短編/シリーズ
□両片想いに終止符を
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私はザックスが好きだ。
無茶をしようとするとこも、高みを目指したがつとこも…おちゃらけているようで、実は結構真面目なところも…昔から大好きだった。
だから、私はタークスになったんだ。
ザックスをサポートするために…。
"ザックスがソルジャー1stになったらしい。"
そう聞いたのは、タークスの仕事で出張から帰ってきた日の翌日だった。
そして、それと同時にアンジールがいなくなったことも聞いた。
ザックスに彼女がいるかもしれないということも…
「ザックス」
「ん?あ名前!!帰ってきたんだな」
神羅カンパニーの中でザックスを見つけた私は、ザックスに駆け寄った。
ザックスの髪は、以前と違い、前髪が一房出ているだけになっていた。
「…髪型、変えたんだな」
「え?あぁ、1stになったし…それに、このままじゃダメだって…思ったから、さ」
「…へぇ」
ザックスは詳しくは語らなかった。
本当は、彼女のことが気になったが、ついに言い出すことはなかった。
そんな臆病な自分が嫌になって、ザックスとはそこですぐに別れた。