たんぺん 〜マリー〜
□・・・私じゃだめなの?
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『はぁー・・・、セトかっこいー…』
私がそういうと、マリーは造花の作業を止めてこっちを向いた。
マリー「・・・アヤノはセトが、好きなの?」
不安げな、悲しげな眼で私を見た。
『えっとー(相棒として)好きだよ。』
マリー「・・・そう、なんだ。」
と、だけ言って再び造花の作業を始めた。
『あ、マリー私もそれやろっか・・・って、どうしたの?! お腹痛い?! キサラギ呼ぼうか?!』
マリーは泣いていた。
思いつくだけ質問してみるが、首を横に振るだけ。
『マリー・・・、泣いてるだけだと、分からないよ?』
そういうと、マリーはバッと顔を上げた。
マリー「だってぇ・・・、ヒック・・、アヤノがぁっ・・・せ、セトのことがぁっ・・・、好きだって・・・っ、言うからぁっ・・・」
『一回落ち着こう?』
背中をリズムを保ちながらポンポンと叩く。
『落ち着いた?』
マリー「・・・うん。」
『で、どうしたの?』
マリー「・・・アヤノが、セトのことを好きって言ったから・・・・、私といつか離れていくのかなって思って・・・・。」
『・・・マリー・・・(キュン)』
マリー「・・・セトの・・・、代わりに・・・私じゃ、だめかな・・・?」
『ああっ! もう、マリー大好きっ! 愛してるッ!』
マリー「愛してる・・・って・・・・」
『真っ赤な顔のマリーも好きッ!』