Erzahlung
□BLEACH
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それは高2の時の出来事
「お兄ちゃん!!」
「あ?どうした遊子」
「明日バレンタインなのに何で日番谷さんにチョコ買ってないの?」
「えっ!?あ〜…」
やばい...すっかり忘れてた
「遊子、一兄がそう言ったのに鈍いのは今に始まった事じゃないでしょ」
「夏梨ちゃん…流石にそれは言い過ぎじゃ…(汗)」
「どうせなら作っちゃえば?遊子が多目に買った材料が余ってたよ」
「お前俺の料理壊滅的なレベルだっての知ってて言ってんのか?」
どうせ家庭科は2だよ(泣)
「それは大丈夫だよ、私が教えるから…ねっ?」
「わ、解ったっての」
それから何とか溶かして(チョコ入れた鍋を直接火にかけようとしたら怒られた)型に入れて冷蔵庫に入れて固めた
「で、出来た〜…」
「良かったねお兄ちゃん♪」
「へー、一兄もやれば出来るじゃん」
形は歪だが何とか形になった
「ああ、サンキューな遊子、夏梨」
「いーっていーって」
「日番谷さんきっと喜んでくれるよ」
「だといいけどな」
────……‥
「つってもなぁ…」
登校中に昨日作ったチョコとにらめっこしてみる
藍染の件で霊圧の全てを失ってから死神や虚どころか整すら視えないのにどうやって逢
「よォ、久し振りだな一護」
いやいやナイナイ、疲れてんのか?幻聴が聴k
「この期に及んで現実逃避とは随分余裕だな、襲うぞ」
「…お前義骸に入って何してんだよ?」
「久々に休暇が出来たからな、現世の偵察がてら買い物だ」
「へぇ...」
なんつータイミングで…
よく見れば片手にビニール袋をぶら下げていた
「まぁそれらはあくまでついでだ、本当の目的は…解ってんだろ?」
「……っ!!」
やっぱこいつには敵わねぇわ
「あ、味は保証しねーからな」
「ほう、手作りか…そりゃあ楽しみだな」
「っだー!!」
悔しいから冬獅朗の顔に投げ付けて渡したがあっさりとキャッチされた
「相変わらず可愛い照れ隠しだな」
「う、うっせぇ!!」
「それはそうと、もうそろそろ行かないと学校遅刻するぜ」
「へっ?Σうわああぁぁぁ!!」
時計を見れば8時23分と表示されていた為そのまま全力疾走で学校まで走った
「一月後、楽しみにしてろよ一護…」
冬獅朗がクスリと笑いながら俺の渡したチョコに唇を寄せそう呟いていた事を俺は知らない
END
ホワイトデーに何があったのかは皆様の御想像にお任せします←待て
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