非公式☆Twitter



こちらは、アブ☆恋の登場人物たちとTwitter風に対話してみよう!という企画から始まったコーナーです。

現在は不定期更新、のはずが、ほとんど毎日更新中。

誰が登場するかはその日の気分次第です。

書き込む方は当番のキャラの呟きにツッコミを入れたり、質問したり、他のキャラを乱入させたりしてお楽しみください。

コメントは新しいものほど上に表示されます。

短文も匿名も大歓迎。お気軽にご参加ください。(´∇`)ノシ
 

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※番外編紹介では内容を要約していますので、セリフや文脈などはオリジナルに忠実でない場合があります。ご購買の参考程度にお楽しみください。

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非公式☆Twitter2001〜
 
◆番外編「ムーンライトセレナーデ」〜如月編〜 

如月さんの家へ行くと、玄関でいきなり抱きしめられた。


「待ってたよ! 翼ちゃん!」

「ど、どうしたの?」

「別にどうもしないよ。恋人と会えて嬉しいだけ!」

いつもよりも明るい笑顔で、抱きしめる手に力を込める如月さんの笑顔につられて、私も笑みを浮かべる。

「やっと二人きりになれたね。最近忙しかったもんなぁ」

ビングにあるソファへ腰かけると、如月さんは大きく伸びをした。

「こーちゃん、すごく頑張ってるよね」

「翼ちゃん、オレの事ちゃんと見てくれてるんだ」

隣に座ると、顔を近づけながら、私に問い掛けてくる。

「でも、どうして見てるの?」

「それは…こーちゃんが好きだから」

「好きだから…気になっちゃう?」

耳元で囁かれ、顔が火照ってしまう。

「オレも、翼ちゃんの事好きだから、いつも見てるよ。仕事してる姿もすごくステキだよ」

如月さんの息が、頬に触れた。

更に顔が近付く気配に、自然と目を閉じ、如月さんを待つ体勢を取る。

「翼ちゃんのまつげ、ふるふるして可愛いな」

如月さんはそう言葉にしただけで、私にキスをせず離れてしまった。

(あれ…?今、どうしてキスしてくれなかったんだろう…)

友だちの言った「マンネリ」という言葉が頭に浮かび、不安が押し寄せる。

(もしかして、私に飽きた?でも、好きって言ってくれてるし…)

眉を寄せて考えていると、私のケータイが鳴り響いた。

「室長からだ!」



室長に呼び出されたのは、とある遊園地。

「二人とも、休みなのに悪いわね。実は、この遊園地内で、置き引き、盗撮、爆破予告という3つの事件が同時に発生したの。園は閉鎖し客は退出させてあるから、早速捜査開始してちょうだい」

というわけで、私は、明智さん、小笠原さんと共に、チームMとして爆発物を探す。

怪しい物がないか、トイレや遊具の中など、奥の奥まで探していく。

「威力が分からない爆弾だから、無いに越した事はないが、どこにも見当たらないな…」

「やっぱり、一連の爆破予告と同じで、冗談なのかも。俺たちにとっては冗談じゃないけど」

「でも、最後まで油断出来ませんね」

話し込んでいると、この遊園地の従業員が駆けてきた。

変な男を見かけた、と言うのでその辺りに向かうと、ちょうど、人影が従業員の更衣室に入っていくところだった。

物陰に隠れて室内を覗き見ると、薄暗い中で、ロッカーの上に、何かをつけているような…

(まさか、本当に爆弾…!?)

自然と全員に、緊張が走る。

「…小笠原、突入するぞ」

「了解」

「櫻井はこの出入り口で見張っているように」

「了解です」

明智さんと小笠原さんが、同時に従業員の更衣室へと入った。

無事を祈っていると、やがて、二人が、犯人と思われる人物を連れて出て来た。

「犯人は犯人でも、盗撮犯の方だった」

爆弾じゃなく、カメラを仕掛けようとしていたんだ。

「櫻井さん、室長へ逮捕の連絡をお願い」

「分かりました」

ケータイを取り出して室長へ電話すると、爆弾が無事発見された、との情報を聞く事が出来た。

***

続く…

2016/10/27(Thu) 13:30  コメント(4)

