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□willful彼氏
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青今/甘





「文化祭、今吉さんのクラス、何やんの」


「ん?あぁ、男子はメイド、女子は執事でカフェや」


「…あ?」



【willful彼氏】



今日は文化祭。
勉強、部活、それらの疲れた空間から解放してくれる行事の1つ。
キャラには合わんが、俺も結構楽しみにしとった。
文化祭当日。
さて、今なんで俺はこんなとこにおるんや。



「なあ青峰…」


「なんだよ」


「そろそろ離してもらいたいんやけど」


「無理」



だから、なんでや!
かれこれもう10分。
青峰の膝の上にいる。
腰にがっちりと手を回されてるから動けない。
使われていない教室に2人きり。
いきなり青峰がわしのクラスに来たと思たら、なんや怒った感じで急に腕引っ張られて今に至る。
しかもさっきから青峰はどことなくムスッとしとる。



「なんや青峰、どないした?」


「なんもねぇよ」



聞いても答えは同じ。
っていうか、まずこのかっこで青峰の膝の上におるんがはずいんやけど。
男子はメイドやから、当然わしもメイド。
ミニスカやからいつもと違うし、なんかすーすーする。
文化祭とはいえこんな格好、ただ男子がコスプレしてるだけなキモい見せもんやんけ…。
だから青峰には見られたくなかってんけどな。



「なんか怒っとるんか?」


「…あんたさ」


「ん?」


「ほんと、なんっも分かってないよな」



するり、と青峰の手がスカートの中に入ってくる。
もどかしく撫でるだけ。
それが気持ち良いのか、物足りないのか、とりあえず体中が熱を出す。
触れようとして止める、そんな青峰の手の動きが、だんだんと我慢をさせなくする。



「っ…ん、ちょ、青峰っ」


「そんなかっこ、誰が他のやつに見せていいなんて言ったんだよ」


「あっ…や、」



どんどんと奥にいく青峰の手。
今度はわしのに触れて、そこからまたゆっくりゆっくりと撫でていく。
気持ちよすぎやろ…。
ダメや、もう。
これ以上はっ…!









「だからって恋人を蹴っ飛ばして走り去るってどうなんだか」


「で、もあんときはしょうがなかったんや」


「ふーん」



いちお無事に文化祭が終わって、普段通りの部活。
あのあと、青峰を軽く蹴っ飛ばしてしもうた。
そしてそのままダッシュで自分のクラスに戻った。
だってあのままやったら絶対に流されとった。
飲まれるとこやった。
あんなん、気持ちよすぎてほんま意識飛ぶわ。



「ってか俺はメイドだなんて許可してなかった」


「いやいや、ただの文化祭やし、誰も男のメイドなんて見たないわ」


「だからダメなんだよ」



少しむくれながらぶつぶつと文句を言う青峰。
なんか、可愛い。
なんて言うたらキレよるから言わんけど。



「今吉さん」


「なんや?」


「俺の前で、もっかい今日のメイド服着ろ」


「は!?」


「あんたの可愛いとこは、全部俺だけの前で見せろ」


「っ…バカ」



こんなわがままで俺様で横暴なこいつに惚れた俺の方が、バカなんやろうな。


end!!


今吉さんは美人です本当!
関西弁きゅんきゅんっ!
青峰は妬いてばっかりなんだろうなあ、と。
でも青峰もモテるから今吉さんも妬いちゃってたりしたらもううまうま。
素敵なリクエストありがとうございました!


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