『アイツ』
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嗚呼…
もしもタイムマシーンが現実にあったなら、私は迷わず乗り込みます…
【アイツ V】
「あ、あああああアスラン・ザラぁぁぁぁっ!?」
本日は晴天。
先程見た天気予報でもばっちり晴れマーク。そんな清々しい朝だった。アスハ家宅門前で素っ頓狂な声が響いたのは。
カガリは自分の目を疑った。今日は素晴らしい快晴だ。それはこのさんさんと照り付ける太陽と、雲一つない青空を見れば一目瞭然。だ・が・!自分が言いたいのはそんな事ではない。
「な、なななな何でお前がここにっ!?」
自宅の前にいるのは間違いなくあの男。一体どうしてこの男がここにいるのか。訳が解らずカガリは指を差し大声で問い詰める。
有り得ない。
カガリの頭を回るのはその言葉だけ。
何ゆえ、奴がここにいる!?
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