◆番外編「ムーンライトセレナーデ」より〜藤守編〜 

藤守さんの家に着くと、ソファへ通された。


「やっぱり休みの日は、翼と一緒が落ち着くなあ」

「うん、私も」

藤守さんは手を伸ばし、優しく抱きしめてくれる。

その感触が心地良くて、私はうっとりと目を閉じた。

彼は、昨日、犯人を追って駆け回ったから疲れているはず。

「マッサージしようか?」

すると、藤守さんは大袈裟に手を振って、私から離れた。

「い、いや!ええよ、翼も疲れてるやろ」

「賢史くんほどじゃ…」

「大丈夫や!」

藤守さんは私の肩を優しく叩いて、ソファから立ち上がった。

(久し振りに二人きりなのに、なんだか寂しいな)

藤守さんは私から離れて、屈伸運動を始めた。

(気のせい、かな?賢史くん、私と距離を取っているような…まさか、これがマンネリ?賢史くん、私に飽きたの…?)

考えてもなかった事実に、戸惑いを隠しきれない。

そんな時、藤守さんのケータイが鳴り響いた。

「捜査室からや。休みの俺にかけるってことは、緊急招集か」



呼び出されて向かったのは、とある遊園地。

穂積
「これで全員集合したわね。実は、この遊園地内で、置き引き、盗撮、爆破予告という3つの事件が同時に発生したため園を閉鎖し客を退出させ…(以下略)」

藤守
「ほな、いっちょ犯人を探しますか!」

早速、私は、明智さん、小笠原さんと共に爆発物を探す。

その名も、チームM。

「紙袋とか、小さな箱とか…爆発物らしきものに注意して探していこう」

「放置されているバッグも、怪しそうですね」

「…了解」

公衆トイレや遊具の中など、奥の奥まで探していく。

さらに奥へ向かおうとした時、ふいに袖を引っ張られた。

何事かと振り返ると、足元に小さな女の子が佇んでいた。

「あれ?」

「おねえちゃんあのね、あたしのペットが、ゆうえんちから帰るとき、逃げちゃったの。ずっとさがしてるけど、見当たらないの」

「そっか…じゃあ、私が探してあげる。その代わり、ここは危ないから出てた方が良いよ」

「分かったー!」

女の子は元気良く返事をして、出口へと向かった。

小笠原
「あんな約束して……」

「爆弾と一緒に探せば、きっと見つかりますよ」

明智
「そうだな。逆にペットが迷い込んでいたら、この遊園地自体にも迷惑になる」

「じゃあ、あれは?」

小笠原さんが指差した方向へ目を向けると、ロングコートにサングラスをした男。

その男は従業員室のドアを開け、中に入った。

「挙動不審ではあるが、従業員か…?」

「いや、違うよ。今、ドアをピンキングツールで開けた」

そんな事をする従業員はいない。

男の目的は分からないけど、少なくとも、不法侵入の現行犯になる。

私たちは、従業員室へ乗り込んだ。

明智
「動くな! 警察だ!」

踏み込んだまさにその時、男は従業員の荷物の中からサイフを抜き取っているところだった。

「窃盗の現行犯だね」

小笠原さんが男に手錠をかけた。

室長に電話で報告すると、お手柄だと誉めてくれた。

さらに、偽物だったけど爆弾を見つけたと聞いて、私たちは顔を見合わせると、ホッと胸をなで下ろしたのだった。

***

続く…

2016/10/26(Wed) 11:13  コメント(4)

◆番外編「ムーンライト・セレナーデ」より〜小笠原編〜 

「お邪魔します」

私は合鍵で、小笠原さんの部屋に上がった。

いつもなら、玄関まで来て迎えてくれるんだけど…。


「ああ、いらっしゃい」

パソコンに集中していた彼は、私を見ても、一瞬視線を合わせただけ。

「何をしてるの?」

「ソフトウェアを開発中。さっき、バグが修復し終わって、これからって感じだよ」

「そうなんだ。すごいね」

「…うん」

「…」

室内には、キーボードを打つ音が響くだけ。

(会話が続かない…)

いつもなら、会話がなくても抱きついたりして、甘えてくるはずだけど…。

何だか気になって、自分から話を振ってみても、集中している小笠原さんは生返事をするだけ。

(もしかして、これがマンネリってやつなのかな…?)

