい!」

約束、と小春はセツナと小指を絡めた。

***

泪と翼が高砂の席に並んで一礼すると、会場は盛大な拍手に包まれた。


この辺りで、パースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○

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07/18(Mon) 15:13
自分のお尻は拭きますorzスミマセン
ご無沙汰☆せつなです



高砂で、少し緊張した二人の幸せそうな姿をみて、じんわりと涙がにじむ。




あんな風に、小野瀬先生の隣で花嫁衣裳を着るのを夢見ていた頃があった。
もう私もみそ・・・コホン、   だけど。


目尻をハンカチで押さえながら、初めて藤守家の兄弟と櫻井さん姉妹たちに出会った日のことを思い出す。

葵くんを見て失神したりして・・・本当に迷惑をかけた。

澪の淡い片思いが、人魚姫の泡のように切なく昇華して行くのもこの目で見て来た。

失恋して泣く澪を慰め。
でも、それが泪の幸せなら仕方ない。ぶつかってみて良かったと言う。
犯罪者にならないよう見張ってると泣きながら笑顔をみせる澪に、もらい泣きして。
私の方が慰められたのは、情けなかったけれど。



今、澪は、櫻井さんの妹小春さんと話をしている。
自分の目の前の、泪くんと櫻井さんを祝福する澪の表情は、高砂の二人に負けない位晴れやかで。

それが、澪の傍に寄り添う葵くんのおかげであることは一目瞭然だ。




「お久しぶりですね、セツナ先生」

半ば保護者のような目で二人の姿を見つめていたら、視線に気付いた
葵くんが、私に向かってにっこりと微笑んできた。

ちっ、近い近いっ、相変わらず心臓に悪い!!!
というか、年月を重ねて、葵くんはますますあの頃の小野瀬先生の容姿に近づいているのだから。

セツナ
「本当にお久しぶり。お仕事忙しいんですってね、澪から聞いてるわ。・・・あの子は、気が強くて我儘で、そのくせ淋しがりで、大変でしょう?」


「あはは、確かに大変ですね。でも、忙しい毎日の中で、澪さんとの時間が俺の癒しなんですよ」


う・・・、こういうことをサラッと言ってしまうあたりも、まさに小野瀬先生。


ただ、全く違うのが、笑顔。

記憶の中の小野瀬先生のこんな表情は見たことがない。


葵くんの心の澱を映し出したような写真を破ったあの頃から、随分変わったと思う。



セツナ
「あら、次はあなた達のお式かしらね?」

澪が、ぽっと顔を赤らめる。
恋人の前では、可愛いところもあるのだ。この子も。




「・・・セツナ姉は、いいの?」

セツナ
「え?」


「セツナ姉が王子様と幸せにならないと、私・・・」

ふっと澪が真面目な顔になる。



セツナ
「いやね、王子様なんて、もう何年前の話をしてるの」

小春
「セツナ先生の王子様?」

セツナ
「ふふ、私にも憧れの王子様がいたのよ。いやね、もう誰かと結婚して幸せな家庭を作っているわ、きっと」


乾いた笑顔を取り繕って・・・、
唐突に、自分の言葉とあの日の小春さんの言葉が重なった。


小春
『あ、もう、フラれて、別の人と結婚してるとか』


そう。
もう、ずっと自分に言い聞かせて来た言葉。


けれど。




・・・フラれていない

私は、何もしていない


突然気付いて、愕然としてしまった。




「・・・俺、最初に澪と逢った時、まさか付き合うようになるなんて正直、思っていませんでした」


そんな私をいたわるように、葵くんが話し出す。



「泪のことが本気で好きだったのか・・・俺が慰めてあげようか? って言ったら、澪は、『結構よ。泪じゃなきゃ要らない』そう言ったんです」


澪の言葉に惹かれる葵。自分も言って欲しい言葉。

君に、その気持ちの正体を教えて欲しいと、葵が澪に迫り出したのだと。

葵は、澪を見て、自分も欲しいものを欲しいと素直に言えばいいのだと気付いたそうだ。



「自分が本気じゃなければ、誰も自分と本気で向き合ってくれるわけなかったんですよね。俺は澪に出会えて・・・こうして隣にいられて幸せだと思ってます」

セツナ
「葵くん・・・」


「あ、葵ったら・・・!・・・でも、私も、葵のおかげで、今とっても幸せだよ」


目の前の高砂といい、澪たちといい、小春さんをそっとも見守る太郎くんといい・・・。

若さゆえの情熱にやられて、熱中症で昏倒しそうだ。


でも、この子たちは自分の想いを育みながら成長してきたのだ。


自分はどうだろう?

