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□コートえらび
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「う〜ん…。ねぇドンヘ、どっちのコートが可愛いかなぁ?」

「ソンミニヒョンにはあのピンクのコートがいいと思います。」

「キュヒョナじゃなくてドンヘに聞いてるんだけど…。」



僕は今年着るコートを新調しようと思って、ドンヘを連れてショッピング中。

…ほんとはSJきってのファッショニストであるヒョクチェも連れて来たかったんだけど、他に用事ができたみたいで来れないらしい。

その代わり(?)に何故かキュヒョンがついてきた。


…そんなキュヒョンはさっきから女物のコートばかりを薦めてくる。



「そうだなー…右のダッフルがいいかも。ピーコートも可愛いし、俺が着るならそっちなんだけど…やっぱソンミナヒョンにはダッフルのが似合うよ!」

「ほんと?じゃあダッフルにしようかな〜?」

「俺の意見は無視ですか!?ソンミニヒョン…!」

「いや、女性物じゃ入らないし。そもそもキュヒョナの意見求めてないし。」



ドンヘの意見は為になるな〜。



「…にしても珍しいよね。ヒョンがまともな服選ぼうとしてるなんて。」

「心外だな〜。ペンの子からファッションについて色々言われてるの気にしてるんだからね?それに…」

「それに?」

「…空港ファッションでドンヘに怒られないようにしたいなーって♪僕だってほんとはドンヘに褒められたいんだもん。」

「なにそれ!かわいーっ!」


―ギュッ


「魚ヒョン!調子乗りすぎですよ!…あのピンクのふわふわ付いたコート来てくれたら俺は褒めますよ!」

「やだよ〜。あれショートコートだもん。」




「「え?」」

「だからぁ、ショートコートだったら中のトップス見えちゃうじゃん。だから少し長めの探してるんだよ?」

「ヒョンさぁ…コート着たら中の服どうでもいいとか思ってない…?」

「え?違うの?」

「違うに決まってんじゃん!相変わらずファッション嘗めすぎ!今度はヒョクにも怒られるよ!!」

「そんなにダメなの?」

「脱がした時のたのしみが無くなるんで中の服も可愛いの着て下さい!」



…なんだか分からないけど、また怒られちゃった。



「とりあえずダッフルは可愛いから決まり!インナーもてきとーになんないように決めて帰るからな!」

「え、ちょ、ドンヘ…」

「じゃああのワンピースが…」




結局コートやニットやカットソー(女物込み)などを、ドンヘとキュヒョンに買ってもらってしまった。

…なんで二人はここまでしてくれたのだろうか…?

















**************



後日空港にて。



『きゃーっ!今日のソンミニオッパがいつもより可愛い!』

『ミニオッパのダッフル姿超かわい〜!』



「いやぁえるぷも喜んでるね!てかほんとさっすが俺のソンミナヒョン。超可愛いし。」

「やっぱり女物のニットは正解でしたね。…ていうか“俺の”ってなんですか?聞き捨てならないんですけど?」




「おっ、なんかソンミナいつもと違うな。今日のソンミナは兄さんのタイプだぞ!」

「わぁ!ほんと可愛い!どこで買ったんですかソンミナひょぉん♪」

「こないだ買ったのってこれ?ヒョン…なんか、その…可愛くなったね…///」

「ソンミナ〜!!何があったんだ!?恋でもしてるのか!?そんなにトゥギヒョンのことが好きだったのかー!!?」

「ヒョン。明日一緒に教会で愛を誓いませんか?」

「………(汗)」




「…てぼさってしてる間にソンミナヒョンがすげぇアプローチ受けてんだけど!?」

「か、可愛くしすぎましたかね!?」

「そんでもってさ…ヒョンをイメチェンさせたの俺らなのに…」

「明らかに出遅れましたね…」







ソンミンにはいつものファッションが丁度いい、なんて思ったドンヘとキュヒョンなのでした。ちゃんちゃん♪

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