まさかと思いたいけど、小笠原さんの態度がそれを物語っているような。

声をかければいいんだろうけど、邪魔するのも嫌だ。

(諒くん、こっち向いてよ…)」

その時、小笠原さんのケータイがけたたましく鳴り響く。

「…室長からだ」

「え…?今日は休みなのに…」

「何だか嫌な予感がする」

眉を寄せながら、小笠原さんはケータイに出た。



遊園地に集合した私たちは、園内で同時多発した事件について、室長から説明を受けた。

明智
「置き引きと、盗撮と、爆破予告ですか」

そこで、3チームに別れて、捜査する事になった。

私は、室長と藤守さんと共に盗撮犯を追う、チームZ。

私たちは、早速、最初に被害のあった、従業員の更衣室へと向かった。

「無いわねえ」

たくさんあるロッカーを一つ一つ開けながら、室長はため息まじりに呟いた。

「仕掛けられてたカメラは、見つかった一台だけやったんかな」

「そうかもしれないですね…」

それでも隅々まで探していると、ロッカー室のドアが開いた。

警備員
「すみません、刑事さん。実は先程警備室で、変な箱を発見しまして…」

私たちは警備員に案内されて行った先で、手のひらに乗るほどの小さな箱を見せられた。

「ご連絡ありがとうございます。ここから先は我々で処理します」

「お願いします」

室長は警備員を退出させた。

「…カメラっぽくはないわね」

「そうですね」

すると藤守さんは警戒心なく、その箱をゆっくり持ち上げて耳元に近づけた。

「…これ、時計の針の音がしますよ?!」

「櫻井、すぐ、待機中の爆弾処理班に連絡してちょうだい」

「はい!」

その間も、ふたりは険しい表情のままその箱を眺めていた。

「室長、他のチームからも依頼があって、すぐには来れないみたいです」

「…仕方ないわね」

室長は腕まくりをしてから、私と藤守さんを遠ざけた。

警備室に、緊張が走る。

「じゃあ、開けるわよ」

室長が開けた箱には……時計が入っていた。

室長はまだ油断せず、さらにいろんな角度からその目覚まし時計を確認して、ため息を吐いた。

「……これは、どうやら目覚まし時計ね」

「なんや!じゃあ、爆弾騒動の原因はこれか?!人騒がせやな!」

「でもまあ、本物の爆弾じゃなくて良かったじゃない」

爆弾じゃないと分かり、身体から一気に力が抜けた時、別のチームから、盗撮犯を現行犯で捕まえた、という連絡が入った。

***

続く…

2016/10/25(Tue) 14:01  コメント(4)

◆今日は藤守さんのお誕生日 




藤守、誕生日おめでとう!



おめでとう!!

 パパパパパーン(クラッカー)



おおきにありがとうございます!・゜・(つД`)・゜・



もう、賢史くんたら泣くの早すぎ。



ところで、藤守さんって実は何歳なんですか?



今それ聞くの?!



藤守さんって、入署して何年目の何歳なのか、アニさんと幾つ離れてるのか、イマイチ分からないんですよね。

これはあれですか、私が藤守さんに対して思い入れが足りないせいですか?



澄んだ目をして聞くなや!



それはそれとして、今年は「銀河鉄道を貸し切って電車内でたこ焼きパーティー」を採用したわよ。



銀河鉄道って、『9…』あ、っと、『666』ですか?



その伏せ字だと『エクソシ●ト』になっちゃうから。

穂積を呼び出しちゃうから……もう手遅れか。



何言ってるのよ。

その数字は『獣の数字』でしょ。

ワタシよりむしろ藤守の野性を呼び覚ましちゃうんじゃないの?

