非公式☆Twitter



こちらは、アブ☆恋の登場人物たちとTwitter風に対話してみよう!という企画から始まったコーナーです。

現在は不定期更新、のはずが、ほとんど毎日更新中。

誰が登場するかはその日の気分次第です。

書き込む方は当番のキャラの呟きにツッコミを入れたり、質問したり、他のキャラを乱入させたりしてお楽しみください。

コメントは新しいものほど上に表示されます。

短文も匿名も大歓迎。お気軽にご参加ください。(´∇`)ノシ
 

※パスワードが空欄の場合、後からの編集は出来ません。

※編集パスワードは必要に応じてご自身で設定し、投稿時に入力をお願いします。

※番外編紹介では内容を要約していますので、セリフや文脈などはオリジナルに忠実でない場合があります。ご購買の参考程度にお楽しみください。

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非公式☆Twitter2001〜
 
◆今日はオカルトの日 



ねえねえ、さっきアプリに教わったんですけど、今日はオカルトの日なんですって!



1974年にアメリカのオカルト映画「エクソシスト」が日本で初公開されたのを記念して、制定された日らしい。



如月はそういうのが好きだな。



霊とか見えちゃうタイプやしな。



……



どうしたの?櫻井さん。

部屋の隅で耳を塞いで……。

怖い話嫌い?

ああ、そういえばきみも、ある意味悪魔に憑かれてるもんね。



桜田門の悪魔やけどな。



映画では取り憑かれた少女の首が捩れたりする悪魔の所業が印象的だけど、本来「エクソシスト」というタイトルは「悪魔祓い師」の方の意味だから。



室長って、霊なんか信じないくせに、除霊出来るんだよね。



(確かに、前に一緒に幽霊ビルに行った時、室長が私の肩に乗った見えないモノを殴って消してくれたっけ……(※本家特別番外編『幽霊編』))



やっぱあれだよね、自分も悪魔だから?



悪魔の悪魔祓い師って、無敵だな。



はは、確かに。



あはは!



はははは。



ひいっ!!
 


えっ翼ちゃん、どうしたの?!
 



き〜さ〜ら〜ぎ〜



キャーーーーーー!!!
 

2016/07/13(Wed) 09:25  コメント(2)

◆診断メーカー・あなたの料金表 



おはよう。

アンタ何見てるの?



きゃあっ!

穂積泪の料金表
会 話:5000円/1h
添い寝:12000円/1h
デート:67500円/1h
キ ス:100000円/回
濃厚な接触:450000円/1晩
(魅力50 テク100)
RTオーダー制
#あなたの料金表
https://shindanmaker.com/641506



いつも思うけど、診断メーカーのワタシって暴利よね。



(そうでもないと思います…と思っちゃうのは惚れた弱みなのかな…。)



で、いつも言うけど、相手がアンタなら無料でいいわよ。

  ちゅ



…もう…/////



機嫌が直ったみたいですね。



結局、穂積かぁ…

なんか馬鹿馬鹿しくなってきた。



ところで、小野瀬は?



えーと。

小野瀬葵の料金表
会 話:7500円/1h
添い寝:7800円/1h
デート:101250円/1h
キ ス:65000円/回
濃厚な接触:420000円/1晩
(魅力75 テク65)
RTオーダー制



穂積、相殺して3万でいいよね?



お前と濃厚な接触なんかしねえよ!





……

「藤守慶史の料金表
会 話:45円/1h
添い寝:12円/1h
デート:608円/1h
キ ス:100円/回
濃厚な接触:1650円/1晩
(魅力45 テク10)
RTオーダー制」



「JSの料金表
会 話:60円/1h
添い寝:90円/1h
デート:810円/1h
キ ス:750円/回
濃厚な接触:4050円/1晩
(魅力60 テク75)
RTオーダー制」

検察官どの、僕が差額の202円を払いますから、デートしましょうか♪



お前はいつも前向きだな……
 

2016/07/12(Tue) 09:38  コメント(3)

◆浴衣の顛末 




櫻井さん、おはよう。

昨日は仕事が終わってから、浴衣着て穂積とほおずき市に行ったんでしょ。

どうだった?



……



なんだ不機嫌だな。



下世話な事を訊くようだけど、縁日の後は穂積の部屋に行ったんでしょ?

俺たちあいつに浴衣の着付けを教えたんだけど、もしかして出来なかった?



