うちはナルト物語
□うちはナルト物語40
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sideナルト
鈴を取れた俺はカカシ先生と一緒に集まった場所に戻った。戻った場所には機嫌が悪そうなサスケに、そんなサスケをオロオロしながら見つめるサクラがいた……なにしてるんだこいつ等……
「やぁ。2人共、速いねぇ……じゃあ……まぁ取りあえず……お前等、アカデミーに戻らなくても良いぞ」
カカシの言葉を聞いた瞬間、サスケは疑い深くサクラは笑みを浮かべている
「じ…じゃあ……!!」
「ああ……お前等、2人……忍者、辞めろ」
優しい笑みを浮かべていたカカシだったが一瞬で笑みが消えた。サクラは突然、言葉に固まってる
「っえ……?」
「お前等、忍者舐めてるのか……?子供だからとかで特別に合格すると思ってるのか」
カカシは冷めた目でサクラを見つめる
「じ…じゃあ、ナルトはどうなんですか!!!」
サクラは他人ごとみたいに見つめてるナルトを指差しながら言う
「ナルトはしっかりと鈴を取ったぞ」
「う…そ……」
「っ……!!クソッタレガアアァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
サスケはナルトが鈴を取ったと聞いた瞬間、目に殺気を宿しホルスターからクナイを取り出してカカシに斬りかかる……がカカシの前に黄色い線が通った。
次の瞬間、地面に横倒れてるサスケと冷めた目でサスケを見下ろすナルトの図になっていた
「餓鬼が……相手との力量を忘れ……感情に任せて襲いやがって……本気で忍者になるつもりなのか……?」
「ちょっ……!!サスケ君に何してるのよ!!馬鹿ナルト!!!それに、あんた偉そうよ!!!!」
「お前……今の状況、分かってんのか?」
ナルトは呆れたような目で騒いでるサクラを見る
「な…なにがよ」
サクラはそんなナルトに戸惑う。アカデミーではサスケの次位の成績で何時もヘラヘラしてる……それがサクラの……いやアカデミー卒業生の大体のナルトのイメージだ
だが今、目前にいるナルトにはヘラヘラした笑みは無くカカシと同じぐらい冷めた目をしたナルトだった
「……例えばだ……俺が敵忍だとすると……」
ナルトは自信のホルスターからクナイを抜きサスケの首筋にソッと置く
「サクラ……自分のクナイを使って……死ね
でないと……今すぐサスケを……殺す」
ナルトは冷徹にそう言い放つ。サクラは終始、戸惑っていた
するとナルトはサスケの首筋からクナイを離しホルスターに収める
「……この様な状況に成ったとき……敵忍は決して情けはかけない……そ
して、例えお前が自害しても敵忍は冷徹に……サスケを殺す」
「「………っ!!!!」」
sideカカシ
こいつ……
今、カカシの目前に自信が担当する下忍3人がいる。その中の2人は、もう1人の下忍……ナルトの殺気を浴びて固まっている
下忍でこんな殺気出すとは……どれだけの修羅場を越えてきたんだ……
ナルトの殺気は上忍であるカカシすら吃驚するものだった
sideナルト
「分かるか……これは、お遊びじゃ無いんだ……命を取られても文句は言えないし人を殺す事もある……お前等はそんな道を歩もうとしてるんだ
たった1つの単独行動で他人を危険に送りこむ……」
「……そうだ……これは遊びじゃないんだ……命を懸けた戦いなど忍にとって珍しくないんだ……」
ナルトの言葉に同意するようにカカシが喋る
「で…でも!!今回の演習とそれが何関係してるって……」
「……カカシ先生が言ってたろ……初任務だと……つまり、これは演習であり任務。内容は簡単だ……先生からどんな術を使ってでも
鈴を取ること……それこそ殺してでも……だが、この任務には別の意味がある……其方が多分……本命だろ」
「別の……意味?」
ナルトの言葉に意味が分からないサクラは問い返す。カカシは、やはり分かっていたか……と目を細めナルトを見つめる
「……チームワーク……相手は上忍……下忍が1人で向かっても……普通、奪えない……だが3人で挑めば奪えるチャンスが生まれる。少なくとも、1人で挑むよりは確実性が上がる」
「で…でも、鈴は3つだけよ……奪えても1人だけアカデミーに……」
ナルトの説明に矛盾を突き出す
「それはそうだ……これは仲間割れを起こすためにわざと2つにしたんだろ」
「だったら」
「だが……忍なら先ずは確実に目的を達成させる方法……その中でも安全な道を取らなければいけない。そのための班なんだから……」
「だったらナルト、あんたも「やったか?」え……?」
ナルトはサクラをジッと見つめ問う
「俺が誘ったら……やったかお前等?……俺の予想だとサクラは俺の話を聞かずサスケを探しサスケは持ちかけた俺を見下し単独行動するだった……違うか?」
「「………………」」