櫻井、こっち来なさいケダモノから離れてなさい。



私、銀河鉄道って、もっと叙情的な方だと思ってたんですけど……



たこ焼き焼けたぞ。



あれ、今日の料理長は明智さんじゃないんだ。



当然だ。

俺がたこ焼きで江戸っ子の明智に負けたら関西人の恥ではないか。



タネ作ったのは俺ですけどね。



かわりに駅弁を作ったぞ。



毎度ご乗車ありがとうございます、次は桜田門、桜田門です。



駅弁いかがですかー。



怪しい奴が弁当売りに来た…

それにしても、銀河鉄道なのにすっごく身近な所を走ってるんだね。



目的地は大阪の藤守家でーす。



嘘やろ?!



それならオカンに土産を買わねば。

ひよ●と東京ばな●と●屋のようかんと……



弁当美味しいわー。


***


今年もやっぱりわちゃわちゃ。

藤守さん、お誕生日おめでとうございます!

2016/10/20(Thu) 21:06  コメント(7)

◆明日は藤守さんの誕生日 




明日10月20日は、藤守さんのお誕生日ですね。



というわけで、お祝いイベントのアイデアを募集するわよ!



今年、俺は誕生日にバンジージャンプさせられたな…



(来月になればすぐに俺の番だから、過激な提案はしない方が身のためだな)



ネギ焼き、たこ焼き、お好み焼き、串カツ、電車、時刻表、車にバイク、音速機…



最後のは決して好きな物じゃないと思いますよ…



小春ちゃん、これ番外編紹介の陳情書。



隣の窓口に行ってください…。
 


あっ逃げた!
 

2016/10/19(Wed) 05:52  コメント(3)

◆番外編『ムーンライトセレナーデ』より〜小野瀬編〜 


小野瀬さんの家に行くと、リビングに通された。


「きみが見たいって言ってた映画のDVD借りてきたから、今日は、二人でゆっくりと映画観賞といこう?」

「ありがとう!」

肩を並べてソファに座ると、小野瀬さんは早速、DVDをスタートさせた。

恋愛ものの洋画で、最初から甘い雰囲気が漂っていてうっとりしてしまう。

(良いなあ。私も、あんな風に、この人と毎日楽しく過ごせたら幸せだな…)

自然と小野瀬さんと距離が近づく、けど…彼が、そっと私から離れたような気がした。

(え…?)

いつもなら肩を寄せてくれるのに、今日は、私に触れようともしない。

(…久しぶりに二人きりなんだし、もうちょっと触れてくれても良いのに…もしかして、これが友だちの言ってた…マンネリ…?)

