非公式☆Twitter
こちらは、アブ☆恋の登場人物たちとTwitter風に対話してみよう!という企画から始まったコーナーです。
現在は不定期更新、のはずが、ほとんど毎日更新中。
誰が登場するかはその日の気分次第です。
書き込む方は当番のキャラの呟きにツッコミを入れたり、質問したり、他のキャラを乱入させたりしてお楽しみください。
コメントは新しいものほど上に表示されます。
短文も匿名も大歓迎。お気軽にご参加ください。(´∇`)ノシ
※パスワードが空欄の場合、後からの編集は出来ません。
※編集パスワードは必要に応じてご自身で設定し、投稿時に入力をお願いします。
※番外編紹介では内容を要約していますので、セリフや文脈などはオリジナルに忠実でない場合があります。ご購買の参考程度にお楽しみください。
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非公式☆Twitter2001〜
◆寒波到来
穂積
うー、寒いわね。
ちび泪
さむいのはにがてだぞー。
……考えてみれば穂積くんは東京出身なのに、やっぱり、室長に似て寒さに弱いんですね。
明智、ラーメンどんぶりでいいからお湯を張ってくれ。
入浴剤も入れましょうか?
翼のフィギュアもな。
ありがとう。
ああ、いい湯だー。
櫻井、ワタシたちも早く帰って一緒にお風呂に入りましょうか?
今日は大雪に備えて、証拠品の確認作業をしながら、みんなで職場に泊まりですよね?
分かってるけど言ってみただけよ……
*****
静岡は晴れですが風が冷たいです。
皆さんのお住まいの地域は大丈夫ですか?
2016/01/24(Sun) 21:25
コメント(4)
◆こたつ部屋に行列(笑)
【穂積と小野瀬ファンクラブ】
会費「1080円(一ヶ月)」
会員数「43人」
1年目特典「特製ピンバッチ」
5年目特典「穂積と小野瀬のコスプレ写真集」
8年目特典「穂積と小野瀬をペットにできる権」
https://shindanmaker.com/481294
【おのほづファンクラブ】
会費「3500円(年)」
会員数「340人」
1年目特典「特製トートバッグ」
4年目特典「おのほづからほっぺにキス」
6年目特典「おのほづと温泉旅館一泊」
https://shindanmaker.com/481294
昨日のネタを引っ張るな!
まあまあ。
小春さんはきっと、おのほづやるとエミさんが釣れるのが嬉しいんだよね。
だからなぜお前はいつもこの手の件に前向きなんだ……
室長、小野瀬さん、このサイト現在4年目なので、ほっぺにちゅーしてください。
いーよー、はい、並んで並んで。
おいこのサイトオープンしたの8月だろ。
今日が4周年でもないくせに勝手に…
……
はーい!!
……
ああっ、画像登録が間に合わない!
……はぁ。
とにかく並べ……
待て、アブナイの混ざってる!
2016/01/23(Sat) 08:36
コメント(4)
◆愛してると伝えたら(診断メーカー)
【穂積泪の場合】
愛してると突然言われた。その後すぐ相手は取り繕うような声音で違う話をしだすものだから、もう一回、と言えば観念した顔で愛してますと言ってくれた。
https://shindanmaker.com/587661
よっしゃ!
おや久し振り。診断メーカーだね。
はい、面白いのが出たので。
試してみたい方は末尾のURLをコピペして検索してみてくださいね。
どれどれ?
【穂積泪の場合】
愛してると伝えたら相手ははにかんだ顔で手を伸ばしてくる。いとおしさが胸を占めて息が苦しい。これでしんでもいいと少し思った。
https://shindanmaker.com/585979
【櫻井翼→穂積泪の場合】
愛してると突然言われた。その瞬間、あほみたいに顔が熱くなって戸惑ってしまう。困惑する自分を楽しそうな顔で見る相手は、かわいい、と声を漏らした。ああもう、あんまり見ないでほしい。
https://shindanmaker.com/587661
穂積は相変わらず可愛いなあ。
うるさい!
