神様の悪戯

□二次元の世界
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生まれ変わって一日経った。

できる限りの情報を集めたつもり。


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前世は相沢レイ。

今は上城レイ。

苗字が違うだけで名前は同じ。

生まれ変わったのは・・・1歳ぐらいの子供かな。

さっき気づいたのは、ダーとかアーとしか喋れない事・・・私の意思に関係なく。

心の中ではこうやってベラベラ喋れるんだけど、口に出せない。

かなり、不便だ。


今のお母さんとお父さんにも慣れて、前世とは違うんだなぁって思った。

当たり前だけど。


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今日連れて来られたのは公園。

ってことは公園デビューはもう済んでいるのだろう。

でもそこであたしは絶句。

もう火の海の中に裸で入ってこいって言われた時のような。(言われません)


お母さんが話しかけた人。

その人を見たときはあれ?って感じだっただけなんだけど、

その人と手を繋いでいたあたしと同じぐらいの背丈の子を見て思わず眉をひそめた。


「あら、男鹿さん!!」


・・・男鹿?


「こんにちは、上城さん。
 相変わらずレイちゃん可愛いわね〜」

「あら、辰巳君も男前よ?」


・・・辰巳?


男鹿と辰巳。

この二つのキーワードがあれば―――


「ほら辰巳。レイちゃんよ」

「アー?」


答えは明確―――


「レイ、辰巳君と遊ぼうね〜」

『う〜・・・』


極めつけに、黒髪にふてぶてしい顔―――


この世界は・・・
   べるぜバブの・・・


二次元の世界
(この事実だけでも)
(大変なことなのに)
(よりによって)
(主人公に遭遇してしまった)


―――――――――――――――――――
今レイさんは混乱しています。                                                                            
 

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