紐捌きから畳み方まで基本から丁寧に教えて、小野瀬さんで練習した時には上手く出来たんだがな。

やはり帯が…?



……

  ガチャ☆



おはよう。

まったく、ジジイどもとの早朝会議ときたら…

あら?

ちょっとそこのムッツリとタラシ。

誰の許しを得て朝からワタシの娘に壁ドンしてるのかしら?



穂積、櫻井さんが怒ってるぞ。



え、何で?



ゆうべ、浴衣の着付けに失敗したのでは?



しないわよ。

だって着せないもの。



は?



あ。(察し)



でも、前は着せ方どころか脱がせ方もよく分からないから散々汚してしわくちゃにしちゃったけど、今回は事前に教わったからそんな事はしなかったわよ。

脱がせた後はその場でキレイに畳んで置いて。

で、

よく考えたら、そのまま朝まで何も着せなくていいじゃない。



うわやっぱり。



ということは…



……去年よりスムーズに脱がされただけでした……



今朝はもう普通にスーツ着せて出勤させればいいだけですもの。

あ、浴衣はそのままクリーニングに出してきたから心配しないでいいわよ。

明智も小野瀬もありがとう。

おかげで楽しかったわ!

あらもうこんな時間。

ちょっと刑事部まで行って来るわね〜♪


  バタン☆




明智さんも小野瀬さんも嫌いです!



す、すまん!

明日お前の好きなフルーツゼリー作ってくるから許してくれ!



俺は今日のランチをおごるから!



櫻井!



櫻井さーん!

 

2016/07/11(Mon) 09:23  コメント(2)

◆ウルトラマンの日でもありますね 



番外編紹介『雨の日は家デート』&「番外編から零れたふたり」にお付き合いありがとうございました。

途中暑さにへばってしまって長引いてすみませんでした。

七月の番外編『短冊に想いを綴って』は、過去(2015年7月)のこのコーナーで短冊の内容と共に軽くご紹介しております。

気になる方はバックナンバーをご覧ください(オイ)。



それより、今日は浅草の縁日に行きましょう。

四万六千日分のご利益があるお得な日なのよ。



る、室長の好きなほおずき市の日でもありますよね。



櫻井、今年はワタシ明智と小野瀬に着付けを教わったから(※)、安心して浴衣着て来なさい。

 ※…非公式Twitter設定。6/14「夏に備えて準備するものは?」参照♪



(何故だろう信用できない。…というか、私もう脱がされる前提…?!)
 

2016/07/10(Sun) 09:07  コメント(5)