そういうお前はどうなんだよ?
【小野瀬葵→櫻井翼の場合】
愛してると突然言われた。柄にもない優しい声に胸がどきりとする。そんな声出せるんだ、と照れ隠しに笑えばますます優しくなった声音が一言、君にだけ、と言う。まずい、顔が熱い。
https://shindanmaker.com/587661
小野瀬さんたらもう相変わらずなんだから…/////
【小野瀬葵から櫻井翼の場合】
愛してると伝えたら相手は目を細めじとりとこちらをみた。後ろめたい事でもしたのかと冷めた声に言われ苦笑する。たまに本音を言ったらこれだもんなあ、自業自得か。
https://shindanmaker.com/585979
ホント相変わらずだな。
【小野瀬葵→櫻井翼の場合】
愛してると伝えたあの日、相手は寂しそうに笑っただけだった。もしあの時自分がもうひとつだけ何か口にしていたら何か変わっていたのだろうかと、今も時たま思ったりする。
https://shindanmaker.com/585979
ヤッセンボか!
ホント相変わらずだな!
【小野瀬葵から穂積泪の場合】
愛してると伝えたら相手は聞きたくなかったと俯いた。そうだね、こっちも言いたくなかった。そう答えるとその顔はますます歪んで、さいていだ、と呟いた。
https://shindanmaker.com/585979
【穂積泪から小野瀬葵の場合】
愛してると伝えたら相手は驚いて目を丸くした。それが嬉しかった。だから遅くなってごめんね、と謝ると、その眼から涙が落ちて、本当だよと言って笑った。
https://shindanmaker.com/585979
穂積……
小春ー!
とりあえずおのほづも試してみるその癖はやめろーー!
2016/01/22(Fri) 17:19
コメント(4)
◆あなたを戦国武将に例えると
室長、室長はご自分を戦国武将に例えると誰だと思いますか?
アンタ昨日寝落ちしたくせに、今日もそれやるの?
翼ちゃんの親戚の子の高校入試の為です。
ごめんなさい嘘です頭にミカンを積まないでくださいよう(泣)
本当は前にエミさんからもらったお題を、戦国武将が好き過ぎて絞れなくてそのままにしちゃった事を思い出したからです。
穂積は暴君だから織田信長とか言われがちだけど、実際は武田信玄タイプじゃないかな。
「風林火山」「人は石垣、人は城」「性格の違う者どうしを組ませろ」信玄は人心掌握が巧みで、上手に嘘もついた切れ者だったらしいからね。
サラっと始めるな。
あとお前今、サラっと「暴君だから」って言ったな…
あの室長、小野瀬さんは多分褒めてるんですから…。
俺が好きなのは、蒲生氏郷とか、直江兼続とかかな。
律儀で聡明、部下にしたい武将だよ。
うちでいうと明智だ。
「部下にしたい」って…普通は憧れの武将を言うものだろ。
お前って本当にリーダー脳なんだな。
藤守は本多忠勝かな。
忠義の士、無敗の武将だぞ。
いいですねえ。
今が旬の真田幸村もいいですけどね。
如月は若いから伊達政宗?
それとも小早川秀秋かしら。
「いざ出陣!恋戦」のビジュアルだけで選ばないでくださいよ。
俺は、小早川と相対した大谷吉継の方を尊敬しますね。
如月は忍者っぽいイメージもあるな。
藤守さんが幸村なら、俺、猿飛佐助でもいいですよ。
俺はやはり天下人、豊臣秀吉だろうな。
山田は雅だから細川忠興とか…しかも黒いから松永久秀?
ふふ、面白いですね。
ルイルイが信玄なら、御大は上杉謙信はどうですか?
ああ生涯独身だしな。
あ、それならアニの方が謙信向きなのか。
やかましい!
小野瀬は美形で策士だから森蘭丸か?
