□幼児化B
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「何故芝居が居るんですか!!このストーカー軍師!!」
「芝居っつーな!そしてストーカー軍師っつーな!!おい陸遜、諸葛亮を離せ!!」
「嫌ですよ。この子は、別に貴方に好かれたいと思っているわけでも無さそうですし。ね、先生。」
「...うん。」
(!!!???)
司馬懿、大ショック!!
「丞相、やはり......!」
「姜維もあまり好かれたいとは思っていないんでしょ?先生。」
「うん...。」
「!!!!????」
姜維、ショック!!!
「では、劉備殿は?」
「そなた...!何故そこで私の名を出す!?そりゃあ孔明に好かれたい気持ちはあるが。頭なでなでされたい気持ちもあるが!!」
「劉備、されたいのか、頭なでなで。」
「曹操こそ、夏候惇に愛してると言われたいのだろう?それと同じ感じだ。」「そうか。」
「...私は...丞相に、キスされたいのに...。」
「き、き、きききききすすすす!!!???」
「うむ?姜維の願いが諸葛亮にキスされることならば、劉備の頭なでなでは、小さき願いだな。」
(どがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!)
ショック受ける劉備に、諸葛亮、とどめの一言言う。
「殿も、僕の好きな人じゃないです。」
「あっべっぼふぁーーーーーー!!!(泣」
もはやどんな奇声を出しているのか分からぬ劉備は、その場で伏せた体勢になり、泣きはじめた。
「劉備...、なんとメンドくさいタイプだ...(汗」
「...柳眉殿まで違うとは...、諸葛亮先生、貴方は一体どんな人がタイプですか?」「柳眉違う(ちゃう)...(泣」
諸葛亮がどのようなタイプを好むのか、さすがに気になった陸遜は諸葛亮に聞く。と、諸葛亮の口から出たのは、まさかの人物。
「しゅうたいです!」
「え」「へ」「は」「なっ」「うぇ」
「僕、しゅうたいみたいな、強いおとこ大好きです!!」
「...それ、兄弟つか、友達、っつか、そういう感じの意味で好きなのか...。」
姜維、劉備、周泰、陸遜と共に間の抜けた声を出した司馬懿は、どういう意味で周泰が好きなのか、おそるおそる聞いてみると、
諸葛亮の口から、ほんとにまさかまさかの一言!
「恋人とか、そういう人いるでしょ?その人たちがあいしあってるっていういみで、僕、しゅうたい、だーーいすき!!」
そう叫ぶと、諸葛亮は、勢いよく周泰に跳びついた。
...諸葛亮が言ったのは、つまり、周泰のことは、恋愛の意味で好き、という事。
...おそらく、このお話を読んでくださっている方々も、設定的にまさかの組み合わせだと驚きだろう。しかし、諸葛亮は今、子供なので、
「ぬ......ぬははははははは!!そうかそうか、諸葛亮、周泰が大好きなのか!」
「?うん。」
「こ、こりゃあ一本取られちゃいましたねぇ!」
「ははは、孔明め、可愛い事言うな。」
「良かったですね周泰殿、諸葛亮先生に好かれて...!」「...? ???」
なにがなんなのか訳が分からず、周泰は抱き締めてくる諸葛亮の顔見ながら、とにかく頭から疑問符を出していた。
他の皆は、幼い諸葛亮の口から聞いた言葉だったので、あまり内心信じないようにしていた。
...小さい孔明たちの取り合いをしている皆を遠くで見ているその他の方々...。
「...亮タン、意外な告白だね。」
「まさか、子供の口からだ......。」
「玄徳様、相当ショックだったのね...。」
「ま、良い見物だから、いいんじゃないですか。」
「......。」
「......あの、皆様...」
「!何?」
皆の後ろから、兵士が一人、こちらに話しかけてきた。
「あの、孫策様方が......、」
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