◆番外編から零れたふたり〜JS編〜 


約束のカフェでのランチタイムに、JSは先に来て待っていてくれた。


「ごめんなさい、お待たせ」

私の姿を見るとJSはごく自然に立ち上がって、私の為に椅子を引いてくれる。


「きみを待ってる間に、二人の女性から相席に誘われたよ。最近は日本の女性も積極的になったんだね」

「え」

驚いて見上げると、彼は、ふふ、と微笑んだ。

「いいね。妬いてる顔だ」

JSに隠し事は出来ない。

上目遣いに睨んだら、彼は目を細めた。

「『ごめんなさい、ワタシ、実はオカマでコッチの人なの』って言っておいたよ」

「あなた、そんな事まで知ってるの?!」

室長の声真似がそっくりで、私はぎょっとする。

JSは笑いながら、私の向かい側の席に戻って座った。

「ルイルイのオカマ宣言でしょ?警視庁の中では有名なセリフみたいだったよ」

「はあ…」

道理で、周囲のテーブルからの女性たちの目線が生温い。

JSは、綺麗だ。

こんな綺麗なオカマと待ち合わせしてるなんて、私は何だと思われてるのだろう。あまり考えたくないけど。

「ステーキのセットでいいかな」

JSが、ランチメニューを差し出してくる。

受け取ってざっと眺めただけで、私は頷いた。

昼休みだから長居は出来ないし、そもそも、彼と一緒にいる所を捜査室メンバーに見られたら大変だ。

正直、食事よりも、早く話がしたい。

ウェイターさんが去るのを待って、私は本題を切り出した。

「ジョン、あなた、今週は日本にいる?」

「きみが望むなら」

「週末に休みが取れたの。だから、一緒に過ごしたい」

「おや、きみにしては積極的なお誘いだね。もちろん、大歓迎だよ」

断られなくて、ひとまずはほっとする。

「天気予報は良くないけど…」

「雨だと良くないの?」

JSの問い掛けに、私は返答に詰まった。

言われてみれば、どうして、雨の日を「天気が悪い」っていうんだろう。

「よく降るね」

JSは窓の外を見た。

「僕は雨が好きだよ」

「そうなの?」

「傘の下では皆、内省的な顔になる」

彼の視線が、窓枠の向こうを、傘をさして雨を避けながら行き交う人々に向けられる。

無声映画を観ているような愉しげな眼差しの彼は、彼らを見ながら何を考えているのだろうか。

知りたい、と思った。

同時に、知りたくない、とも。

彼といると、私はいつも、相反する気持ちの間で揺れ続けている。

「あなたを知るのは怖い」

JSが、視線を私に戻した。

「僕に恋をしてるんだね」

冷ややかに外を見ていた時とは違う眼差しで、彼は私を見つめた。

私は知ってる。

彼の目の奥には、小さな火が、静かに燃えている。

彼は、火を点けたのは私だと言う。

その火は、私への、欲だと。

きっと今、彼には見えている。

私の内にある、同じ火が。

「いけないよ、マルガレーテ」

私はハッとした。

いつの間にか、ウェイターさんがすぐそこに来ていて、私の前にステーキを置くところだった。

「こういう事は秘めやかでなくてはね」

JSは意味深に微笑んでから、血の滴るようなステーキにたっぷりと濃厚なフルーツソースを絡めて、優雅に口に運んだ。

***

続く…
 

2016/07/09(Sat) 18:40  コメント(5)

◆番外編から零れたふたり〜アニ編〜 


私は霞ヶ関にある某有名うどんチェーン店で、慶史さんとお昼を食べていた。

少し時間を前にずらしただけで並ばずにお店に入れたし、セルフサービスのうどんは要領が分かれば私には楽しい。


「お前は釜玉にしたのか」


「はい。慶史さん、今日は天ぷらうどんなんですね」

「うむ。その、なんだ、ひとくち食うか?まだ箸をつけていないから、いいだろう」

「慶史さんが食べた後でも平気ですよ」

「お前意外とタフなのだな」

「捜査室で鍛えられてますからね」

窓際の席で向かい合い、そんな会話をしながら、お互いのうどんを交換して、ひとくちずつ味わう。

そんな些細なやりとりでさえ、慶史さんとなら、楽しい。

雨続きの憂鬱も、仕事の忙しさも、こうしていると忘れてしまうのだから、不思議。

「茶をもう一杯もらって来よう」

立ち上がった慶史さんが私の分の湯呑みまで手にするので、慌ててしまう。

「そんな事、私が」

「俺の席の方が給湯器に近い。気にするな」

慶史さんの考え方は、とても合理的。

男女の仕事を差別しないところは室長と同じだけど、慶史さんはそれがより日常的な範囲にまで及ぶ。

普段あんなに高飛車な人なのに、肉料理やサラダはサーブしてくれるし、今みたいにお茶を汲むのも苦じゃないみたい。

「ほら。…どうした、何か可笑しいか?」

「ううん。私、慶史さんが好きだな、と思って」

「ばっ!」

思わず大きな声を出しそうになったのか、慶史さんはハッとしたように自分の口を手で塞いで、周りを気にしながら椅子に座り直した。

「馬鹿な事を言ってないで、早く食え」

怒ったように言うけど、顔が赤い。

「はい」

私はくすくす笑った。

「…ところで、だ。実は、今度の休みは、お前の公休と重なりそうなのだ」

「え、本当ですか」

「ああ。それでな、まあ、これは、どうしても、というわけではないのだが。あくまでも、お前の希望に沿えば、という前提で、話をしてみるのだが」

「はい」

「デート、しないか」

いつも歯に衣着せぬ物言いをする彼の、回りくどい誘い文句に、内心噴き出しそうになった。

でも、返事を待つ間、威厳を保とうと口をへの字に結んでこちらを睨んでいる慶史さんが愛しくて、懸命に我慢する。

「はい、ぜひ、喜んで」

「そうか!」

慶史さんは破顔一笑して、うどんの残りをすすりこんだ。

「久し振りだからな。行きたい所があれば言え。どこでもいい」

「慶史さんと一緒に過ごせるだけで、私は充分です」

「ふむ、殊勝な事を言う」

慶史さんは、胸の前で腕組みをした。

「だが、どうせなら有意義な方がいいだろう。何か考えておけ。俺も、今どきの若い女が好きそうなデートコースを鋭意検討しておく」

慶史さんが本屋さんで手当たり次第に情報紙を買い込み、カラーページを捲っては考え込む姿を想像して、私はまた噴き出しそうになってしまった。

「楽しみですね」

「ああ」

慶史さんは、嬉しそうに眼鏡の奥の目を細めた。

「楽しみだな」

***

続く…

2016/07/08(Fri) 15:05  コメント(5)