じゃあ、やっぱり穂積が信長だね
しまった…
*****
小春ちゃん、これじゃ面接試験の参考にならないよ…
ごめんなさい。
絶対こうなると思った…
でも、武将の魅力を語って当て嵌めていくと長くなるし…
私はすごく楽しかったからずっと続けてもいいしなんならここからは三国志に例えてもいいんだけど。
明智さんが趙雲でしょ。
さすが翼ちゃん。
馬岱も渋いよね。
孔明は小野瀬さん、あ、でもそれだと室長は劉備になっちゃう。
私的には室長は曹操なんだけど……
終われ。
2016/01/21(Thu) 10:12
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◆あなたを家電に例えると
室長は、ご自分を家電に例えると何だと思いますか?
急にどうしたのアンタ。
面接試験でも受けるの?
親戚の子が高校受験なんです。
それで、想定問答集の中に、今の質問があるらしくて。
ああ、なるほど。
アンタが転職を考えてるわけじゃくて良かったわ。
きみが俺の所に永久就職するつもりなら、もう合格だけどね
えっ?!
小野瀬はアレね、玄関先に置いてあって、人が通るとシュッて匂いが出るヤツ。
他人を不快にさせない気遣いが出来るタイプだけど、人によっては鼻についてちょっとウザイと思われるかも。
自分では、真理を探求する電子顕微鏡のつもりなんだけどね…
電子顕微鏡も家電ですか?
自分は、精密機械といえば小笠原のイメージですね。
沈着冷静、正確無比で、凄い能力を持っている。
でも、使える人間が起動させないと動かない。
そのままパソコンです。
俺の持ってる明智さんのイメージは、炊飯器だよ。
平和な家庭の象徴。地味だけど、定位置にいて、毎日、大切な仕事をこなしている。
あと、定時に働くところとか。
小笠原、お前、俺をそんな風に(じーん)
そうか、面接だから、良い所をアピールしないとね。
はい!
ほな俺は、家族や一般市民の安全を守る家電になりたいです!
例えるなら、えーーーーと……あっ、冷蔵庫のように?
前に、冷蔵庫が故障した時には酷い目に会いましたもんねえ…(※傷んだキッシュを食べて室長以外が入院した)
俺が家電なら…テレビかな。
みんなが大好きで、役に立つ家電!
役に立つといえば非常時でも電池で使えて情報収集出来るラジオだが、俺は敢えて掃除機を選択しよう。
人の悩みを吸い込んで、周りを美しく住みやすくきれいにするのだ。
アニキ立派やで。
そうだろうもっと言え。
僕は何かなあ。
誘蛾灯じゃないの?
暗がりで輝いて、迷っている虫を引き寄せる。
なるほど。
納得しちゃうんかい!
誘蛾灯じゃあ面接通らん思うで?
全員
「あはははは」
(泪さんは、このこたつみたいだな。温かくて、誰でも受け入れて、みんなが周りに集まってくる)
お前は空気清浄器だな。
えっ?
それとも、エアコンかな。
場の雰囲気を和ませて、快適にしてくれる。
室長…
あれー、翼ちゃん。
この部屋温度上がったみたいだよ?
もう!
2016/01/20(Wed) 23:58
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◆捜査室占いのうた
唐突ですが今日は替え歌です。
みんなで歌ってみよう!
なんだなんだ?
*****
元ネタ:「バスト占いのうた」宮崎吐夢さん(「10人のインディアン」の替え歌で・先生=小春、生徒=あなた)
*****
元ネタは女性のバストサイズについての歌です。
出来れば先にYouT●beやニコ動で検索してくださると助かります。
今さらなネタだしご不快な方もいるかもしれませんけど、私、昨日ニコ動でこれの「とうらぶ」版を見ててやりたくなっちゃったの。
著作権に引っ掛かりそうならすぐに消すからな…。
*****
「捜査室占いのうた」(「10人のインディアン」の節で)
先生:♪室長 明智 藤守 小野瀬 如月 JS アニ 小笠原
8人の彼氏を選ぶとしたらあなたは誰が好き?♪
生徒:藤守!
