非公式☆Twitter



こちらは、アブ☆恋の登場人物たちとTwitter風に対話してみよう!という企画から始まったコーナーです。

現在は不定期更新、のはずが、ほとんど毎日更新中。

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◆番外編紹介「お見合い大作戦」如月編 



「全然OK!誰にも聞かれたくない話なら、仕事中より昼休みに抜け出してランチしない?翼ちゃんが前に行きたいって言ってたカフェで待ってる!」

絵文字たっぷり。ハートも山盛り。おまけに音符マークもぐるぐる回っている。如月さんからの返信は、相談どころか、すっかりデート気分のメールだった。


(こんなテンションの如月さんにお見合いの話なんかして大丈夫かな…?)

大丈夫じゃなかった。

「会うだけ会って断ればいい、なんて、そんな見合いは無意味じゃん。向こうの男も翼ちゃんも時間の無駄っしょ!」

翌日、指定されたお店でお見合いの話をすると、それまで上機嫌だった如月さんの態度は急変し、烈火の如く怒り出した。

「会う前に断るか、会った後に断るかの違いなら、会う前に断れば?」

(はい……その通りです……)

如月さんの言葉は正論で、私には返す言葉もない。

「その時にすぐ断らなかったってことは、本当は翼ちゃんだって、少しはその相手に会ってみたいとか思ってるんじゃないの?」

「そんなことない!」

「本当にお見合いするのが嫌なら行かなきゃいいじゃん」

「だってそれじゃ課長の立場がないですよ。左遷されるかも」

「ふぅん……。じゃあ、行く気なんだ?」

「私だって、行かなくて済む方法があれば行きたくない。だけど、課長の体面もあるし、相手にはもうお返事しちゃったって言ってたし。私ももう、本当にどうしたらいいのか……」

本当に困り果てて私が呟くと、如月さんは黙り込んだ。

「……じゃあさ」

じっと考え込んでいた如月さんが顔を上げる。

「翼ちゃん、ちょっと耳貸して」

声をひそめて手招きをする。

私はテーブルから身を乗り出して如月さんの口元に耳を寄せた。


〜続く…

2017/11/07(Tue) 05:06

by 冬子

最初のメールのところからこーちゃんらしくって笑っちゃった

可愛らしーい見た目と違って、こーちゃんはパキパキッとした男前なんですよね。

素敵☆


そして小野瀬さん……先日のお誕生日に続いて大変な目に

それも素敵☆

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by エミ

小野瀬さんの貞操は無事だったのかしら?
(´艸`)

ベッキーの下着は男物のままなのね(笑)

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by ジュン

ふふっ、今回は小野瀬さんが置き去りですか。

おじさん(失礼)たちに囲まれて大変だったでしょうね。

それにしても女装してお見合い相手に会うなんてこーちゃんならではですね。

ベッキーちゃんは可愛いから相手は大喜びでしたしね。

しかし、パンツ見せて逃げてくるなんて(笑)

でもお見合いするって言って怒ってくれるこーちゃんはなんかいいですね。

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by 櫻井翼

「うふふ…どう?」

「か…可愛い…」

待ち合わせしたホテルのロビーで、如月さんはくるりとターンして見せた。

栗色のウィッグの巻き毛が肩のあたりで揺れている。

如月さんの作戦とは、変装が得意な如月さんが女装をして、私の代わりにお見合いに行くというものだった。

昨日、話を聞いた時には不安だったけど、彼の女装の完成度は、さっきまで見ていたニューハーフのおじさん(失礼)たちとは比べ物にならない。

その証拠に、すれ違う男性たちが、みんな如月さんを振り返ってゆく。

「さて、そろそろ行ってくるわ。じゃあね!」

如月さんは、意気揚々と、ラウンジへと向かって行った。

待っていたのは、いかにもお金持ちといった感じの大学生。

超軽い、遊び人風の声が聞こえてくる。

私は、素知らぬ顔をしてその近くの席に座った。

(…明らかに別人だけれど、大丈夫かな…)

見合い相手
「翼ちゃんってさ、写真うつりがずいぶん違うんだね〜。別人のような気もするけど、美人だから、いいや〜!」

大丈夫だった。

会話は全く噛み合わないけど、見合い相手は如月さんを一目で気に入ったらしく、

「翼ちゃんって超ウケル〜!」

なんて言いながら、あっという間に如月さんをラウンジから連れ出して、エレベーターに乗って行ってしまった。

行き先を示すランプは12階を示している。

(き、如月さん!どこへ連れて行かれちゃうの?!)

