うちはナルト物語

□うちはナルト物語49
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sideナルト

「では、行ってきます」


「じゃ超行ってくる」

イナリと喧嘩(?)した次の日……修行も一段落してカカシ先生も体が治ったのでタズナさんの護衛に着いた。森の中を数十分、歩いてると異臭……血の匂いがした。気になったのでカカシ先生達を止めて見にきたら刀で斬られた猪がいた

「……っ!!
先生!!俺、一端戻ります!!!」

「……ああ、ナルトそっちは任せたぞ」

ナルトの後からカカシ(タズナとサスケ、サクラはカカシが先に行かせた)が来た。ナルトは慌てたようにに言うと数秒、考えたカカシが返事をした

「じゃあ後で追います!!」

「ああ」

ナルトがそう言ってカカシは3人をナルトは来た道を走った

sideイナリ

トイレで手洗いをしていたイナリだったが、突然ガシャンっと何かが割れる音と母親……ツナミの叫び声が聞こえた。イナリは慌ててドアを開け母親がいる台所(?)に向かった

「母ちゃん!!」

「なんだぁ?ガキィ」

日本刀を持った如何にもガラが悪い2人組がツナミの前に立っていた

「出てきちゃ駄目!!速く逃げなさい!!!」

ツナミは慌てたようにイナリに叫ぶ

「こいつもつれてくかぁ?」

「いや……人質は1人いればいい」

人質……!!


男達、2人はイナリを見ながら話していた。男達の人質って言葉にイナリは怯えた様に見る

「ククク……じゃあ……殺すかぁ?」

1人の男が日本刀を抜き出す。それを見たイナリは更にビビりササッと顔だけ出して隠れる

「待ちなさい!!」

イナリに近づこうとするとツナミが大声を出して男達を止める

「その子に手を出したら……舌を噛みきって死にます。人質が……欲しいのでしょ?」

一種の脅し……その言葉に刀を抜き出していた男が完全に止まる

「ふん……母ちゃんに感謝するんだな、坊主」

「あ〜……な〜んか斬り足りねぇなぁ」

「いい加減にしろ……さっき散々、試し斬りしただろ……そんな事より…ほら、連れて行くぞ」

「ッチ……仕方ねぇ」

男はそう言って刀を鞘に直した。男達はツナミをロープを巻く

母ちゃんっ……ごめん、ごめんよ……僕は餓鬼で弱いから母ちゃんは守れないよ。それに、死にたく無いんだ……僕、怖いんだ。

イナリは隠れながらポタポタと涙を流していた。そんな時ナルトの言葉が脳内に浮かんだ

『それで……悲劇の主人公のつもりか……?ふざけるなよ』

その瞬間、ナルトの言葉を思い出し俯いていた顔を少しだけ上に上げた

『テメェだけが苦しい訳
じゃねぇんだ』

『あいつにはさ……泣いている暇もないんだと、思うんだ』

『そんなに悲劇の主人公になりてぇなら……一生、泣いてろ』

「…………………」

『だから……あいつは本当の強さを知っている。君のお父さんの様に』

その時、イナリの脳内に父の……誰よりも憧れていた父、カイザの言葉が聞こえた

『良いか、イナリ。本当に大切なものは……例え命を失うようなことがあったって、この2本の両腕で守り通すんだ!!』

ゴシゴシと涙を右腕でふく

みんな……すごいよなぁ。カッコいいよなぁ

イナリの脳内にカカシやサスケ、サクラ、命掛けで橋を作るタズナに自身を命掛けで守ってくれてる母親が浮かんできた
みんな……強いよなぁ
その中でも自身に強さを教えてくれたカイザとナルトの顔が浮かんだ。その瞬間、グッと拳を作り立ち上がる

僕も……僕も強くなれるかな!!父ちゃん!!!

『ああ…成れるとも……俺の息子なら……』

その時、イナリの耳にはしっかりと聞こえた……例え血が繋がって無くとも自分の立派で誇れる……父親の声が……




「ククク……あんたの綺麗な肌見てると斬りたく成るねぇ」

「馬鹿なこと言ってないで速く歩け」

完全に逃げられないようにロープで縛り付けたツナミさんを連れる男達

「待てっ!!!」

そんな男達に1人の少年が大声で呼び止める

「あん?」

「ん……?」

「え…?」

その声に3人が、止まり声がした方……背後を振り返る

「イナリ!!」

「なんだぁ……さっきの餓鬼じゃねぇか」

僕だって……!!


イナリは震える体を我慢して口を開く

「かっ…母ちゃんから…離れろーーーー!!!」

そこには、もうただビビってるだけの子供は居ない……1人の勇敢な男が立っていた

「ったく……せっかく見逃したのになぁ」

「斬るぞ……」

「おぅ」

2人の男は同時に刀に手をかける

「イナリ!!!」

「「っ!!!」

イナリ目掛けて走ろうとする男達の足元にザッザッとクナイが(地面に)刺さる

「良く……頑張ったな」

イナリの横に金色の線が通った。イナリがゆっくりそちらを見ると自身の頭を撫でながら優しい笑みを浮かべる……

「後は任せろ」

英雄(ヒーロー)がいた。

sideナルト

飛雷神の術のマークをつけてなかったからかなりかかったが……どうにか間にあったようだ

「餓鬼が1人来たくらいで調子に乗るんじゃねぇぞ!!それになぁ、こっちには人質がいるんだよ!!!!」

男達はナルトを睨みつけながら刀を抜きツナミに向ける。

「殺されたくなければ大人しくしてやがれ!!!」

「っ!!ナルト君!!!私の事は良いから……イナリを……っ!!!!」

ナルトは顔を俯かせた。

「そうだ!!それで「……いいのか?」あん?」

ナルトは男の言葉を聞かずツナミに問う
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