偽世界

□大好きですよー♪
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大好きですよー!






それはいつもと変わらない声で放たれた言葉。
それをいつも言われて、安心する自分。そんな感じの日常……



だったのだが、今日は全く違った。
「鵺さんどうしましたー??私の顔何か付いてましたか?」
「あぁ、付いている。目と鼻と口と………って違う!!そうじゃないんだ。まな、今日はいったいどうした?何の嫌がらせだ…?」
俺は、台所だった筈の場所にいる。だが、今此所は台所とは言えない。いや、言いたくない。
「まなは、昨日言った通りに鵺さんのために朝ごはんを作ったんですよー?嫌がらせなんかじゃないですから!まなの気持ちですよ♪」
…昨日だと?
昨日…昨日は…あ、あれ?俺は昨日まなに確か何かを言われた…
はっ!!?まさか!!!!










『鵺さん、まなは鵺さんが大好きなので明日お礼をしたいので朝ごはんはまなに任せて下さい!』
『…程々にしろよ?』


そうだ、あの時俺はあまりの眠さに頭が働かず適当に返事を返した。
それがこの有り様だ。俺への気持ちは破壊的なんだな…

「まな、気持ちは有難いが食い物がない」
「?何を言ってるんですか?鵺さん、朝ごはんありますよー?」
ズイッ!!

頼む、俺の前にダークマターらしき物体を出すな…いくら神でも死ぬ。
「鵺さん朝ごはん冷めちゃいますよー?」
朝ごはん…まな、朝ごはんなんてモノはここには存在してない……「いっただきまーす
!!!??
食うのか!?
「待てまな!!そんなモノを食うな!!」
「…やっぱりまなの作った朝ごはんなんて食べれないんですね、炭みたいだし汚いし…おぅおぅおぅおぅ(泣)」
「自分で言って泣くなよ…」
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