短編/シリーズ
□大好きです、愛しています
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この世界に来て、帽子屋に滞在…と言うか住むようになってかなり経った。
初めは、銃弾が飛び交うことが日常なこの世界に驚きが隠せなかったが……今では随分と溶け込み、多少のことでは驚かなくなった。
「ディー、ダム、暑い」
俺は、自身にへばりついている双子の服の裾をチョンと引っ張って言った。
彼等は帽子屋屋敷の門番。
2人は俺専用にあてがわれた元客室にノック無しで入ると、いきなり2人で俺に抱きついて来て今にいたる。
「お兄さんは僕等が嫌い!?」
「僕等は大好きなのに…」
「…そうじゃなくて…」
彼等は嫌いじゃない。
むしろ好きだ。
だが、俺は暑い。
流石に大人化した2人に抱きつかれれば暑い。
かなり暑いのだ。
「そうじゃなくて、暑いんだよ…せめて子供の方にしてくれ…」
そう言うと、双子はすぐに子供に戻った。
「これで良い?」
「お兄さんは子供の僕等が好きなんだね!」
そう言って笑う双子たちにため息を殺して笑う。
「ディーとダムならどっちでも好きだよ」
「「へ?」」
双子があっけにとられている隙に、両腕に閉じ込める。
そして囁いた。
大好きです愛しています
――――
とりあえずごめんなさい!
クロアリって好きなんだけど纏めにくい…!!!
双子がわからなくなってきてしまった…orz
こんな出来でも楽しんで読んでいただければ幸いです!
ご閲覧ありがとうございました!!
光夜