非公式☆Twitter



こちらは、アブ☆恋の登場人物たちとTwitter風に対話してみよう!という企画から始まったコーナーです。

現在は不定期更新、のはずが、ほとんど毎日更新中。

誰が登場するかはその日の気分次第です。

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非公式☆Twitter2001〜
 
◆番外編から零れたふたり〜アニ編〜 


私は霞ヶ関にある某有名うどんチェーン店で、慶史さんとお昼を食べていた。

少し時間を前にずらしただけで並ばずにお店に入れたし、セルフサービスのうどんは要領が分かれば私には楽しい。


「お前は釜玉にしたのか」


「はい。慶史さん、今日は天ぷらうどんなんですね」

「うむ。その、なんだ、ひとくち食うか?まだ箸をつけていないから、いいだろう」

「慶史さんが食べた後でも平気ですよ」

「お前意外とタフなのだな」

「捜査室で鍛えられてますからね」

窓際の席で向かい合い、そんな会話をしながら、お互いのうどんを交換して、ひとくちずつ味わう。

そんな些細なやりとりでさえ、慶史さんとなら、楽しい。

雨続きの憂鬱も、仕事の忙しさも、こうしていると忘れてしまうのだから、不思議。

「茶をもう一杯もらって来よう」

立ち上がった慶史さんが私の分の湯呑みまで手にするので、慌ててしまう。

「そんな事、私が」

「俺の席の方が給湯器に近い。気にするな」

慶史さんの考え方は、とても合理的。

男女の仕事を差別しないところは室長と同じだけど、慶史さんはそれがより日常的な範囲にまで及ぶ。

普段あんなに高飛車な人なのに、肉料理やサラダはサーブしてくれるし、今みたいにお茶を汲むのも苦じゃないみたい。

「ほら。…どうした、何か可笑しいか?」

「ううん。私、慶史さんが好きだな、と思って」

「ばっ!」

思わず大きな声を出しそうになったのか、慶史さんはハッとしたように自分の口を手で塞いで、周りを気にしながら椅子に座り直した。

「馬鹿な事を言ってないで、早く食え」

怒ったように言うけど、顔が赤い。

「はい」

私はくすくす笑った。

「…ところで、だ。実は、今度の休みは、お前の公休と重なりそうなのだ」

「え、本当ですか」

「ああ。それでな、まあ、これは、どうしても、というわけではないのだが。あくまでも、お前の希望に沿えば、という前提で、話をしてみるのだが」

「はい」

「デート、しないか」

いつも歯に衣着せぬ物言いをする彼の、回りくどい誘い文句に、内心噴き出しそうになった。

でも、返事を待つ間、威厳を保とうと口をへの字に結んでこちらを睨んでいる慶史さんが愛しくて、懸命に我慢する。

「はい、ぜひ、喜んで」

「そうか!」

慶史さんは破顔一笑して、うどんの残りをすすりこんだ。

「久し振りだからな。行きたい所があれば言え。どこでもいい」

「慶史さんと一緒に過ごせるだけで、私は充分です」

「ふむ、殊勝な事を言う」

慶史さんは、胸の前で腕組みをした。

「だが、どうせなら有意義な方がいいだろう。何か考えておけ。俺も、今どきの若い女が好きそうなデートコースを鋭意検討しておく」

慶史さんが本屋さんで手当たり次第に情報紙を買い込み、カラーページを捲っては考え込む姿を想像して、私はまた噴き出しそうになってしまった。

「楽しみですね」

「ああ」

慶史さんは、嬉しそうに眼鏡の奥の目を細めた。

「楽しみだな」

***

続く…

2016/07/08(Fri) 15:05

by アニ&小春&ジュン&穂積&藤守&冬子&エミ

アニ
「…あれはロボットではなくモビルスーツと呼ぶのだと何度言ったらあいつは」

小春
「私知ってますよ。目がふたつでアンテナがついてたらガン●ム!」

アニ
「お前も黙っていろ」

ジュン
「慶史さんはケダモノじゃないんですか?」

アニ
「俺は至ってノーマルな男だ」

穂積
「男なのにエロくないって、なあ」

藤守
「自慢になりますか、ねえ」

冬子
「アニさん、最新の情報紙持って来ましたよ」

エミ
「私も。これで女心を勉強してください」

アニ
「うるさいぞお前ら!」
 

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by エミ

ロボット(笑)
ブレない翼ちゃんが可愛い。

そんな翼ちゃんの掌で転がされているアニも可愛い(笑)