もちろん、あの当時は気付かなかった。
気付けなかった。
小野瀬先生が、何に悩み、本当は何を求めていたのか。


私が見ていたのは、『憧れの小野瀬先生』で、ありのままの小野瀬先生ではなかったからだ。

小野瀬先生が、少しずつ少しずつ縮めてくれた距離を、結局自分で大きくあけてしまったことに気付かないまま、小野瀬先生はイギリスへ行ってしまった。


裏返した写真立てに写った、ハタチの記念日。

あの日から、一歩も動けないままの自分が嫌になる。

警察官僚を目指したこともあった。
でも、それでは一生小野瀬先生のことは理解できないと思い、
同じ教員の道を選んだ。

そして、こんな素敵な教え子たちに出会えた。

教える立場でありながら、大事なコトを教えられてきた。


そうだ、私も動いてみなくちゃ。
もう、三十路なんだから!!!(・・・あ、言っちゃった)



フラれて・・・、終わらせて来なければ、前には進めない。


セツナ
「小春さん、ありがとう」

小春
「え?」

あの日、小春さんはまだ小学生だった。覚えていなくて当然だ。お礼を言われても何のことかわからないだろう。

でも、言わずにはいられなかった。


さあ、行動だ。

きっと、穂積先生なら、小野瀬先生の連絡先を知っているはず。

セツナ
「・・・ごめんなさい。急用が・・・、行くところができてしまったわ。二人にはよろしくと言っておいてくれないかしら?」

今すぐ尋ねて。
・・・とにかく、小野瀬先生のところへ行ってみよう。



「りょーかい!頑張って、セツナ姉!!」


「素敵な決意だと思いますよ」

小春
「よくわからないけど、今じゃなきゃだめな用事なんですよね?先生」



セツナ
「ええ!今すぐに!」



そして、小野瀬先生に、きちんと自分の想いを告げよう。



すべてはそれからだ。







やったよ!
やっと、初回学園もの以来の片思いに終止符を打てたよ!!!

長かったwww本当に引っ張って引っ張ってごめんなさい。

セツナも三十路(←たぶん越えてるよね大汗)
小野瀬先生の歳はいくつだろう?でもいいの永遠のスーパー色男だからね☆
イギリスでどんな結末がまっているのかな?
まあそれはそれ、セツナにとってはきっと意味あることでしょう

割り込んでしまったけど幸せな皆様の恋路を楽しみに、ここでパースヽ( ̄▽ ̄)ノ⌒○

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07/21(Thu) 13:46
皆さん最後までありがとうございました。(T 3T)ちゅー
小春




