うちはナルト物語

□うちはナルト物語47
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sideナルト

ああ……暇だぁ

『ナルトよ……する事がないからとグータレテいて良いのか?』

む……?むぅ、たしかにそうだな。でもさぁ何するんだ?術開発するにも事故ったらヤバいから無理だし木登り修行もあまり意味を成さないし……

『……手伝い…とか』

……うん、それにしよう

零華の言葉を聞いて数秒考えたあと決断する

「ツナミさん(イナリの母親)何か手伝う事ってないか?」

「え……?突然、どうしたの?」

ナルトは殆どタズナの家に居るため自然とツナミと仲良く成っているためかなりフランクだ

「あぁ、いや何もする事無いから…な」

「ああ、そういう事ね。なら薬草摘んできてくれるかしら?」

ツナミはナルトが暇なのが分かったのか笑顔になりナルトに頼み事をした

「ああ、お安い御用だ」
ナルトは自信満々に言って家を出る。ナルトの自信は当たり前のもので本で薬草を学んだし実際に摘んだ事も使った事もある

さて…と。近くに寄ったしカカシ先生達の様子、見ていこうか……

ナルトは薬草が摘める所が木登り修行の近くだと分かり薬草摘みのついでに様子を見に行った

「……へぇ。かなり進んでるな」

ナルトの言葉通りサスケはかなり進歩していた。


ゆっくり歩きながらで中間位まで行ったところで落ちるが初日と違い助走の勢いも入らずにあそこまで出来るようになったんだ

『うむ、ナルトに比べたらアレだが……中々、見込みのある小僧だ』

『比べる相手が……悪い』

クラマは少しだけサスケの評価を高めるが、ナルトと天秤にかけたクラマにかけた相手が悪いと突っ込む零華。

「ん……?どうしたんだ?ナルト」

ナルトに気づいたカカシが話しかけるためサスケから離れてナルトに近づく

「ん…いや、暇だったからな。手伝いで薬草摘みに来たんだが、丁度近くに木登り修行の場所があったから様子を見に来たんだ」

いつの間にか敬語ではなくなったナルト。少なからず信頼した様だ

「ほぅ、なんだ?ツナミさんに惚れたか?」

「……先生。俺、まだ12歳ですよ?」

「そういえばそうだったな」

ナルトの雰囲気のせいか大人びた性格のせいか12歳というのを忘れていたカカシは髪をかきながらナルトの呆れ眼から眼を背けた

「はぁ……まぁ良いや。それじゃ俺は薬草を摘みに行ってきます」

ナルトは、そう言ってカカシに背を向け歩き出す。カカシもそれを見送ったあと、もう1人部下である、うちはサスケの元に歩いていった





さて…と、こんなもんなかな?

ナルト背にはそれなりの量の薬草があった。満足したナルトの耳にガサガサと歩く音が聞こえた。足音のする方を無言でジッと見つめる。足音は徐々に近づいてきて、1つの影が出てきた。あと数秒で誰かが現れる、ナルトは念のため警戒をしている、そして……1人の女性が現れた

「へぇ……あなたも薬草を……」

初めは警戒していたが話していくうちに意気投合してかなり仲良くなった

「ナルト君って忍者なんでしょ?ってことは強いの……?」

話してる最中に額宛の事を聞かれたため、どっちみち分かるだろうと思い自分が忍者なのを教えた
「ん?まぁね。そこそこ自信はあるよ」

「へぇ……凄いなぁ、私も強くなりたいなぁ……」

女性は青い青い空を見上げながら呟く。ナルトは何となく……本当に何となく1つ質問をした

「ねぇ、あなたに大切な人は居ますか?」

side謎の女性

私が薬草を摘みに来たとき既に先客がいた。太陽の様に綺麗な金髪で空の様に包み込むような……でも海の様に深い青い眼
をした少年。その少年を見て一瞬、動きが止まったが、どうにか正気を保って少年と話す。少年……ナルト君とは話があった。何故かは分からないけど……すらすら話せた。そして私は……忍者である彼に質問をした

「ナルト君って忍者なんでしょ?ってことは強いの……?」

私は……弱い。確かに特殊な術を持ってるし修行なんてモノもちゃんとしている……けど、それでも私は弱い……心がとてつもなく弱い

「ん?まぁね。そこそこ自信はあるよ」

「へぇ……凄いなぁ、私も強くなりたいなぁ……」

ナルト君の答えは、強いとも弱いでも無かった。でも、その答えを言った彼は間違いなく強い、あの質問に強いと答える者は自身の力に慢心がある逆に弱いって答える者は努力をしない。全員が全員、そうではないが殆どの確率で当てはまる。だから彼は強いんだ……体も技術も……そして、心も……私は空を見上げる誤魔化す様に自身の弱さに眼を背けるように……するとナルト君から質問される

「ねぇ、あなたに大切な人は居ますか?」

私はナルト君の方をみる、そこには先程まで見ていた空の様で海の様な青い眼が私をジッと見つめていた。ナルト君の問いに……私は第一にあの人を浮かべた……私の恩人で大切な……父親の様な人、きっとあの人は私を娘なんて思ってないだろう……血なんてモノも繋がっていない、でも……それでも、あの人は私の大切な父親……だから私はナルト君をジッと見つめて答える
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