うちはナルト物語
□うちはナルト物語46
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sideナルト
「き…木登り…ですか?」
固まっていたサクラだったが正気に戻りカカシに訪ねる
……そうだよね。そういう反応に成るよね普通……
ナルトは木登り修行の方法を知ってるためかサクラの反応に頷いていた
「ああ……まぁ普通の木登りじゃあ無いけどね」
「普通じゃないって、どういう事だ?」
カカシの言葉に興味を持ったのか今まで黙っていたサスケが訪ねる
「ああ。普通の木登りと違うのは……手を使わないんだ」
……先生。そんな事、言っても意味分からないだけだから……ほら、2人とも頭に?マーク浮かんでるじゃん
「うーん……まぁ実際に見せた方か速いな」
カカシはそう言うと印を結んだ。結んだ手を離し松葉杖(写輪眼の使いすぎで動けないため)をついて木に近づく、カカシはそのまま垂直に歩く。数秒で上まで歩き木の枝に逆さまで止まる。そんな姿にサスケ達は目を見開く
「とまぁ、こんな感じだ。チャクラを足の裏に集めて木の幹に吸着させる。チャクラは上手く使えばこんな事も出来る」
カカシは生徒に教えるように優しく笑顔で言った
「ちょっと待って!!木登りを覚えてなんで強く成れるのよ!!」
「まぁ落ち着け。ここか
らが本番なんだ」
カカシはサクラを宥めると再び説明に入った
「この修行の目的は2つある。まず第1に……チャクラの調節(コントロール)を身につける事だ。必要なチャクラの分だけで使える様にする。さっきも言ったが3で使える術を5も使ってたら燃費が悪いからな。これさえマスターしたら、大抵の術だったらマスター出来る。逆を言えば、これをマスターしなければ使える術も使えないわけだ」
カカシは一本、指を立てて説明すると2本目の指を立てた
「第2の目的は足の裏に集めたチャクラを維持する特続力(スタミナ)を身につけるためだ。チャクラを調節(コントロール)出来ても維持できできなければ意味がない。特に忍は戦うとき一々、止まってられず動きながら術を使うときがある。そのため、木に登りながらチャクラのノウハウを習得する修行をするってわけだ。……まぁ俺がゴチャゴチャ言った所でどうなる訳でもないし……」
カカシはポケットからクナイを3本、取り出して指と指の間に3本とも構える
「体で覚えて貰うしか無いんだ」
そして3本のクナイをナルト達に投げた。クナイはナルト達の目前に1本づつ刺さった
「今、自分に登れる高さの所に目印として、その
クナイで傷をつけろ。そして次は前の時よりも高く……次はまた高くとしていく。お前等はいきなり歩くなんて出来ないだろうから走って勢いにのりだんだん慣らしていく……いいな?」
カカシの問いかけにそれぞれクナイを持ち頷く
「……では開始だ」
はぁ……
サスケとサクラが走っていっている中、ナルトだけは憂鬱そうに歩いていた
なんで……またこの修行してるんだろ……
ナルトは既に木登り……所か水面歩行の行すら終わらせている。ナルトはため息を吐き歩きながら足にチャクラを集めゆっくりと木を垂直に登っていく。そんな姿にカカシと同じ所まで登ったサクラや、まだ全然登れてないサスケ……それにカカシまでも目を見開いた。ナルトの歩むスピードはゆっくりだが、いつの間にかカカシの高さを越えて木の天辺まで登った
はぁ……風が気持ちいいなぁ……
ナルトは先ほどまでの憂鬱感は無くなり気持ちよさそうに風を浴びる。下ではハッとしたカカシがサスケに何か言っているが今のナルトには聞こえなかった。数分後、漸く木の上から降りてきたナルトにカカシが話しかける
「優秀だとは思っていたが此処までとはな……恐れ入るよ、お前には……とりあえず木登り修行は、お前にはいらなそうだからタズナさん家で待機していてくれ……あぁタズナさんの護衛にはサクラを付かしたから大丈夫だ。俺はサスケの修行に付き合うから」
カカシはそう言った後、今だ木登り修行をしているサスケに近づく
「……先生、返事聞かずに行ったな」
『全く……これだから大人は……』
『……クラマ……大人が皆、そうじゃない……』
ナルトの中にいる人(獣?)達の中でカカシの好感度が少し下がったとか……そもそも好感を持っていないとか……そんな2人(匹?)の言葉を無視してナルトは空を見上げ……
はぁ……今日、良い天気…だなぁ……ふぁ
欠伸をしていた