ゆめものがたり
□はちみつ日和
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「食べる?」
「なにコレ。」
「ハチミツ漬け」
「…なんの?」
「えっとぉ〜…指?」
「指?じゃねェっつの」
「じゃあ、指!」
「言い切れば良いとかそういう問題じゃないから。論点ズレてるから。」
「ええー、でも美味しいよ?」
「だってお前、はちみつ舐めてるだけじゃん。旨いに決まってんじゃん。」
「でも美味しくないハチミツもあるよー。」
「それはハチミツ作ってる工場長が悪いだけであって指で美味しさが変わったわけじゃないから」
「…はちみつ漬け…」
「っていうかそもそも漬けてないだろ。掬ったって言うんだぞ、はちみつ掬ったって言うんだ。」
「だって、指漬けたら皮がふにゃふにゃになっちゃうんだもん」
「あー、あれか。風呂上がりみたいな?」
「そう、それ!」
「じゃあ最初からやらなきゃ良いんじゃねェの。」
「そうだね!」
「…………」
そんな昼下がり。
はちみつ日和 - チャレンジした理由を是非とも聞きたい