新年企画

□ぎゅっとしてちゅう
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青今/いちゃいちゃ


年上で、そんなキャラちゃうけど、たまには甘えたいとか思う。



【ぎゅっとしてちゅう】



わしはほんまにあいつの言葉に弱いんやと思う。
今日だってそうや。
家でゆっくり、DVDでも観ながらデートしよか、なんて言ってたのがつい1時間くらい前の話。
青峰だって了承しとった。
でも太陽がそれをさえぎってしもうたんや。
そりゃあ、今は夏やし海やらプールやらも全然楽しいと思うで。
でもさすがに、良い歳した高校生2人がそこらの川でザリガリ取りってどうなんや。



「青峰ー…まだやるんか?もうザリガリ取りすぎておらんぞ?」


「ばーか、石とかどけたらその下にいんだよ」


「…そうかいな」



ふう、と近くの川土手に座ってため息まじりに言う。
足首から下を川にいれて、ぱしゃぱしゃ足を泳がす。
ザリガリ取り疲れてしもうたねんけどなあ。
普通に楽しいねん。
でもこれが1時間続くとなれば話は別やろ。
今は夏やし寒いとかではないねんけど、なんていうか、あきてきたねんな。
ああ夏よ、散ってくれ。
でもやっぱ青峰のあんな楽しそうで元気な顔を見たら、帰ろう、なんて言えんくなる。



「うっわ、見ろ今吉さん!これすげえ!さっきのやつよりでけえ!」


「おっ、ほんまやん」


「やっぱこういう大物は石とかの下だな」



そう言って、またザリガリ取りを始める。元気やなあ。
こんな顔は、いつもはしないから貴重なもんやな。
いやまあ青峰が楽しいならそれでええねんけど、さっきからほんまザリガリばっかやねんなあ。
こっちを向く時もザリガリがどうのこうの、ってな感じでわしの存在はあんま気にしとらんっぽい。
ってか、ザリガリ取りならわしじゃなくても良かったんかもな。
下を向くと、水面に自分の顔が写ってて、その顔があんまりにも気に食わんかったから水面を思いっきり蹴った。
わしは馬鹿か。
こんな顔、青峰には見せられへん。



「どうした今吉さん」


「え?何がや?」


「今、水蹴ったろ?」


「ああ、いや、ザリガリいたと思たら無意識に蹴ってしもてな」


「はあ!?ちょ、見つけたら蹴るんじゃなくて捕まえろよっ」


「ははっ、悪いなあ」



明るく答えた。
ぶっちゃけ、今すぐ青峰に飛び付きたい。
ぎゅうとかしたい。
でもわしは、そういうキャラでもないし、それに甘えるんはもっと可愛い奴がやる方がええ。
桜井とか似合うな。
ああ駄目や、なんかどんどんネガティブに…。
あかん、ネガティブに考えるほど青峰に触れたくなってきとる。
ぎゅうってしたいわ。



「今吉さん」


「ん?」


「なにこれ」


「これ?」


「可愛いんだけど」



はっとして気が付くと、いつの間にか目の前に青峰がいて、わしが青峰に抱きついとった。
え、いつの間に!?
ばっと離れると、だんだんが顔が熱くなってきとるのが分かる。
うわ、最悪や。
思ってたことがまさかの行動に出てしもうた。



「あ、えっと、いやちゃうんや、これは…」


「…寂しかったのか?」


「な、なんでや?」


「顔に書いてる」


「え!?」


「嘘だっつの」



わしゃわしゃとわしの頭を撫でながら言う。
それからぎゅっと抱き締めて触れるだけのキスをした。
あ、なんかはずい。
いつもやってることやのに、なんか今日は恥ずかしくなって青峰の胸に顔を埋めた。



「無意識に甘える今吉さんすげえ可愛い」


「う、うっさい…」


「照れてる今吉さんもな」


「…ってかここ外」


「誰も見てねえよ」



やっぱわしはこいつに弱い。
言葉にも行動にも。
らしくない甘えだって、きっと青峰はいつもみたいに可愛い、だとかなんとか言って抱き締めてくれるんやろうな。
そう思うと、また顔が熱くなってしもうた。



「構ってほしかったか?」


「…うん」


「じゃあこれから家帰って存分に構ってやるよ、体でな」


「ばか」



青峰は今吉さんは構ってほしくなったら甘えるんだな、なんて何か企んでそうに言いよった。
まあそれは青峰に構ってほしくなったら限定やけどな。


end!!


青今は美味しい←
関西弁きゅんきゃんします!
今吉さんは青峰だけに甘えとけば満足です。


以下、お返事になります。



夏白。様。

新年企画に参加してくださりありがとうございました!
素敵なリクエストも!
青今は本当に良いですよね!
青今書きたくて、青今リクエストは夏白。様だけでしたので嬉しかったです(^o^)
ご期待には応えてないと思いますがっ…。
これからもよろしければ訪問してやってください!



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