黒子のバスケ〜easy play〜
□3.どーも。きゃー、こっち見んなよ。はずいー。(棒読み)
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真ちゃんはギリギリで止まってくれたのに、あっちゃんは見事なまでに俺に突進と言う名の抱擁(とも言えぬ強さ)をしてきた。
キリキリッ…と俺のか弱い骨たちの泣く音がする。
あれ…なんか、意識が遠退く感じが…
あと一歩であの世行きだった俺を何故か手にもっさりとしたヅラを持っている真ちゃんが助け舟を出してくれた。
やべ、先生マジ感動。
「紫原。いい加減に白銀先生を離すのだよ」
「えー。だって白ちん、気持ちいいし、やだー」
「やだじゃねぇ、やだじゃ。俺苦しい=俺死にそう。ok?」
「んー、わかんなーい」
俺の言うことが本当に分かってねぇのかキョトンとした顔をして、首を傾げた。
いや、無理にでも分かってくれ。頼むから…まじでいてぇ…。
あと一歩を踏み出そうとする俺を見て真ちゃんは溜め息をつき、無理矢理あっちゃんの抱擁(とも言えぬ強さ)から助けてくれた。
何か、…自由っていいな。