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by 冬子

おお、シャア専用ズゴッ◯ですか。

さすがアニさんお目が高い。

それにしてもネットで調べずに情報誌で調べるあたりがアニさんっぽい。

雨じゃなければどこできゃっきゃっうふふだったのでしょうね〜

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by ジュン

こんにちは。

慶史さんが情報紙を見比べながらデートの計画を立てているのを想像すると微笑ましいですね。

彼女のためなら頑張っちゃうんですよね。

慶史さんのお家デートはプラモデル作りですか。

私は作ったことないですが細かい作業は好きなのでチャンスがあれば作ってみたい。

そんなチャンスは来ないような気がしますが……(^_^;)

慶史さんは賢史くんや室長と違ってケダモノじゃないのかな?(笑)

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by 櫻井翼
デート当日。

「予報は曇りだったのだがな」

土砂降りの続く窓の外を眺めながら、慶史さんは、むう、と唸った。

外に出られなくなったのは残念だけど、こればかりは仕方がない。

「実は、予報をあてにして外出の計画ばかり立てていたので、家でのデートはノープランなのだ」

慶史さんは肩を落とした。

「すまん」

私とのデートの為にそんなに準備してくれていたのかと思うと嬉しい半面、いつも強気な彼をこんなに落ち込ませている原因もまた自分にあると思うと、胸が痛む。

一応、私なりに雨に備えてバッグにはトランプや折り畳みのオセロを入れてはきたのだけど、それも言い出せない。

何か無いかと所在なく慶史さんの部屋の中を見回すと、片隅に、未開封の通販の箱がある事に気付いた。

「慶史さん、あれは?」

「ん?…ああ、RG1/144MSM-07Sだ」

「はい?」

「シャア専用ズ■ックだ」

「ああ、ロボットのプラモですか」

「雑に納得するな」

文句を言いながらも慶史さんは箱を持って来て、梱包を解いて中の商品を取り出して見せてくれた。

「…ずいぶん前に到着してますけど」

「うむ。愚弟が来たら渡して作らせるつもりでな」

私は箱の説明書きを読みながら、思い付いた事を口にした。

「今日、これ、作りませんか?」

「は?…お前、こういうの作った事あるのか?」

慶史さんはビックリしたようだった。

「無いです。でも、慶史さんと二人でなら、なんとかなりませんか?」

慶史さんは、むず痒いような顔をした。

「これは着色済みだし、説明書が読めれば、まあ、組み立てられない事もないが」

「じゃあ、やりましょう?『二人で初めての事』。ねっ?」

慶史さんは、かつて自分が口にしたこの言葉に弱い。

どうせ外は雨で、特に他にする事もないのだし。

私たちはリビングのソフアーに並んで座り、テーブルの上に箱の中身を取り出して、説明書を見ながら作業を始めた。

私がパーツを切り出して、慶史さんが組み立ててゆく。

意外と難しくて、「本当に対象年齢15歳からなのか」とか、「藤守(弟)さんは凄いですね」とか言いながら、それでも、完成が近付くにつれて、だんだん楽しくなってきた。

私はふと、いつしか、慶史さんが無言になっているのに気付いた。

隣を見れば彼は、こくりこくりと舟を漕いでいる。

私はこの時、ようやく、慶史さんがいつもプラモを最後まで作りきれない理由に思い至った。

検察官というのは、単独行動を禁じられている警察と違い、個の負担が大きい職業だ。

きっとそれだけ疲れも溜まる。

そんな中での貴重な休みだったのに、慶史さんは私の為に費やしてくれている…。

そう思うと、胸が熱くなった。

「あっ、いかん」

唐突に、慶史さんが覚醒した。

私が見つめていた事にも気付かなかったようで、また、一心に仕事に取り掛かる。

やがて、プラモは完成した。

なんだかずんぐりした赤いロボットだけど、慶史さんは惚れ惚れ見ている。

「良くできましたね」

「うむ」

慶史さんは満足そうに微笑んだ。

「勝利の栄光を、きみに」

「何ですかそれ」

「…」

窓の外の雨の音が強くなる。

「…まあ、いい」

慶史さんは苦笑いすると、私を抱き寄せて、優しく唇を重ねてくれた。

〜終わり〜

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