◆番外編『雨の日は家デート』より〜穂積編〜 

私は室長と共に、少し遠くのレストランに来ていた(もちろんただ食事をするだけじゃなく、きっちり仕事付き)。


「食後は現場へ向かうからな」


「了解です」

「じゃあ、それまでは仕事の話は無し」

パン、と両手を叩いて、室長はプライベートモードへ切り替えた。

「別に雨が嫌いってわけじゃないが、続くと少し鬱陶しいな」

「うん。髪のセットが決まらないの、気になる」

「それより、最近、俺とデートしてないのは気にならないのか?」

「あ、…それは、確かに…でも、私は、泪さんと一緒にいれるだけでも充分楽しい」

室長はふっと息を吐き出し、ちょっと乱暴に私の頭を撫でた。

「やっぱりお前は、世界一の女だな。俺が思ってる以上に、良い女だ」

私は彼の思いがけない言葉と行動に、驚いてしまう。

「だけど、たまにはわがまま言って良いんだぞ…今度の休みは、雨が降らなかったらどこかへ連れて行ってやる」

「え?本当?すごく嬉しい!」

「久し振りだから、遠出するか」

デートしなくて良いと言ったばかりなのに、いざ連れていってもらえると分かったら、胸が弾んだ。

「ただのデートじゃつまらないから、何か、お前を楽しませてやらないとな」

「私を楽しませる?」

「何かは秘密だが、まあ、期待しとけ」

私が食事を終えるのを待って、彼は伝票を持って立ち上がった。

「だから今日は、しっかり働けよ」

「はい!」

(泪さんとデート…ふふっ、楽しみ。晴れるといいな)

さっきまで殊勝な事を言ってたくせに、我ながら現金。

「俺とデートするのが嬉しいんだろ?」

「その通りです」

「なら、はじめからもっと甘えろ。お前の事なら、簡単に受け止めてやるよ」

その自信満々な態度に、室長からの愛の深さを感じて…。

私の頬は自然と緩み、笑みが浮んでいた。

***

数日後、私は小笠原さんが運転する車に乗り込み、パトロールに出ていた。


「…」

小笠原さんは、見るからに不機嫌そう。

その理由は、室長がかなり強引に小笠原さんをパトロールに引っ張り出したから。

完全に拗ねちゃってるけど、小笠原さんだって、刑事としてやる時はやると私は知っている。

「…今日もすごい雨ですね」

私がぽつりと呟くと、小笠原さんはあっさり「まだ続く」と言った。

「梅雨前線は消えたけど、ハワイ沖にあった低気圧が日本へ近付いてきている」

「そうなんですか…」

(泪さんとデートの日は晴れて欲しいな…)

心配になっていると、小笠原さんが軽く咳払いした。

「雨の日、家にいるからこそ出来る楽しみもあるよ」

「?」

「のんびり音楽を聞いたり、本を読んだり…お茶を楽しんだり。外に出れなくても、時間は有意義に使える」

「小笠原さんのおかげで、雨が好きになりそうです」

「そう?雨だと湿気が多いし、俺はあまり好きじゃないな」

(…どっちなんだろう…)

「長風呂も良いよ」

「え?」

「雨を見るのも鬱陶しいなら、風呂に入れば気が紛れる」

「なるほど…雨の楽しみ方って、いろいろあるんですね。ありがとうございます」

「俺は別に、何も…」

照れくさいのか、小笠原さんの横顔は、少し赤くなっていた。

***

続く…

2016/07/07(Thu) 09:28  コメント(5)

