銀新

□Mirror
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「新ちゃぁーん、いいもの買ってきたぞぉ」
いかにも変態丸出しの気味の悪い笑顔で、新八の部屋へと入ってきた銀時が抱えていたものは、全身鏡だった。


【Mirror】


「…なんですかそれ。どこに置くんですか」
「や、コレを新八君にプレゼントしようと思って。お年玉の代わりね」
さも自分が買ってきたかのように見せかけた全身鏡であったが、実は志村家に来る前に偶然ごみ置き場に捨てられていたものだ。
「いや、僕ん家もう1つあるから充分ですよ。っていうか、そんなもので誤魔化さないで下さい、お年玉」
「ばかだなぁ新八。これは新八専用なの!!」
ドン、と部屋の真ん中に置くと、なにやら鏡の角度を調節しているようだ。
「…? 僕は滅多に全身鏡なんか使いませ…って、何やってるんですか銀さん」
「んー?新八を押し倒してるの」
いつの間にかきっちり足を動かせない状態にされ、逃げようにも逃げられない。
「ちょ、退いてくださ…んっ、」
わざと音を立ててキスをされる。
そのいやらしい音を聞き、だんだん抵抗する気も失せていく。
「新八、今日はちょっと新しいことしてみねぇ?」
「新しい…こと?」
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