うちはナルト物語
□うちはナルト物語43
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sideナルト
任務続行になったあと数十分ほど歩いた時……川が見えてきた
「タズナ……乗るなら速く乗ってくれ」
小船が一つあり船の主らしき人物は慌ててタズナや俺たちを乗せる
「……悪いな」
「大丈夫だ……これも国のため……俺たちの明日の為なんだからな……」
男は遠い目をしながら語る。さて数分程で川を渡ることが出来た。すぐさま船から降りてまた歩き出す
……もうちょっと先に霧隠れがあるだよなぁ……
ナルトが過去の事を思い出してる間も時は進む。かなり霧が濃くなって来た瞬間……何かが動く気配がした。ナルトがそちらを見ると巨大な鉄……剣が跳んできた
「……っな!!!」
「皆!!伏せろ!!!!」
ナルトとカカシがいち早く気づきサスケは言われた通りに伏せるが、サクラとタズナは訳が分からずキョロキョロしだす
「……ックソ……!!!」
ナルトがタズナとサクラに近づき頭を抑えて無理やり伏せさせる。ドンっと鈍い音がなる
音の先には木に刺さった巨大な剣が横に刺さっていた。剣の身の上から煙が現れてそこから口を隠した男が現れた
「へぇ……これはこれは…霧隠れの上忍、桃地再不斬君じゃないですか……」
カカシ先生はスッと立ち上がり軽口を開くが、そ
の構えに一瞬の隙もない。それより問題なのはサスケとサクラか……
ナルトがチラッと2人を見ると初めて浴びた本物の殺気にビクついていた
「下ってろよ、お前達……こいつはさっきの奴らとは桁が違う。こいつが相手だと……俺もこのままじゃちょっとキツいか……」
カカシはそう言って額宛てに手を伸ばす
写輪眼……先生も本気って事か……まぁ今回は先生に任して……俺は3人の護衛をするか……
「写輪眼のカカシか……悪いがお前に用はない
そこのじじいを渡してもらおうか」
「お前達、卍の陣でタズナさんを守れ……それとナルト……3人を頼むぞ……」
カカシは小声でナルトに言うナルトも小さく頷いた
「再不斬……まずは俺と戦え」
カカシは写輪眼を発動して再不斬を睨みつけた
「……渡す気は…ないようだなだがまぁ……噂の写輪眼を見れるなら幸運だと思っておくか……」
楽しそうに笑みを浮かべる再不斬。それと同時に再不斬の殺気の密度も上がる
「お話はこれくらいでいいか……俺はさっさとそこのじじいを殺らなくちゃなんねぇからよ……」
そう言いながら再不斬は剣から降りる。空中に浮いてるときに剣を引き抜いた
川の上に落ちた再不斬だが川に落ちず川の上に立
っている
「忍法・霧隠れの術……」
元から霧が酷かったのに更に酷くなった
……まぁ……俺の嗅覚はかなり良いから、あまり意味ないな……
「あいつがまず最初に狙うのは俺だろう……だが桃地再不斬、こいつは霧隠れの暗部で無音殺人術の達人として知られた男だ。気がついたらあの世だったなんてことになりかねない……俺も写輪眼を全て上手く使いこなせるわけじゃない
お前たちも気を抜くな!」
【八か所だ】
霧で見えない空間から不気味に声が響く
無音殺人なのに喋ったのは……敵がカカシ先生以外が雑魚だからなのか……自身の力に余程の自信があるのか……
【咽頭・脊柱・頚動脈に鎖骨下動脈・腎臓・心臓……さて、どの急所がいい?くくくく………】
これは……サスケ達にはキツいだろうな……
『なに言っとるんだ……お前が倒してきた者に比べたら安いモンだろ』
『……そう……それに……私とも戦った……』
ま…まぁ、そうなんだが……それは比べる相手が悪くないか?自分で言うのもなんだが……
「サスケ、安心しろ。
お前達は俺が死んでも守ってやる」
カカシの言葉で余裕が無かったサスケが少しだけ余裕が出来た
「俺の仲間は……絶対に殺させやしない」
……やはり……敵は俺達を侮っているな……今のうちに殺せたのに待ってやがる……
『それは、どうかな………』
再不斬はその、でっかい剣で斬りかかる
「終わりだ、カカシ
………何っ!?」
斬られたカカシは水となり地面に落ちる。その様に再不斬は吃驚する……が、そんな暇も彼には無かった
「水分身の術だと……まさか霧隠れの術の時には既にコピーしてたってのか!!!!」
「動くな……これで終わりだ」
カカシは再不斬の首にクナイを当てる
「さっすがカカシ先生っ!!!!私、先生ならやってくれるって信じてたわ!!!」
完全に勝負が決まったと確信したサクラは安易に警戒を解く
「……っ!!サクラ!!警戒を解くな!!先生!!!速く“その”再不斬を斬って避けろ!!!!!」
「ククク……そこの金髪の言うとおりだぜ……」
ビチャッと再不斬の体が水となり消えた
「な…にっ……!!
ック……!!!」
「猿真似如きに俺は倒せねぇよ!!絶対にな!!!!」