泪と翼の結婚式&披露宴からおよそ三週間後。

バリ島への新婚旅行から帰った二人が、櫻井家で夫婦水入らずの幸せな生活を始めた頃。

「「「ただいまー!!」」」

泪と翼の暮らす櫻井家に、小春と太郎と…けいじ、るい、あおい、まさおみ、けんじ、りょう、こうへいが揃ってやって来た。

小春
「泪兄さーん!」

玄関で出迎えてくれた泪に、サンダルを脱ぐのももどかしく小春が抱きついた。

「あっ!小春さん!」

「こら小春!抱きつくなら俺にしろ!」

後ろの男性陣から、一斉にブーイングが起こる。


「おお、賑やかだな」

泪は笑いながら小春の頭を撫で、一同に上がるよう促した。


「そうか、大学はまだ夏休みか」

太郎
「はい。お邪魔します」

小春
「あのね、泪兄さん。『そうさしつ』のみんなが、夏休みの間、『さくら庵』でアルバイトしてくれてるの、知ってるでしょ?」

リビングまでの廊下を、泪の腕にぶら下がるようにくっついて歩きながら小春が話し続ける。


「ああ、お前から聞いてる」

小春
「それが『人気店の夏にイケメンバイト集結』って話題になって。いま、『さくら庵』はすっごく繁盛してるんだよ」


「へえ。凄いじゃないか、お前ら」

振り返る泪に、先頭のこうへいが胸を張った。

こうへい
「居候の身ですからね!売上に貢献しないと、太郎のお父さんお母さんに悪い」

るい
「馬鹿っ、こうへい!」


「居候?」

和室の居間にアイスティーや冷たい果物の用意をしていた翼が、こうへいとるいの会話に眉をひそめた。


「こうへいくんが居候ってどういう事、小春?」

小春はようやく泪から離れ、居間の畳に来客用の藺草の座布団を並べていたが、翼に問われて、姉と泪とを交互に見た。

小春
「……これからちゃんと話をしようと思ってたの」

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07/21(Thu) 13:53
小春


「もしかしてお前ら、全員『さくら庵』に下宿してるのか?」

上座に胡座をかいた泪と座卓を挟んで、正座した『そうさしつ』の大学生たちが、揃って長身をすくめた。

まさおみ
「ご報告が遅れてすみません。実は、ご存知の通り『さくら庵』は元々年中無休で24時間営業なんですが」

あおい
「さっき小春さんが説明した通りの大繁盛で、俺たちシフトを組んで交代でアルバイトに入ってるんですけど」

けんじ
「そらもう目が回るくらい忙しくて」

りょう
「シフト以外の時間、『さくら庵』の居住スペースで仮眠したり大学の課題をやったりしているうちに」

こうへい
「いつの間にかそのまま寝泊まりするようになっちゃって」

けいじ
「すっかり慣れてしまったので、夏休みが終わっても、この生活は続きそうで…」


「……」


「小春、お前まさか」

小春
「?」

太郎
「る、泪さん!」

すかさず太郎が座卓を回り込んで、泪と翼に耳打ちした。

太郎
「(小声)安心してください。確かに全員と同居してますが、小春さんは清らかなままです」


「(小声)それならひと安心だが…太郎、お前よく平気だな」

太郎
「(小声)一応、小春さんが誰か一人に決めるまで、という紳士協定を結びましたから…一歩リードしてるとはいえ、僕だって内心は平気じゃないですけど」


「(小声)しかし、今さらお前と小春を山田家(=さくら庵)から藤守の家や櫻井の家に戻すわけにもいかないしな」


「(小声)小春だけでも戻して、ここからさくら庵さんに通わせましょうか」

太郎
「(小声)それは逆にうちの両親が心配します。もう娘のつもりでいますから」

泪・翼・太郎
「……」

三人の保護者の見守る先で、当の小春は幼馴染みの男の子たちに囲まれて無邪気に笑っている。

小春
「ところで、今朝、イギリスのセツナ先生から手紙が届いたんだよ。『やっと会うことが出来ました。ずっと待ってたよ、と迎えてもらえました。小春さんありがとう』って。みんなでこの文章の謎を解明しよう!」

るい
「イギリスまで行くのかあ?」

けんじ
「とも父から大阪にも誘われてんねんで」

まさおみ
「そうだな。澪さんから、葵さんの素行調査の依頼も来てるし」

りょう
「エミさんから、諏訪野さんとのデートをセッティングするのも頼まれてるじゃない」

こうへい
「俺たち『そうさしつ』は大忙しなんだよ!」




「…駄目だな、これは」


「…まさか、こんな事になるなんて…」

太郎が、深々と溜め息をついた。

太郎
「…『アブナイ☆恋の共同生活』第二部突入、です」




〜『アブナイ☆恋の共同生活』END〜
 

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07/21(Thu) 14:55
完結です!
小春


参加してくださった皆様、最後まで読んでくださった皆様、みんなみんなありがとうございました!

『アブナイ☆恋の共同生活』はこれにて完結です。

原案をくださった泉さん(アニとお幸せに)、
いつもきっちり繋いでくださったジュンさん(賢史くんと仲良くね)、
物語に深みを加えてくださった澪さん(葵さんをよろしく)、
毎回お名前を使わせてくださるくちびるさん(紅花ちゃんと諒くんはほのぼのカップルですよね)、
ピンポイントでフォローしてくださったエミさん(諏訪野でもるいくんでもお好きな方をw)、
万能薬とも父をお貸しくださったともさん(まーくんとなら大丈夫)、
勇気を出して初参加し、小春ハーレムをくださったつもさん(オイシイオモイをあげられなくて残念m(__)m)、
みんな大好きセツナ先輩のハートフルなラブストーリーをくださったせつなさん(小野瀬先生は永遠にセクシー&ダンディですよ!)、

今回は中断も多く難しかったですが、皆様のおかげでどうにか完結する事が出来ました。

本当に本当にありがとうございました!


反省会にはカレシを連れて藤守家のリビングに集合!(笑)

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