先生:♪♪藤守好きは自分に素直 思ったことを隠せない でも、理想と現実だいぶ違うから夢から覚めなさい♪
生徒:じゃぁアニ!
先生:♪♪アニさん好きは少しお利口さん 藤守好きより少しはお利口 それでも まだまだ 夢見がちだから 大人になりなさい♪
生徒:じゃぁ小笠原!
先生:♪♪小笠原好きは だいぶお利口 アニさん好きより いくらかCOOL そこまで現実わかっているなら もうひと頑張りでーす♪
生徒:じゃぁ小野瀬!
先生:♪♪小野瀬さん好きは正解に近い もっとも限りなく正解に近い でも カノジョに満たない 女性も多いので油断は禁物でーす♪
先生(セリフ)「彼氏チョイスのセンスで その後の人生は 大きく左右されます まるでスパハピとバドエンのように」
生徒:如月!
先生:♪♪如月好きは中途半端 好みとしては中途半端 「いなくてもいいけど やっぱりいたほうが……」そんなの微妙過ぎ〜♪
生徒:JS!
先生:♪♪JS好きはアブナ過ぎます 自分に自信がない証拠です 怪盗は決して怖くなーい 勇気を持ってください♪
生徒:じゃぁ明智……
先生:♪♪明智さん好きはちょっぴりムッツリ だけどバランスはとってもいいです 家の中でなら恥ずかしくなーい 仲良く暮らしましょう♪
生徒:室長!
先生:♪♪室長好きは 外見じゃない デカけりゃいいってもんじゃなーい 大切なのは感…中身だってこと! 忘れちゃだめですよー!♪
先生:♪いろんな彼氏を 見てきたけれど 最後に私が言いたいことは 男の人を(ピー)だけで判断するのは 良くないことですよー!♪
先生&生徒:♪ラーララララーラララーラララーラー…♪
*****
ちなみに室長の「大切なのは感…」は、1stサイドストーリーでの藤守さんとの会話、「女の胸は大きさじゃない」を踏まえてのものです(^-^ゞ
いつも言うけど、アンタTwitterを何だと思ってるの…?
2016/01/19(Tue) 07:06
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◆戸締まり用心火の用心
みんな、おはよう。
今日は江戸時代に「明暦の大火」、いわゆる「振袖火事」が起きた日よ。
当時の江戸の城下町のほとんどを焼き、数万人という被害者を出した大火事だったそうよ。
お互いに気をつけましょうね。
どうして「振袖火事」って呼ぶんですか?
お正月や成人式で、振袖の時期だったから?
振袖姿の女の子は可愛いよね。
でも、この時期に成人式で晴れ着を着るようになったのは、実は昭和中期なんだよ。
だから、振袖火事の由来とはあまり関係ないかな。
大火の原因には諸説あるけど、振袖にまつわる話はこうだよ。
江戸時代、上野の庄屋のおきくという娘が、美しい寺小姓に一目惚れした。
彼女は小姓の着ていた着物の色模様に似せた振袖をこしらえてもらい、その振袖を肌身離さず愛でながら、一途に彼を想い続けた。
けれど、やがて彼女は病気になり、明暦元年1月16日、とうとう、16歳で亡くなってしまったんだ。
葬儀では、彼女の遺体に、その振袖が掛けられた。
当時の寺では、法事が済むと、遺品を処分する事が許されていて、おきくの振袖は古着屋に売られた。
振袖は、本郷元町の麹屋の娘お花の手に渡ったが、お花もまた病気になり、明暦2年の1月16日に死亡した。
振袖は再び古着屋の手を経て、麻布の質屋の娘おたつのもとに渡ったが、おたつも同じように、明暦3年の1月16日に亡くなった。
さすがに寺でもこれを怪しんで、娘を亡くした三家と相談した結果、因縁の振り袖を本妙寺で供養してもらうことにした。
