うちはナルト物語
□うちはナルト物語50
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sideナルト
はぁ……失敗したなぁ。なんでカカシ先生に飛雷神の印が入ったクナイ渡さなかったんだろ。瞬神音使ったらカカシ先生達のチャクラを感じられなくなるし……あらかじめ橋の場所、聞いとくべきだったな。
……ん?霧が……それに、このチャクラ
ナルトが走っていると霧が現れ少しずつ濃くなっていってる
そうか、再不斬が来たのか……これは、急がないといけないな……
ナルトは足にチャクラを纏い走るスピードを上げた。そのためか直ぐに橋に着いた。橋にはタズナを守るようにサクラが立ちカカシと再不斬が対峙していて赤色の氷の中にサスケがいた
あれは……氷遁?ってことは……白と同じ、これはサスケにはキツい……ん?サスケのあの眼は……ッフ、あれなら大丈夫かな?なら俺は……
ナルトはサスケの眼を見て再不斬とカカシの方に目を向けた
sideサスケ
「ック……!!」
「君では私のスピードは見えないよっ!!」
クソがっ……!!全く攻撃が見えねぇ!!
「火遁「遅いわよ!!!」ック……!!」
印を結ぼうとするが赤い氷から現れた緋鞠の攻撃によって結べない
どうする、どうする、どうする、どうする、どうする、どうする、どうする!!!!!考えろ、考
えろ、考えろ、考えろ、考えろ、考えろ!!!!!!
「あなたでは私には勝てない!!!!」
『お前では俺には勝てない』
っ……!!!
「?(諦めた……?)」
突然、動きが止まったサスケを不思議そうに見つめる
俺が…負ける?ふざけるなよ……こんな所で負けるわけにはいかねえんだ……あいつは、もっと強い……こんな所で立ち止まる訳には……
「いかねぇんだ!!!!」
「っ!!(なんて……気迫だっ!!!!)」
緋鞠は再び千本を構うて圧倒的なスピードでサスケを攻撃する。サスケも腕をクロスして防御する
落ち着け、集中しろ……そして、見切れ!!!!
その瞬間、サスケの眼に2つの勾玉が浮かび上がった
「(っ!!見えた!!!!)」
今まで防御しか出来なかった攻撃を避けた
「っな!!(完全に……見切られたっ!!!)」
「こっからが本当の戦いだ……来いよ、ペテン師野郎」
余裕の笑みを浮かべて右手をクイッとして挑発する
sideナルト
「これで……終いだ!!カカシっ!!!」
「しまっ………!!」
再不斬の首切り包丁がカカシの背後目掛けて振られる……が、キィーンっという金属音が成る。そこには両眼に3つの勾玉が浮かび上がったナルト
が再不斬の首切り包丁をクナイで止めていた。ナルトは右足で再不斬の腹、目掛けて蹴り飛ばした
「先生、油断大敵……ですよ」
「すまない……ナルト」
ナルトは不適な笑みを浮かべてカカシに言うとカカシは冷や汗を流しながら言う
「とりあえずサスケの方は大丈夫そうなので、助太刀に来ました」
「いや……俺の方はいいからサスケの方に……」
「駄目ですね……」
「……何故だ?」
ナルトの言葉にカカシが割り込むがカカシの言葉を完全否定する。カカシは眼を細め理由を聞く
「あの術はスピード重視の術……しかも範囲を狭くするってのもあります。あの中に入るのは自殺行動……しかも2人も入ると、ただ的が増えたに変わりなく、あちらが有利に成ってしまう。それに不完全とはいえサスケは写輪眼を開眼してましたから、どうにかスピードに着いていけるでしょう。それに比べて此方は再不斬が相手に病み上がりのカカシ先生。しかも体質的に合わない写輪眼を使ってる状態……どちらを助けるかは一目瞭然です」
ナルトの説明に何もいえなくなったカカシ。そんなカカシを満足そうに見つめていたナルトだった
が数秒で気を引き締めクナイを構える。
「さて、と……悪いな。待たせて……」
「別に構いやしねぇよ……テメェ等の寿命を少し遅らせただけの話だ!!!!」
再不斬はそう言うとナルト目掛けて走り出した
「先生はとりあえずチャクラを回復して下さい!!!」
ナルトも此方に向かってくる再不斬に走っていく。キィーンっと金属が鳴り響きナルトと再不斬の攻防が続く。流石にクナイで忍七刀の首切り包丁は止められないのかパキンッと壊れるがナルトは慌てず後ろに下がる
「……流石に並みのクナイでは無理か……なら!!!」
ナルトは新しいクナイを取り出して左手で印を結ぶ
「緋鞠と同じ……片手印だと……っ!!」
再不斬は吃驚した眼でナルトを見つめる。その間にナルトの印が結び終わった
「剣術・緋緋色金の術!!!!」
赤黒いチャクラがクナイに纏わりついた。赤黒いチャクラは形態が変わり刀の様に成った
「最近、漸く習得した術でね……かなり難しい上に欠点まであるからな……悪いが直ぐに終わらさせて貰う!!!」
クナイ(刀?)を構えて再び再不斬、目掛けて走り出した。再不斬も正気に戻ったのかこちらに向かってきたナルトのクナイ(刀?)を首切り包丁で防ぐ。ナルトの攻撃を再不斬が防御したり交わしたりしながら攻撃しようとするがナルトは怒涛の攻撃が再不斬の攻撃を許さない。