Erzahlung

□黒執事
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「それではお休みなさい坊っちゃん」

パタン





コッ… コッ…

「さて…」

コッ……

「そろそろ姿を表したら如何ですか?クロード・フォースタス」

その名を呼べば暗闇からその悪魔が姿を表す

「バレましたか」

「気配を駄々漏れにしていたのによく言いますね、それで本日は主が寝た非常識な時間に如何様でしょうか?」

数歩私に近付いたクロードを睨み付ける

「貴方のような御方がバレンタインをお忘れで?」

「嗚呼、そう言えば坊っちゃんが今朝デザートにチョコを作れと仰ってたのはそれがあったのですか」

当然知ってますよ
ちなみに本日は薔薇のソースを入れたトリュフを出しました

「それだけ解れば私が言いたい事解りますね」

そう言ったクロードの眼鏡が怪しく光る

「…生憎ですが私は貴方が頗る嫌いなのでチョコをあげる気は万に一つもありません」

もしあげるチョコがあったとしてもその場で咀嚼します

刹那

「構いませんよ、その場合…」

「…っ!?」

私の体は彼によって廊下に押し倒された

「貴方自身を飽くまで貪りますから」

勿論性的な意味でですがと耳許で囁かれ欲情を孕んだ視線を向けられた

「残念ですが私の身体は髪の毛一本に至るまで坊っちゃんの所有物ですので!!」

ガキン

「ぐ!!?……っ」

力一杯勃起したナニを腰に擦り付けられたので仕返しに金的を御見舞いし彼の拘束から逃れた

「貴方にはこれで十分でしょう」

彼の目の前に一つの箱を投げる

「これは…」

「勘違いしないで下さいね、失敗したのを捨てるの勿体無かっただけですから」

「素直じゃないですね」

「他の使用人が来る可能性がありますので面倒事になる前にそれを持って早々にお引き取り願ん…っ!?」

しまった...一瞬の気の緩みから唇を奪われた
最近弛みすぎですかね

「抵抗はしないんですか」

「…あまりにしつこいので諦めました」

「まぁ、今日はこの程度にしてまた後日戯れましょう」

「結構です」

箱を持ったクロードはにこやかな表情でファントムハイヴ邸を去った

「何時もより数倍疲れましたし…たまには寝てみますか」



どうか夢の中では彼に素直になれますように

END

変態クロード×ツンデレセバ様のつもりがセバ様ツンになりすぎましたorz
一応大人な雰囲気もだしてみたりしましたが如何でしたでしょうか(汗)



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