しかし、和尚が読経しながら振袖を火の中に投げ込んだ瞬間、燃えた振袖が突如舞い上がり、寺を焼き、辺りに燃え広がった。
さらに二件の火災が連続発生したために、城下町はおろか、江戸城の天守閣まで類焼する大火災になったんだよ。
別の資料では、亡くなった娘さんの名前が梅乃、きの、いくだったりするけど、まあ、本妙寺の檀家で三年続けて16歳の娘さんが亡くなって、同じ振袖が使い回されたという話は共通しているね。
悲しいお話ですね。
実は火元は当時の老中の屋敷で、それを隠す為、本妙寺に責任を負わせたという説もある。
今はこの説が有力。
あとは、人口過密だった江戸の区画整理を一気に進める為の政府の策略だった、とかね。
まあ、この説だと江戸幕府自体も甚大な被害を被るわけだけど。
結果としては大改革に繋がるわけよね。
小伝馬町の牢屋奉行が、火事が迫った時に受刑者達を牢から解き放って逃がし、恩を感じた罪人達が鎮火後に一人残らず戻って来た話がいいのよねえ。
ところでテラコショウって何ですか?
すげー辛いコショウですか?
何で町娘が寺の胡椒に一目惚れすんねん!
ここで寺小姓を解説すると、せっかくの話が台無しになるから。
その役は小野瀬で想像しておきなさい。
穂積が住職ならいいよ。
笑顔パンチ!
痛ーー!!
2016/01/18(Mon) 10:43
コメント(8)
◆番外編から零れたふたり〜JS編〜
「年末年始を、僕と一緒に?」
「うん。…ダメかな?」
クリスマスを過ぎた、年末のある夜。
私は華やかな夜景を見下ろすホテルのスイートルームで、JSとシャンパングラスを合わせていた。
JS
「マルガレーテからのそんな魅力的なお誘いを、僕が断るとでも思う?」
JSはそう言って微笑むと、ベッドサイドのテーブルに、乾杯した二人分のグラスを置いた。
「じゃあ、いいの?」
JS
「もちろん。どこへ行きたい?
ニューヨークで、大騒ぎしながらカウントダウン?
スペインで、時報の鐘の音を聴きながら12粒のブドウを食べる?
オランダなら、寒中水泳だね。
それとも、新年とともにハンサムな男性が扉を叩いてくれる、スコットランドがいいかな?
エジンバラの松明パレードも、綺麗だよ。
パレードといえば、本物の熊の毛皮をかぶって街中を歩く、ルーマニアの伝統行事に参加してみるのはどう?」
次から次へ、ベッドの中でJSが語る外国のお祭りの話は、どれも面白くて興味深くて、まるで、おとぎ話や夢物語のよう。
「素敵だね」
優しく髪を撫でてくれていたJSの手が、私の肩を抱いて引き寄せる。
JS
「きみと一緒なら、きっと、どこで迎えても、忘れられない新年になると思うよ」
「うーん、外国もいいけど、やっぱり、日本での伝統的な年越しの行事を、一緒に体験してみたいかも」
JS
「それなら、僕、きみの、キモノ姿が見たいな」
「キモノ?…和服で、初詣?」
JS
「うん」
「じゃあ、母に着付けしてもらおうかな」
JS
「楽しみにしてる」
約束だよ、と笑って、JSは私の唇に、シャンパンの香りのするキスをした。
*****
大晦日。
濃紺の羽織に着流しと、自分も和服姿で現れたJSは、振り袖を着た私の後ろに居並ぶ捜査室のメンバーたちを見て、がっくりと肩を落とした。
JS
「まさか、この僕が初詣の警備をさせられる羽目になるとは…」
「ごめんなさい。私も、騙すつもりじゃなかったんですけど」
穂積
「上からの急な命令で、人手不足なの。一人でも多い方がいいわ。でかしたわよ、櫻井」
室長に命じられて、私とJSは、本殿近くの参拝客がスムーズに流れるよう、誘導する事になった。