幸せな気持ちが、不安に染まっていく。

目が合っても、小野瀬さんは頭を撫でてくれたりせず、ただ笑みを浮かべるだけ。

それだけの事に、私の胸はまた痛んだ。

「そうだ、きみ、ワイン飲む?」

「ううん、私も烏龍茶でいい」

「冷蔵庫に頂き物のチーズがあるんだよ。遠慮しないで…」

小野瀬さんが言いかけたところで、私と、彼のケータイが鳴り響いた。

「あ…捜査室からだ」

「休日だっていうのに俺まで…何かありそうだな」

小野瀬さんはDVDを止めて、早速、出かける準備を始めた。

***

室長が指定したのは、とある遊園地。

「休みなのに悪かったわね」

「いえ、私は良いんですけど…」

「どうして俺まで呼び出されなきゃいけないんだ?」

「盗撮、窃盗、爆破予告。事件が同時多発して、人手が足りないのよ。アンタなら、捜査から指紋採取までコキ使っても問題ないから」

「そんな事だと思ったよ」

小野瀬さんは肩を落とし、諦め顔でため息をついた。

お客さんの退出も完了し、私は、藤守さん、室長と共に盗撮犯を探す、その名もチームZとして捜査を開始した。

「まったく、更衣室を盗撮なんて最低ね」

「ですね」

「そんなに見たいんだったら、○×▲とかに行けば良いでしょうに」

「うわー!室長!朝から卑猥な事言わんで下さい」

「普通の会話でしょ」

相変わらずのテンションで歩き出した私たちの視線の先に、ウサギの着ぐるみが現れた。

「あ、可愛い」

「え?あれ、可愛いんか?」

「可愛くないですか?」

「どっちでも良いわよ。怪しいから声かける」

室長はスタスタと歩いていき、着ぐるみへ声をかけた。

「失礼、警察です。アナタ、ここの従業員?」

すると、着ぐるみは、ウサギ頭を外して、普通の男性の顔を晒した。

…ちょっとがっかり。

室長の職質で、更衣室にはこのウサギさんの他にもう一人、トラの着ぐるみがいたという事が分かった。

「そのトラが怪しいわね。更衣室に急ぐわよ」

「了解っす!」

更衣室に着くと、まだ中に誰かの気配。

「警察だ!」

室長が開けた扉の先にいたのは…トラの着ぐるみ。

そして彼の手には、カメラ…ではなくて、財布。

「盗撮じゃなく、窃盗の方?」

「そうです」

「なーんやゴメンな、てっきり…って、アホか!どっちも犯罪や!現行犯逮捕させてもらうで!」

犯人は、藤守さんに捕まってしまった。


***

続く…

2016/10/15(Sat) 14:21  コメント(6)

◆やる気はあるの課 




小春さんこんにちは。

番外編紹介の陳情に来たよ。



わあ小野瀬さんだ。

あのですね。

実は私、昨日、運転免許の更新に行ってきたんですよ。

久しぶりなので警察署に入る前からワクワクしてたんですけど、



普通はドキドキするんじゃないのかな……?

まあいいか、それで?



優良運転者講習というのがあって、エンドレスに再生される交通安全DVDを30分間見るんです。



そうだね。



それのナレーションが男声なんですが超イケボで、ワタクシ真剣に聞き入ってしまいました。



結果として真面目に講習を受けてきたなら、ナレーションの美声も役に立つという話だね。



もしかして東京都や神奈川県では小野瀬さんの声なのかなあ、とか思いつつ、小野瀬voiceに脳内変換しながら受講して、無事に免許証更新してきました。



それは良かった。

……ところで、これ、番外編紹介の陳情書なんだけど……



隣の窓口に行ってください。



やっほー。



……

(今月中に全員紹介出来るのかな……)
 

2016/10/14(Fri) 11:59  コメント(3)

◆番外編「ムーンライトセレナーデ」より〜明智編〜 

明智さんの家のドアを開けると、彼はすでに玄関で待ってくれていた。

靴を脱いで家へ入れば、明智さんの腕が優しく抱きしめてくれる。

そのまま、当たり前のように唇を重ねた。


「今日は、友だちに会ってきたんだろ?どうだった?」


「うん。久し振りだったから、懐かしくて…楽しかった」

「そうか、良かったな。いま、昼飯を作ってたところなんだ。少し待っててくれ」

「じゃあ、私も手伝う」

「いや、お前はソファで寛いでてくれればいい」

明智さんは私を制して、キッチンに向かった。

(…?いつもなら、一緒に作ろうかって言ってくれるのに…)

キスでお出迎えしてくれたはずなのに、今は何故だか距離を感じる。

(まさか…これがマンネリってやつなのかな…?)

考え出したら、胸がチクンと痛んだ。

(でも、私に飽きたの?なんて聞けるわけないし…どうすれば…)