◆番外編『雨の日は家デート』より〜如月編〜 


「翼ちゃんとニ人きりでランチなんて、一週間ぶりだね。やっぱり、好きな子と食べるご飯は美味しいな」

ランチタイム、署から少し離れたレストランで、私は如月さんと向かい合っていた。

二人で一つのサラダを食べ、お店オリジナルのドレッシングの美味しさを語り合う。

彼の言う通り、たったそれだけの事が、二人でなら幸せ。


「今日も酷い雨だね。雨が嫌いってわけじゃないけどさ、やっぱり続くと嫌になるよね」


「そうだね。少し気分も沈んじゃうし…」

「外へ出る事が億劫になる!」

「あ、それ分かる」

「でしょ。おかげで、俺、最近、身体が鈍っちゃってさ」

「私も」

捜査のために外へ出る事はあっても、車での移動が多くなるから、やっぱり、身体が鈍ってしまうのだ。

「だから、こーちゃんは最近、署内の道場にいる事が多いんだね」

「うん。外で運動出来れば良いんだけど、この雨だし」

如月さんは小さく唸った。

「あ、実は俺、最近、身体動かすゲームにハマッてるんだよね」

「どういうゲームなの?」

「画面に合わせてジャンプしたり、走ったり…すごく楽しいよ。ヨガなんかもあって、家の中でも、短時間で結構汗掻けるんだ」

「楽しそう」

如月さんの話を聞いていると、すごくやりたくなってしまう。

「じゃあ、今度の休みも雨なら、そのゲームがデートっていうのはどう?」

私が言うと、如月さんは首を傾げた。

「ゲームがデートでも良いの?」

「うん」

「じゃあ、決まりだね。約束」

如月さんの差し出した小指に、私も自分の小指を絡めて、そっと指切りした。


***


数日後、私は明智さんと共に車でのパトロールへと出掛けた。

今日もすごい雨で、フロントガラスの前が見えないぐらい。

「こんな視界なら、事故も多発しますよね」

「そうだな。俺たちも気を引き締めていこう」

「はい。このあたり、交通事故多発地帯になってますしね」

「さすが元交通課だな」

信号が赤に変わり、車はゆっくりと停車する。

「櫻井、向こうの歩道を見てみろ。幼稚園生が集団下校してる。もうそんな時間なんだな」

「本当、可愛らしいですね」

「みんな黄色い雨ガッパでも、それぞれ傘は違うんだな。色とりどりだ」

「まるで花が咲いてるみたい」

「ああ。こういう光景も、この時期にしか見れないものだな」

「そうですね」

前を歩く園児たちに、私たちは揃って目を細める。

「楽しそうに傘をさす子どもたちを見ていると、雨も悪くないと思えるな。傘も、見方によっては花になる」

私は大きく頷いた。

「明智さんのおかげで、私も何だか楽しくなってきました」

「俺じゃない。教えてくれたのは、あの子たちだ」

信号が青に変わり、車が動き出すと、無線で本庁から連絡が入る。

「さっそく事故のようだな。行くぞ」

「了解です」

私たちは気持ちを切り替え、事故現場へと急行した。


***

続く…
 

2016/07/05(Tue) 08:56  コメント(7)

◆今日はアニさんの誕生日☆ 




そういえば忘れてましたけど、今日はアニキの誕生日でしたわ。



あら。



ふん。



よりによってそんな日に自分のデートの話をUPするとか、藤守くんも意外とデリカシーが無いんだね。



番外編紹介してるのは小春ですやん!



慶史さんすみません。

お詫びに、いつものお蕎麦屋さんにバースデーセットの出前を注文しておきましたから許してください。

あ、ちなみにお支払いはこちらの方が。



おめでとうございます!(*^▽^)/★*☆♪



おお山田。



プレゼントはホワイトベ○ス艦長の制服です。

改めまして、就任おめでとうございます。



おお。

元ネタの分かるヤツが愚弟しかおらんのは残念だが…、怪盗とはいえ俺の誕生日を祝ってくれる礼は言わねばなるまいな。



いいんですよ親友じゃないですか(※非公式Twitter設定)。

8月には一緒にトマティーナに行きましょうね。



はーいアニ、このシャンパンはワタシからのオゴリ。

グラスでシャンパンタワー作ってあげたわよ。三段だけだけど。





穂積、これ本物のシャンパンではないのか?



