小説

□可愛さは罪
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神楽ちゃんが何故瓶底眼鏡をかけているか考えてみた


3z。まだ神楽が高校に入る直前の話

高校に入る前から2人は知り合っています

家が近所



***



ドタドタ走る足音が聞こえてくる
ああ…またあいつか


「銀ちゃん、銀ちゃん、銀ちゃあん!」

案の定あいつこと神楽はチャイムも押さずに俺んちに駆け込んで来た


まぁいつものことだが


「んだ、うっせーな。何だよ」


今年晴れて高校に受かった神楽は俺のいる銀魂高校に入学するらしい



「見て見て!銀魂高校の制服着ちゃったアル!」

予想以上にセーラー服が似合う神楽に写メって待ち受けにしてもよろしいかと聞きたくなる


あー可愛い。そのままセーラー服プレイとかそそるわ、マジで


「おー…馬子にも衣装だな…」


あえて、俺は本心は出さない
なんてたって俺は恥ずかしいのは御免だから


「でしょ!可愛いアル」


言ってねーよ
まぁ、心の中では言いまくってるけど

「まぁ、そこはスルーするとしてだな。しかし神楽アレだな、うん。アレだ」


「アレって何アル?」

可愛らしく小首を傾げる神楽

セーラー服+きょとん顔+神楽

鼻血ものである


「神楽っていかにも馬鹿面じゃん?だから馬鹿にされていじめとかあわないか不安なんだよ。…しかし、銀さんは神楽ちゃんを賢そうに見えるアイテムを発見したのです」


皆さん。おわかりの通り嘘です。
確かに神楽は馬鹿面だが可愛いんで、大丈夫ですっ。

でも、可愛すぎて他の女子からひがまれるのも可哀想だしぃ?


神楽に虫(男共)がたかるのも嫌だしぃ?


だが、どちらにしても神楽に手を出した奴は俺がそいつらをフルボッコしますけど


「え!まじでか」

純度100%な顔でこっちを見るな

罪悪感半端ねぇんですけど


「おう。タラタラッタター瓶底眼鏡ー。これさえあればどんな馬鹿そうな奴でも、かければあら不思議天才に見えてしまうという優れものだー」

そうダミ声で言う俺に


「うわー!凄いアル!流石ぱちえもんネ」

あーもー可愛いなコノヤロー
食べちゃいたい。いや、まぁそーゆー意味なんですけどぉ


「どうアルカ銀ちゃん?賢そうに見えるアル?」


っしゃあ
これで神楽の可愛いくりくりの蒼いビー玉みてーな目は封じられた


「おおっ!すげぇなぁ。東大言ってそうだわ。しかも、俺も3zの時だけは眼鏡だからオソロだぞオソロ」


「マジアルカ!キャッホォォ!」

素直なお前を騙してると心が痛いわ俺


「あとな、ぱちえもんサービスで、赤ジャージと、カボパンやるよ。制服だけじゃ寒いとき赤ジャージを上から羽織り、スカートの下にはくと、温かい上にオシャレだ」


むしろオシャレというのは逆だが
神楽の生足を見られない為に


大体さっきからスカートがヒラヒラ動いちまってパンツが見えそうで見えないぃぃぃぃ!あ、今見えそうだった。ちくしょうあとちょっとだったのに


このもどかしい気持ちは俺だけが知っているだけでいい



「凄いネ!一石二鳥とはこのことアル」

みじんとも疑わない神楽に将来が心配になってきた

自分で言うのもアレだが俺みたいな薄汚れた大人達に騙されたら駄目だぞ自分で言うのもアレだけどー



「あと、カボパンも最先端のオシャレだ。いつまでもブルマ何かだせーよ。」

他の野郎共が、神楽のブルマ姿なんぞ見たら吐血ものだろう。


だから、そんな大惨事にならないようにしてやってる俺って優すぃなマジで


まー後で、個人的に神楽のブルマ姿を拝まして貰うつもりだが…


え?卑怯だって?
ふっ。言ってろよ
負け犬の遠吠えにしか聞こえないぜ?



「オシャレアルカ!分かったアル!私は常に銀魂高校の最先端を行く人間になるネ」


「おー頑張れよー。」


その時の俺の顔はどす黒い笑みに満たされていたといいます
 

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