黒子のバスケ〜easy play〜
□4.よーし、山田くん。アイス奢りな?
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キーンコーン、カーンコーン…さ授業の始まりを知らせるチャイムの音が学校の校舎全体を包み込む。
俺は今回たーまたま授業がなかったから、学校のそこらへんをぶらぶらしている。
そこらへんって何処かって?そんなの、そこらへんに決まってんだろ!←
体育館の近くを通った時、すげぇ歓声が聞こえてきた。気になり体育館の入り口から少し顔を覗かせるとガングロがダンクをかましていた。
おーおー、元気だな。俺とか体育の授業で真面目にやった覚えねぇや。まぁガングロが張り切ってるのはバスケだからだろーけど。
そのままポケットの中に手を突っ込んで試合を観ていると、よく俺の授業の時にくそうるせぇ山田くんがこっちに気づいたのか、でけぇ声を出してこちらに向かってきた。
うげぇ、お前の声でけぇんだよ。
「あー!!!!白銀先ーーーーー生!!!!」
あまりの声のでかさに顔を歪めているのに、山田くんは気にせず何か言っている。おいこら、山田くん。スルースキル発動しちゃってんじゃねぇよ。
そして、何か思いついたのか両手をパンッとたたき、
「白銀先生!!先生も一緒にバスケどうッスか!?うん、そうしましょう!!それがいい!絶対それがいい!!」
…おい、お前は俺に何か恨みでもなんかあんのか。お前限定で宿題だしたからか。そうなのか?そうなんだよな?
そして、体育の先生…。笑顔でゼッケン渡してくんなよ。アンタまで俺を虐めるのか?
PTAにチクるぞ、こんにゃろう!!とか心の中でぼやきながらも素直にゼッケンを着る俺。