短編/シリーズ

□変態ですが何か?
1ページ/1ページ


光に輝く銀色の髪に、緑のクーフィーヤをかぶり、鼻の頭のそばかすが特徴的な男…ジャーファル。


僕の愛して止まないシンドリアの政務官だ。




「ほんと、ジャーファルは格好いーよね!」



俺は、休憩中のジャーファルを見ながら笑って言った。

これは日常茶飯なことだから、ジャーファルは“そうですか”と流してお茶を啜っている。

いつもは、俺がジャーファルを褒め、ジャーファルが流すというやり取りが何回か繰り返され終わるのだが、今日は違った。



「…名前、貴方は私の何処が好きなんですか…理解出来ないのですが」



いつもと違うジャーファルの反応に、目を瞬かせる。




「え?……ジャーファルの好きなとこ?」


「無い、なんてことは無いですよね?」


「違う違う!逆にありすぎて困っちゃう!」



目を細めて訪ねてくるジャーファルに慌てて否定する。



「たとえば?」



ジャーファルが首を傾げて聞く。

その仕草とかも好きだな…とか思いながら、俺は口を開いた。



「そうだな……まずはその銀髪、太陽にも月にも栄(ハ)えるし、サラサラだし。
鼻の頭にあるそばかすもチャーミングで可愛いし、俺を映すその目も好きだな。
あとは服から覗く白い首筋とか手首や足首…あ、クーフィーヤから時々見えるうなじなんかも大好き。しかも抱きつくとめっっちゃいい匂いするし。
あとは…」


「…もういいです」



一息でジャーファルの良いとこを挙げていくと、ジャーファルは顔を青くして俺の口を手で塞いだ。



「えー…」


ふてくされて頬を膨らませると、ジャーファルに頭を軽く叩かれた。



「貴方は変態ですか…そのような“良いところ”はひきます…」



ジャーファルが自身の頭に手をあてて、深い溜め息をついた。



変態
ですが
か?


《おまけ(会話文)》


名前(あ、まだある!!)
ジャ(もういいですって…) 
名前(凄く冷たそうに見えて実は凄く優しくて面倒見の良いとこ!)
ジャ(………)
名前(ジャーファル?)
ジャ(仕事して来ます)
名前(へ?ちょ…)

ジャ((あれは反則でしょう…//))
名前((気分悪くさせたかな…))



−−−
きっとこの後、名前君はジャーファルに甘やかされるw

ご閲覧ありがとうございました!

光夜
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