神様の悪戯

□お父さんとお母さんか
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えーっと・・・

どーゆーこと?


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15歳・・・高校一年生になったばかり。

念願の公立校に受かり、ウキウキ気分で初登校している途中に車に轢かれ

―――あたしは死んだ。

轢かれた自覚はあったんだ。

痛くないのに目の前は真っ赤。

自分の血だなぁ、と気づいてこれは死んだなって。

案外早く認めてしまって、あたしはきっと悪霊にもなれないんだろうなって思った。

いや、なるつもりはないんだけど・・・。

自傷気味に笑ってから周りの人が慌てふためいているを見ながら、目をゆっくり閉じた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


しばらくしたら人の声が聞こえて目を開けると、知らない天井。

ただし病院ではなかった。

次に視界いっぱいに広がったのは知らない女性と男性。

あぁ・・・まさか・・・



「レイちゃん。ミルクの時間よ?」

「可愛いなぁ〜」



私は生まれ変わってしまったんだ。

しかも、前世の記憶を持ったまま。

この人たちは


お父さんとお母さんか
(期待に応えるべく)
(アー!と)
(笑顔で答えた)


――――――――――――――

意外と冷静なレイさん。                                                                                                       
 

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