戸惑っていると、突然、明智さんと私のケータイが鳴った。

「捜査室からの緊急呼び出しだ…せっかくの休日なのに、一緒に昼飯食べられなくなったな」

肩をすくめて呟いた明智さんは、とても残念そうな顔をしていた。

***

私たちが集められたのは、とある遊園地。

穂積
「突然全員を呼び出して、悪かったわね」

室長の説明によれば、今日、この遊園地内で、三件の事件が同時に発生したという。

置き引き、盗撮、そして…

「爆破予告!?」

穂積
「最近多いのよね。まあ、今のところ、ほとんどが悪戯なんだけど」

明智
「念には念を、で園内を閉鎖したんですね」

小笠原
「すでに客の退出は完了してる」

藤守
「後は、俺たちで犯人をとっ捕まえるだけや!」

早速、手分けをして捜査に当たる事になった。

私は、如月さん、小野瀬さんと共に置き引き事件を捜査する、チームH。

小野瀬
「目撃証言によると、置き引き犯はこの遊園地の従業員の制服を着ていたらしい。もちろん、本物の従業員かどうかは…」

言いかけて止まった小野瀬さんの視線の先には、一人の男性。

服装は普通で、私たちが探している人物とは違うけれど、辺りを窺うような動きをしているし、そもそも、一般人は既に全員退出させたはず。

逃がさないよう、小野瀬さんが後ろに回り込むのを待って、私たちは不審人物へ職務質問する事にした。

如月
「すみません、警察です。実はいま、置き引きの捜査中でして…」

不審人物
「俺、置き引きはやってません!あ、いや…」

しどろもどろになる相手の肩を、後ろから小野瀬さんが叩いた。

小野瀬
「とりあえず、話聞かせてくれるかな?」

不審人物
「…ごめんなさい!更衣室を盗撮しました!」

如月
「室長と藤守さんが追いかけてた方の犯人ですね…」

如月さんが手錠をかけていると、清掃員が小走りに駆けてきた。

清掃員
「刑事さん、さっき、向こうに変な人が」

急いで清掃員に教えてもらった場所へ向かうと、そこには、すでに明智さんと小笠原さんがいた。

明智さんが確保している人物には、既に手錠がはめられている。

小笠原
「たった今、従業員室から財布を盗んだ現行犯で逮捕したところ」

小野瀬
「さすが。これで一件落着だね」

***

続く…
 

2016/10/11(Tue) 06:15  コメント(7)

◆今日も昨日は何の日 




昨日は「役所改革の日」です!



今日のボケは櫻井か……



えーと、

千葉県の松戸市役所に「すぐやる課」が出来た記念日なんですって。

「すぐやる課」は当時の市長さんの発案で創設された部署で、市民からの要請に対して職員がすぐ出動して、すぐに処理をしたので、大変好評を得たそうです。

ちなみにこの市長さんは松本清さんという方で、ある有名なドラッグストアの創業者でもあるそうなんですよ。

お名前をカタカナで書けばすぐに分かりますよね。



「すぐやる課」と聞いて、条件反射でウチの事かと思ってしまった自分が悲しいわ。



小春、俺もこのサイトの「すぐやる課」に「番外編紹介をやってください」と陳情書を出すぞ。



隣の窓口に行ってください。



これが縦割りの弊害か……
 

2016/10/07(Fri) 19:06  コメント(3)

◆昨日は何の日 




明智さん、昨日は「探し物の日」だったらしいですよ。



そうなのか。

俺はてっきり、『ムーンライトセレナーデ』より〜明智編〜の日だと思っていたんだがな。

そして今日はもう10月5日なんだがな。



やだもう明智さんたら。

NTTの電話番号案内が104番だというのが、その理由だそうです。

失った物をもう一度本気で探してみる日なんですって。

明智さんが探してみたい、失った気がする物って何ですか?



……クールでミステリアスと言われていた頃の俺かな……(遠い目)



そのイメージを失ってるのは、捜査室の中でだけですよ。



そうですよ。

あ!

捜査室以外の場所で、室長がオカマだと言われているのと真逆ですね!

あはははは!



おほほほほ。

どうやら如月クンは大事な物を失いたいみたいね。



ぎゃー!

髪は、髪はやめて!



じゃなくて。

失った物をもう一度本気で探してみる日だろ?



小野瀬さんは色々と失ってそうだよね。



きみも大概失礼だね。



じつは先月、突然誤作動を起こして文字化けしたパソコンを修理に出しました。



電気屋さんに修理に出したら、昨日、キレイに初期化されて戻ってきたやつでしょ。



初期登録からやり直さないといけない有り様で、買った時についてきたOfficeの説明書を半日探す羽目になりました。

皆さんもパソコンと説明書の取り扱いにはお気をつけください。



そんな重要なものの置き場所をなかなか思い出せないのは小春ちゃんぐらいだから。



そんな間抜けでオチの無い報告より、早く番外編紹介をやれ……。
 

2016/10/05(Wed) 11:57  コメント(3)

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