非公式☆Twitter



こちらは、アブ☆恋の登場人物たちとTwitter風に対話してみよう!という企画から始まったコーナーです。

現在は不定期更新、のはずが、ほとんど毎日更新中。

誰が登場するかはその日の気分次第です。

書き込む方は当番のキャラの呟きにツッコミを入れたり、質問したり、他のキャラを乱入させたりしてお楽しみください。

コメントは新しいものほど上に表示されます。

短文も匿名も大歓迎。お気軽にご参加ください。(´∇`)ノシ
 

※パスワードが空欄の場合、後からの編集は出来ません。

※編集パスワードは必要に応じてご自身で設定し、投稿時に入力をお願いします。

※番外編紹介では内容を要約していますので、セリフや文脈などはオリジナルに忠実でない場合があります。ご購買の参考程度にお楽しみください。

バックナンバーはこちらから
↓ ↓ ↓ 
非公式☆Twitterバックナンバー

2001回以降はこちらから
↓ ↓ ↓
非公式☆Twitter2001〜
 
◆番外編『秘密のお花見大作戦』より〜小野瀬編〜 

小野瀬さんからの依頼で鑑識室に入ると、机の上にたくさんのダンボールと書類の束。


「ここにある書類を、検査結果のリストと照合して、元の棚に戻してほしいんだ」


「これ、全部ですか…」

小野瀬さんと二人での片付けは、真面目にやってるのになかなか捗らない。

何故なら…

「ごめんね、俺以外の職員が全員出払っちゃってさ」

「そういえば、誰もいませんね」

「そうだよ。この鑑識室には、俺ときみの二人きり」

「二人きり…」

「今、いやらしいこと考えただろ」

なんて言って来る。

「か、考えてません!」

資料を上の棚に乗せようとすると、すぐ来てくれるのはいいけれど、わざわざ後ろから私を抱きしめるような格好で支える。

「だ、誰か戻ってくるかも…」

「戻ってくる時は連絡あるから大丈夫。それに、鑑識のドアには鍵をかけたしね」

こんな調子。

(用意周到というか…)

気を抜いた途端に、小野瀬さんの息が耳にかかった。

その瞬間、背筋がゾワッと震えて、心臓を直接掴まれたような衝撃が走る。

「あ、葵!」

「やっと名前呼んだね」

…この人の恋人でいると、心臓がもたない。

「休憩にして、外出しようよ。開店したばかりで、桜をモチーフにしたデザートがオススメのカフェがあるんだ」

「桜の季節だもんね」

「花を見ながらご飯ってのは風流で好きだけど」

桜から署の花見大会を連想したのか、溜め息をつく。

「花見で酒を勧められるのはなあ」

「上司のお酒を断るのとか大変だよね」

「だから、協力して途中で抜け出そう。なかなかデート出来ないんだから、二人きりの花見を楽しもう」

「うん」

頷くと、小野瀬さんは「約束」と口付けをしてくれた。

***

花見大会当日、署内の数十人が集まって、キレイな桜の下で正座。

「で、あるからして……」

(長い!長いよ、署長の話!)

偉い人が次々と出てきては、何十分も話をしている。

これは花見なのか説教大会なのか、さっぱり分からない。

(みんなが言ってた意味が、よく分かった……)

「翼ちゃん、大丈夫?」

隣から如月さんが、こっそりと耳打ちで尋ねてくれる。

「何とか。如月さんは、案外辛くなさそうですね」

「実はもう飲んでるんだー」

「いいんですか?」

「藤守さんなんて、もう酔っ払って潰れてるよ」

見れば、確かに酒瓶を抱えたまま横になっている。

「明智さんは、前のメンバーに誘われてどっか行ったし、ルイルイなんて挨拶回りで顔すら見てない」

「あれ?小笠原さんは?」

「まさか…」

顔を見合わせてから、慌てて電話をかけてみる。

「…小笠原さん、もう捜査室に戻ってた。帰るなら、誘ってくれればいいのになあ。つまり、今ここにいるのは、俺たちだけってことだよ」

「ですね」

「そういうわけだからさ、こっそり飲もうよ」

「じゃあ、少しだけ」

「飲まないとやってられないよ。ほら、飲もう飲もう」

ぐいぐい勧めてくる如月さんに押されて、私もかなり飲まされてしまった。

「いーい飲み、っぷり…だね、翼…ちゃ…」

散々笑ったと思ったら、如月さんは次第に静かになっていき、やがて眠ってしまった。

***

続く…

2016/04/28(Thu) 09:47

by 冬子

ほんとだ!藤守さん酔っ払い率高い。

きっと如月さんあたりがどんどん飲ませたに違いない。

小野瀬さんは女の子が喜ぶツボをしっかり押さえてきますねー

いやいや、エッロイ話じゃないですよ、いやん。

[コメント編集]

by ジュン

こんばんは。

賢史くんは今日も酔い潰れてるんですね(笑)

小野瀬さんに手を引かれて花見会場から抜け出すなんて!

