短編/シリーズ

□全ては
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「三郎」

「なぁに、名前?」




俺の腰に張り付いている三郎に、声をかけると、三郎は嬉しそうな表情で俺を見上げる。

以前の三郎だったら考えられない事だ。



「少し、離れてくれないか?」



そう言うと、先ほどの表情はどこへやら、三郎の顔が絶望の表情に変わる。



「名前、私のことが嫌いになったのか?」


「…」



三郎の問いに、俺は首を振ることもなく無言で返す。


「嫌だ、嫌だ嫌だ、嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌!!!名前に嫌われたくない!!嫌だ嫌!!!名前名前名前名前名前名前名前名前名前名前名前名前名前名前名前名前!!!嫌わないで!!…嫌わないでよ…!!」



狂ったように叫ぶ三郎。

俺に嫌われることを一番に恐れる。

三郎は俺に依存しているのだ。

天女サマの所為で………否、"おかげ"で。



「馬鹿、嫌うわけ無いだろ?俺は三郎が大好きで愛してるんだから」

「ほん、と…?」



天女サマによって雷蔵を無くした三郎。

そんな三郎を俺が慰めた。

俺が愛した。

俺が狂わせた。

狂った三郎は、俺の言葉に一喜一憂する。

三郎は俺に縋って生きている。


あぁ、愛おしい。



「本当だ」


「うれし、い」



俺は三郎を抱きしめる。

三郎もまた、それに応えるように俺の背に腕を回す。




俺は三郎を愛している。


あの四人よりも天女サマよりも…


だから…だからね、三郎…





「俺はもうお前を離さないよ…一生離さない……俺のだぁいすきな三郎…」




全てはんだ愛情なのです


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お互いが依存し合っていて病んでいるという。

……ところで、これってヤンデレなのだろうか…(ーー;)

…気にしないでおこう←


とりあえず、ご閲覧ありがとうございましたm(_ _)m


光夜
 

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