人の流れから少しだけ離れた位置に待機していて、参拝の済んだ人たちを脇へ逃がしてゆく。
すると。
JS
「すみません、あなた。ちょっとこちらへ。それから、あなたも」
人混みの中、JSが別々の中年男性に声を掛けると、一方はきょとんとして従い、もう一方は、舌打ちして逃げようとした。
すかさず、逃げようとした男性の腕を掴むと、その手から財布が落ちる。
男性
「あ、私の財布?!」
JS
「スリですよ。現行犯ですね」
さすが、蛇の道は蛇…
その後も、JSは何度かスリや痴漢を見抜き、私も、人混みの中にいた窃盗の常習犯に職務質問したりして、未明までに、7人を警備本部に送ったのだった。
「お疲れ様」
「きみこそ」
初日の出とともに警備が解散になり、私たちも恋人に戻った。
刑事も怪盗も、元日はお休み。
互いの労を労いながら交わしたキスは、ほんのり御神酒の香りがした。
〜終わり〜
2016/01/17(Sun) 06:13
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◆番外編から零れたふたり〜アニ編〜
「そうか、急に初詣警備とは、警察も難儀だな」
私と慶史さんは、久し振りに待ち合わせをして、レストランで一緒の夕食を摂っていた。
本当なら、二人で、初めて過ごす年末年始の計画を立てるつもりだったのに。
「こんな事になって、ごめんなさい」
アニ
「お前が悪いのではない」
慶史さんは慰めてくれたけど、少しだけ寂しそう。
アニ
「気にするな。今まで毎年、一人で過ごしてきたのだ。それに、どうせお前と会えないなら、帰省するつもりだしな」
「大阪に?」
アニ
「長男は忙しいのだぞ」
年越し特有の煩わしい家事からすぐに逃げ出そうとする父親、義理堅くて付き合いが広く、あれこれ用事を言いつける母親。
はては世話好きが高じて近所の独居老人から謎の親戚まで現れて、藤守家はてんやわんやなのだそうだ。
大変そうだけど、想像するとちょっと笑ってしまう。
「楽しそう」
アニ
「お前の所はあれだろう?家族揃って『ゆく年くる年』かなんかを見て、除夜の鐘を聴きながら日付がかわればお屠蘇など出して、丁寧に新年の挨拶を交わした後、家長である父親が『一年の計は元旦にあり』なんて訓辞を垂れて、全員が今年の誓いを立てちゃったりするのだろう?」
「そ、そこまで厳格では…でも、近いかな…」
アニ
「俺の実家など、年賀状を届けに来た郵便局のアルバイト学生が、玄関先でおせち料理を食っていた事まであるぞ」
それはともかく、と、慶史さんはコーヒーを飲み干した。
アニ
「俺の事は気にするな。お前は自分の仕事を全うしろ」
「はい」
レストランを出て駅まで歩きながら、慶史さんが、ふと思い出したように呟いた。
アニ
「しかし…お前が初詣警備だということは、愚弟も一緒か」
「捜査室のみんなも、小野瀬さんも一緒ですよ。持ち場はバラバラだけど」
アニ
「そうか…」
「いっそ、慶史さんも、大晦日に神社に来ませんか?そしたら一緒にいられるし、終わったら初詣して、それから帰省でも…」
アニ
「お前、俺と帰省してくれるのか」
「警備が終わればそのまま解散してお休みですから」
アニ
「…悪くないな」
慶史さんの顔がようやく綻ぶのが嬉しくて、私は彼に腕を絡めた。
私の行動に慶史さんは一瞬驚いた様子で、でも、繋いだ手に、ぎゅっと力を込めてくれる。
「悪くない、ですよね」
慶史さんとの初詣も、大阪での賑やかな新年も。
慶史さんのお家で割烹着を着た私と、隣でハラハラしながら世話を焼いてくれる慶史さんや、おおらかに笑って場を仕切るお母さんの姿を思い浮かべて、私は気の早い笑顔を堪えるのだった。