他の女性職員には見つからなかったのかしら?

小野瀬さんのお部屋で二人きりのお花見なんて贅沢の極みですね。

[コメント編集]

by 櫻井翼
「…すでに酔っ払いが二人もいるのか、ここは」

小野瀬さんは転がっている藤守さんと如月さんを見ながら、ふらふらの私が立ち上がるのに手を貸してくれた。

「きみもだいぶ酔ってるね」

「ごめんなさい…」

「おいで」

私は優しく手を引く小野瀬さんに従って、一緒に花見会場を後にした。

***

「はい、こっちだよ」

小野瀬さんは自分の部屋に私を通すと、そのままベッドへ寝かせてくれた。

「大丈夫なのに…」

「そんな可愛い顔して拗ねてもダメだよ。今日は無理しない」

「でも…」

「デートしたかった?」

「…うん」

「俺もだよ」

小野瀬さんはベッドの縁へ腰かけ、私の頭を優しく撫でた。

「でも、無理しても楽しくないからね。それに、急ぐ必要はないよ。この先、何百回でもデート出来るんだから」

「…うん」

小野瀬さんに優しく諭されて、私は薬を飲み、横になった。

「大丈夫。俺はここにいるから…安心しておやすみ」

小野瀬さんの唇がおでこに触れる感触に安堵して、私は、そのまま眠りの底へと落ちていった。

***

次に目を開けると、すでに部屋は真っ暗。

しかも、同じベッドの中に小野瀬さんが寝ている。

「え!?」

「…起きた?」

私が思わず声を上げてしまったので、小野瀬さんが瞼を開いた。

「変なことはしてないよ」

「寝てる時だもん、当たり前…」

「じゃあ、寝てない時なら良いの?」

向かい合ったまま、小野瀬さんの手が腰に回された。

そのまま身体のラインを撫でられ、思わず震えてしまう。

「寝起きだから、感度が良いのかな」

「そんなこと、分からない…っ」

「じゃあ、試してみる?」

「…」

「したいだろ?」

少し強引な言葉に胸が高鳴る。

小野瀬さんの唇が頬に、首筋に…

「ほら、固くならないで……いい子にして」

「あ……葵……」

「ずっと我慢してたから、少し激しくなるかも」

それ以上は私に喋らせず、深く口付けをしてくる。

その感触に溺れ、小野瀬さんを感じながら目を閉じた。

***

それから、数時間後――。

シャワーから出てリビングへ行くと、小野瀬さんは部屋の飾りつけをしていた。

「花見大会の会場設営だよ。花屋で桜の木を売ってたから、買ってきたんだ」

それは、生け花や花びんに飾るために売られてる桜の枝。

「すごい、可愛い」

「だろう?これも充分花見になると思って。きみが喜んでくれてよかった」

「ありがとう。でも、いつも何かしてもらってばかりだね」

「きみは笑顔で、毎日俺を元気にしてくれてるよ」

さらりと優しいことを言ってくれる、そんなところが小野瀬さんの素敵なところ。

「実は、桜餅と、大福と、おはぎもある」

私が緑茶の準備をして湯飲みにお茶を注ぐと、小野瀬さんが言った。

「ここに、面白いことをしようか」

「?」

「桜の花びらを1枚、乗せるんだ。雰囲気出るでしょ?」

「綺麗…」

「よかった」

小野瀬さんはいつも、私を喜ばせる事を考えていてくれる。

ゆったり二人きりの時間を過ごせる事はめったにないけど、だからこそ、今、この時が幸せ。

顔を上げると、小野瀬さんの指が顔を包んで…そのまま、唇へキスをくれた。


〜終わり〜

[コメント編集]

[コメント書込]

[戻る]
[TOPへ]
[カスタマイズ]



©フォレストページ