私は一足後れで隣のエレベーターに乗り込み、12階へ。

如月さんを探して廊下に出ると、向こうから、すごい勢いで走ってきた。

「翼ちゃん!逃げろ!」

私の手を取った如月さんは、非常階段を抜けて、上の階の客室へ飛び込んだ。

如月さんが、女装する為に借りた部屋だ。

「あいつ、見た目によらずすごい馬鹿力でさ。部屋に連れ込まれそうになったから…パンツ見せて、あいつが驚いた隙に逃げてきた」

如月さんは、いきなり自分のスカートを捲り上げてみせた。

その下には、男物のトランクス。

「大丈夫、誰にもバレずにこの話は終わるよ。見合いの席で、女の子を部屋に連れ込もうとして逃げられたなんて、あいつだって恥ずかしくて言えないっしょ」

「そうだね」

すべてが終わったことにホッと息をついたその瞬間、私は、如月さんにしっかりと抱きしめられていた。

「翼ちゃん、笑い事じゃないよ。もし予定通りにあいつと会ってたら、翼ちゃんがあんな目に遭ってたかも知れないんだよ?」

「…あ」

「勝手にお見合いなんか決めた罰に、今日はここに一緒に泊まるからね」

耳元で囁いた如月さんが、私の首筋に熱い唇を押しつける。

「今夜は離さない」

私は答える代わりに、ゆっくりと如月さんの背中に手を回した…。


〜終わり〜

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by 櫻井翼
非行防止教室の日。

私は小野瀬さんとペアで新宿二丁目のお店にいた。

お店に集まっていたのは、眠そうな顔をしたニューハーフのお姉さんたち。

……というよりはお姉さんになる前のオジサンたちで、中には顔の半分にうっすらヒゲを生やした人もいた。

小野瀬
「…というわけですから、未成年が夜の繁華街に出入りするのを防いでいただくよう、ご協力をお願いします。……うわっ!」

非行防止教室が終了した途端、小野瀬さんはお姉さん(?)たちに取り囲まれていた。

「いやん、こちらのオマワリさんったらイ・イ・オ・ト・コ♪」

「何よ、アタシが先に目をつけたのよ!ねぇ、アタシとこの子、どっちがタイプ?」

「は?!」

小野瀬さんの声が裏返るのも無理はない。

どちらのお姉さんも、普通のオジサンなのだ。

「ダメよ!アンタにはちゃんと彼氏がいるでしょ!」

「何よ、アンタこそ!」

「申し訳ないですが!遺伝子がXYの人間には興味がありませんので!は・な・れ・ろ!」

「あら。イキがよくてピチピチしてる!」

「ホント、おいしそう♪」

こうなるといつもの小野瀬さんのドSぶりもまるで役に立たない。

かといって、ニューハーフさんを相手に、口説いて丸め込むわけにもいかず……小野瀬さんは手も足も出なかった。

「ねぇ、今度は非番の時に一人で来なさいよぉ〜」

「アタシたち、すっごくサービスしちゃう♪」

「櫻井さん、助けて!」

「あらやだ、そんなに怖がらなくたっていいじゃない!」

「もっとこっちいらっしゃいよ!」

「櫻井さん、何とかして!」

お姉さんたちに囲まれ、壁際に追い込まれた小野瀬さん。

でも、如月さんとの待ち合わせの時間が迫っていた。

「あの、すみませんが私はこれで……!」

身動きできない小野瀬さんに頭を下げ、私は店を飛び出した。

(すみません、すみません!小野瀬さんはどんな人たちからもすごくモテるってことがよくわかりましたから!)

「う、うわぁ〜〜〜!!」

小野瀬さんの悲鳴が、新宿二丁目に飲み込まれて行った。

***

続く……

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