*****
大晦日。
「あらアニ、いいとこに来たわ。人手が足りないのよ、アンタも警備手伝ってちょうだい。まずはあそこの酔っ払いたちのケンカの仲裁から」
「話が違うぞー!!」
〜終わり〜
2016/01/16(Sat) 10:21
コメント(3)
◆室長と年末年始〜番外編「新年も彼といっしょ」より〜
終業後、室長に電話しようとして、手が止まった。
(電話するより、戻った方が早いかも)
捜査室へ戻ると、案の定、室長はデスクで仕事をこなしている。
(よし。みんないないよね)
一呼吸置いてから、私は室長の傍へ寄った。
「泪さん」
「……ここは仕事場だぞ?」
書類から目を離し、私を見上げて微笑んだ室長の顔は、どこか色気が漂っていて……見てるだけでドキドキと胸が高鳴る。
「お前が俺に会いたくて戻って来たのは嬉しいが、まだ駄目だ。終わるまで待てるか?」
「はい!」
私は自分のイスを引っ張って、彼の席のすぐそばに座った。
室長は仕事を再開した。
とても忙しそう。
「泪さん、お正月くらいは休めるの?」
「無理だな、仕事が山積みだ」
「私……泪さんの身体が、心配……」
私の言葉に、室長が驚いたように顔を上げる。
「俺の身体?」
私は、室長の目を真っ直ぐに見つめて頷いた。
「お願いだから、あまり無理しないで」
「……そうか」
室長の手が、私の頭を優しく撫でる。
「優しいな、お前は。忙しさでカリカリしてたが、お前のおかげで少し落ち着いた。ありがとう」
「ううん……泪さんの役に立てたなら、私も嬉しい」
「役に立ってる。いつもな」
そう言って、室長は私の腰を引き寄せ、膝の上に座らせた。
すぐに、キスが落ちてくる。
「そんなに心配なら、俺と一緒に暮らせばいい」
確かにそれなら、毎日の健康をチェック出来る。
でも、それはつまり、室長と同棲ということで……。
想像しただけで、顔が火照った。
*****
大晦日。私と組むのは、明智さんだ。
「俺たちは鳥居の辺りだから、逆らって歩くことになるな。気合い入れて行くぞ」
こういう時の明智さんは頼もしい。
通りの真ん中でぶつかったの殴ったのと言い争いをしていた男女も、上手く流れの外に誘導して、話をまとめていく。あっという間に解決だ。
明智
「大体の人は、長時間あの列にいて、イライラしてるだけだからな。落ち着いてもらえば、すぐに終わる」
「勉強になります」
(やっぱり、明智さんと一緒でよかった)
鳥居まで来ると、その辺りは特に売店が多かった。
「破魔矢、おまもり、絵馬、熊手…」
「…それは分かるけど、何でTシャツまで売ってるんでしょう…。それに、ぬいぐるみまで」
私は、一際目立つぬいぐるみを指差した。
「あれ、よく都道府県とコラボしているネコのキャラですよね。神社ともコラボしてるんですね」
「…ああ、…そうみたいだな」
ネコのぬいぐるみは、小さな絵馬を持っている。
仕事中なのを忘れて、ついぬいぐるみを手にしてしまう。
「やっぱり可愛いですよね」
明智さんの方を振り返ったけど、そこには誰もいなかった。
「あれ?」
慌てて見回すと、レジを待つ列の中に、ぬいぐるみを抱えた明智さんを見つけた。
「明智さん……」
明智さんは顔を赤くして、ぬいぐるみを後ろ手に隠す。
「……室長には、黙っててくれ」
「……はい」
うなずく私に、明智さんは申し訳ないような笑みを浮かべた。
*****
続きはまた後で…
2016/01/15(Fri) 01:34
コメント(5)
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