黒子のバスケ〜easy play〜
□4.よーし、山田くん。アイス奢りな?
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…すげぇ久しぶりだな、ゼッケン着るの。高校卒業してからはバスケ止めたしなぁ…体、なまってんだろうな。
体をひねったり、ジャンプをしたりして軽く体を温める。
少し温めるとポケットに手をつっこみ、山田くんたちが集まるコートへ足を進めていった。
「あ、先生ーー!!こっちです!」
元気に子どもらしく手を振る山田くん。うわ、俺もまだ全然若いけど子どもには負けるわ、流石に。
コートの中に入るといきなり山田くんは俺の腕を引っ張り
「先生は俺らんとこのチームね!んで、青峰を止めようぜ!!」
の一言で、俺の入るチームが勝手に決められ、そして体育の先生が笛を吹き試合が始まった。
ジャンプボールはガングロとチームの中では一番背の高い男子だったが、やっぱりバスケ部には敵わねぇのか、ガングロがとった。
そして、飛ばされたボールの行き先にはガングロと同じチームメートである男子生徒が。
そのままガングロにパスがまわり、ドリブルをしながらゴールへ行き思いっきりダンクした。
おい、力加減考えろよガングロ。
ガンッ!!!!
ハデな音が体育館の中響かせてボールはネットの中をくぐり、床へ垂直に落ちていく。
ひゅぅ……ちょっとはやるじゃねぇの、あのガングロ。まだ才能が開花してねぇのにあの威力…。
…少し本気になって相手した方がいいかもしんねぇな。