堅い事言わないの。

いいのよ、Twitter部屋はみんなの心の中にあるんだから。



ケータリングの料理も次々届いてるよ。



ち、ちょっと待て、



ケーキ焼けました。



私はサンドイッチ作ってきました。



大阪のお母さんからのビデオレター上映しまーす。



ちょっと待てと言うのに!

…貴様ら、本当に俺の誕生日を忘れていたのか?

それにしてはずいぶんと準備万端ではないか?!



せーの。

(全員)

♪Happy birthday to you,

Happy birthday to you,

Happy birthday, dear アー、ニー♪

Happy birthday to you♪



おめでとうございます、さあ、ケーキのろうそくを消してください!



ふ、ふん…き…貴様らがどうしてもと言うなら…

ふーっ。


〜〜暗転〜〜



…!

〜〜点灯〜〜



い、いい今、誰かに頬にキスされたぞ!



アニキ、俺やで!



お前かーい!!



(本当は私だったんだけど…(///))



翼ちゃん、しーですよ( ̄b ̄)←首謀者

アニさん、お誕生日おめでとうございます!
 

2016/07/01(Fri) 21:18  コメント(6)

◆番外編『雨の日は家デート』より〜藤守編〜 

藤守さんと一緒にレストランへ入ると、奥の席へ通された。

窓からは、最近出来上がったばかりのタワーが一望できる。


「今、話題なんだよね。行ってみたいな」


「半年くらい経って混雑が落ち着いたら、俺が連れてったるよ」

「うん。楽しみにしてる」

来年の約束に笑みを浮かべていると、丁度料理がやってきた。

「ごめんな。本当やったら、デートで連れてってやりたいんやけど…最近、長いこと休みが合わなくて」

「ううん、良いの」

「いや、俺が良くない。こうして傍におって、それがつまらないってわけやない。けど、もっと、お前を楽しませてやりたいんや」

藤守さんの優しさに、胸がふんわりあったかくなった。

「賢史くん、休みの日って何してるの?」

「最近は、ツーリングやな」

「バイク?」

「うん。休みの日にはちょっと遠くまで走らせるんや。すっげー気持ち良い!」

満面の笑みを浮かべるので、その気持ち良さまで伝わってくる。

「お前、バイク乗ったことないんか?」

「うん。だから、ちょっと興味あるんだ」

「じゃあ、今度のデートはバイクで行こうか。お前が俺の後ろに乗って…そうやな、房総半島とか?」

「ステキだね。うん、行きたい」

「決まりやな」

バイクに乗ってデートなんて、わくわくする。

自然と笑みが浮ぶけど、それ以上に楽しそうなのは藤守さん。

「メットを用意して、ルートも調べて…なんたって、久しぶりのデートなんだから」

「ふふっ、そうだね」

「お前をあっと驚かせるような場所に連れてってやるよ」

「驚くような場所? どこかな」

「それは当日のお楽しみや」

藤守さんは、内緒、と言うように指を唇に押し当てた。


***


数日後、私は穂積室長と共に車でパトロールに出た。


「相変わらず、酷い雨ね」


「そうですね。交通課も音を上げるはずです」

「アンタも元交通課だから、その辺りの事情は良く知ってるわね」

「元って言っても、もう捜査室にいる期間の方が長いですよ」

「そういえば、そうね」

室長は肩を竦め、ハンドルを切った。

「でも、どうして雨の時期になるとパトロールが多くなるんでしょうね?」

「雨で気が滅入って、憂鬱になったあげく、無茶やらかす。交通事故だけじゃなく、ストーカーや強盗も増えるわね」

納得していると、車が赤信号で停まる。

「室長は、雨で気が滅入ったりしないんですか?」

「このワタシが?雨ごときで?」

「…しないですよね、すみません」

「大体、雨が降らないと、米が出来ないでしょ。雨は米にとって恵みの水なのよ」

「そうですね」

私の返事に満足したようで、室長の首が何度か縦に振られた。

「滅入る気持ちも分かるけど、見方を変えればいいだけ。さっき言った米もそうだけど、キレイな雷が見られるとか」

「か、雷はちょっと」

「あら、嫌いなの?」

「すみません、苦手です」

「じゃあ、あれは?」

いつの間に雨が止んだのか、室長が顎で指し示した窓の外には、大きな虹が広がっていた。

「悪くないでしょう?」

室長は私の表情を確かめると、口角を上げてアクセルを踏み込んだ。

***

続く…
 

2016/07/01(Fri) 08:57  コメント(4)

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