短編/シリーズ
□変態ですが何か?
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光に輝く銀色の髪に、緑のクーフィーヤをかぶり、鼻の頭のそばかすが特徴的な男…ジャーファル。
僕の愛して止まないシンドリアの政務官だ。
「ほんと、ジャーファルは格好いーよね!」
俺は、休憩中のジャーファルを見ながら笑って言った。
これは日常茶飯なことだから、ジャーファルは“そうですか”と流してお茶を啜っている。
いつもは、俺がジャーファルを褒め、ジャーファルが流すというやり取りが何回か繰り返され終わるのだが、今日は違った。
「…名前、貴方は私の何処が好きなんですか…理解出来ないのですが」
いつもと違うジャーファルの反応に、目を瞬かせる。
「え?……ジャーファルの好きなとこ?」
「無い、なんてことは無いですよね?」
「違う違う!逆にありすぎて困っちゃう!」
目を細めて訪ねてくるジャーファルに慌てて否定する。
「たとえば?」
ジャーファルが首を傾げて聞く。
その仕草とかも好きだな…とか思いながら、俺は口を開いた。
「そうだな……まずはその銀髪、太陽にも月にも栄(ハ)えるし、サラサラだし。
鼻の頭にあるそばかすもチャーミングで可愛いし、俺を映すその目も好きだな。
あとは服から覗く白い首筋とか手首や足首…あ、クーフィーヤから時々見えるうなじなんかも大好き。しかも抱きつくとめっっちゃいい匂いするし。
あとは…」
「…もういいです」
一息でジャーファルの良いとこを挙げていくと、ジャーファルは顔を青くして俺の口を手で塞いだ。
「えー…」
ふてくされて頬を膨らませると、ジャーファルに頭を軽く叩かれた。
「貴方は変態ですか…そのような“良いところ”はひきます…」
ジャーファルが自身の頭に手をあてて、深い溜め息をついた。
変態ですが何
か?
《おまけ(会話文)》
名前(あ、まだある!!)
ジャ(もういいですって…)
名前(凄く冷たそうに見えて実は凄く優しくて面倒見の良いとこ!)
ジャ(………)
名前(ジャーファル?)
ジャ(仕事して来ます)
名前(へ?ちょ…)
ジャ((あれは反則でしょう…//))
名前((気分悪くさせたかな…))
−−−
きっとこの後、名前君はジャーファルに甘やかされるw
ご閲覧ありがとうございました!
光夜